(Mine Line Operation Suspended;The cause is heavy rain.)
詳細はJR西日本ホームページ

美祢線とは、JR西日本の路線である。
概要
全線山口県内を走行する。山陽本線厚狭駅と山陰本線長門市駅を結ぶ路線で、幹線。もう一度言うが、幹線である。大事なことなので(ry
だが、実際は貨物輸送の関係で幹線に指定されていただけで、旅客輸送だけでみれば地方交通線クラスである(なお、貨物輸送は2013年に廃止。末期は1日1本であった)。それでも1985年3月14日のダイヤ改正までは急行列車「あきよし」「さんべ」が運転されていた(線内途中停車駅は厚狭駅・美祢駅・長門湯本駅・長門市駅)。
列車は1~2時間に1本であるが、日にちによっては昼間の保守工事の為に一部列車が運休となる。また、一部列車は山陰本線仙崎支線に直通している。
広島支社管轄(厚狭駅は下関地域鉄道部、それ以外は長門鉄道部)で、単線非電化。
2010年7月の大雨の影響で湯ノ峠駅~厚保駅間にて鉄橋が流出した他、四郎ヶ原駅~南大嶺駅間では路盤の盛土が流出して線路が宙吊り状態になっており全線において運転が不可能な状態となった。復旧にはかなりの時間が掛かったが、2011年9月26日の始発より運転が再開されている。なお、再開に伴いバス代替輸送は前日の2011年9月25日に終了している。美祢線運転再開日および列車ダイヤなどについて/JR西日本プレスリリース
なお、2023年に美祢線100周年を記念したラッピング車両が登場したが、直後に美祢線が全線不通となり(下記参照)、その後美祢線を走ることなく2024年にラッピング期間を終了した。最後は2024年8月24日に厚狭~厚東間でお別れ運転のイベントを行った。
2023年7月の大雨による被災
2023年7月1日の大雨の影響で四郎ヶ原駅〜南大嶺駅間で鉄橋が流出するなどして再び不通となっている。前回の不通時にJR西日本が「本来は廃止にしたい路線」と発言するなど、採算性の問題がある状況であり、他線区では存廃議論が始まっている状況であることから、今後の見通しは明るくない。
2023年9月19日には被害状況を報告。全区間46kmのうち約37kmの区間で80箇所が被災。主なものとして土砂流入などが43箇所、盛り土流失などが18箇所、橋梁変形などが9箇所である。2010年と同様に厚狭川起因の大規模災害であるとして、河川管理者に大規模河川改修を伴う防災強度の向上の検討と美祢線の役割の議論を並行して行うよう要請している。同時期に被災した山陰本線の復旧方針が示された2024年3月27日の会見でも部分再開も含めた復旧の検討はしていないことが明らかにしている。今回は以前廃線を逃れた理由の一つであった貨物輸送も無くなっているので復旧は厳しいかもしれず、復旧するとしても日田彦山線のようにBRTになったり第三セクターになる可能性が高い。2024年5月29日にはJR西日本中国統括本部広島支社の広岡研二支社長は、「単独での復旧は非常に難しい」とした上で、地域にふさわしい公共交通について議論したいと述べ7月に部会設置が決定した。
8月28日の会合でJR側は「復旧には58億円かかり、工期は5年以上」「単独での復旧は困難」との提示を行い、河川改修工事が終わるまでは被災リスクがあるため着工はしないとしている。なお河川改修工事には10年程度の歳月を必要としており、この場合全線復旧まで15年程度、早くても2040年頃の復旧になると見込まれる。この会合についてJRは前提を置かない議論としているが、自治体側はJRによる鉄道の維持を前提としているため平行線をたどっている。次ぐ10月31日の会合ではJRは改めて単独復旧を考えていないとしたうえで鉄道として復旧する場合は「上下分離方式」を採用するよう提案している。そのうえで、JR側は現在の美祢線一部区間を専用道として整備する形でのBRT化を提案している。
2025年5月22日の協議する総会にて「公共交通機関の利便性と持続性に最も適している」と延べ、改めて「BRT=バス高速輸送システム」で復旧を目指す考えを示した。鉄道の完全復旧には最短で10年かかるのに対して、BRT方式はおよそ3年から4年で復旧できるうえ、ダイヤが乱れにくく、一定の輸送力も確保できると説明している。また運行経費は現行の鉄道方式で年5億5千万円以上かかるとしたのに対し、BRTは年2億5千万円と試算しており、半分以下の費用になる事が期待されている。
美祢市の篠田市長はJR西日本の上記の提案に対し「2年間も公共交通機関が動いていないのは重い事態だ。BRTも選択肢の1つと受け止めたい」と理解を示した。
支線
かつて南大嶺駅から分岐し大嶺駅までの2.8kmを結ぶ「大嶺支線」が存在した。
1997年4月1日に廃止。1991年時点では線内折り返しの列車が1日8往復運転されていた。
美祢線振興策
JR美祢線は1987年度を100とすると山口県内の鉄道路線の中で減少率がワースト1になっており(減少率32%。ワースト2はJR小野田線[29%])[1]、美祢線の利用者数UPが至上命題となっている。そこで、現在長門市が行なっている、美祢線振興策を紹介する。
ふるさと利用事業
これは過去に長門市に在住していた人で、現在県外に在住する高校生・大学生・専門学校生であることが条件。美祢線を利用して帰省した場合、JR運賃(特急料金、寝台料金、指定席料金、急行料金含む)の1/2または5000円の少ない方を補助。(※往路は対象外)
団体乗車券購入補助
これは、3人以上でかつ半数以上が長門市民の団体利用者が乗車券をみどりの窓口で購入した場合、長門市駅横の観光案内所に切符を提示すると長門市~厚狭の運賃の半分以内を補助。(団体乗車券である必要はない)
回数乗車券購入補助
これは、JR美祢線の利用者でJR美祢線を含む普通回数乗車券を購入し、長門市に書類と表紙の原本を提出して審査の結果が適当であった場合、長門市~厚狭でかかる経費の20%をキャッシュバックするもの。
また、山陽小野田市も2012年2月に「JR美祢線・小野田線利用振興協議会」を設立、JR美祢線及びJR小野田線という2つの路線を抱える山陽小野田市も利用者数増加の為にどうするべきか、議論するようになった。
駅一覧
本線
駅名 | 備考 | 所在地 |
厚狭駅 | JR西日本:山陽新幹線・山陽本線 | 山陽小野田市 |
湯ノ峠駅 | ||
厚保駅 | 美祢市 | |
四郎ヶ原駅 | ||
南大嶺駅 | ||
美祢駅 | ||
重安駅 | ||
於福駅 | ||
渋木駅 | 長門市 | |
長門湯本駅 | ||
板持駅 | ||
長門市駅 | JR西日本:山陰本線(仙崎方面直通あり) |
大嶺支線(1997年4月1日廃止)
駅名 | 備考 | 所在地 |
南大嶺駅 | JR西日本:美祢線本線 | 美祢市 |
大嶺駅 |
使用車両
関連動画
関連項目
参考資料
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