美緒48歳とは、榎本由美の漫画『セルフ・ネグレクト~ゴミ屋敷、ホームレス、ひきこもり』の登場人物「田南美緒」の48歳時点での様子である。
概要
第3話「ひきこもりを30年続けた女」の結末部分で描かれた田南美緒の様子。この後の展開は描かれていない。
美緒は15歳の時に第一志望の高校に行けず、後に妹がそこに合格したことをきっかけにひきこもりがちになってしまった。18歳から母親が料理などの世話を全て行っており、家族との会話も無くなり、美緒が食卓に包丁を投げつけることもあった。また偏食と運動不足の結果肥満になり、糖尿病にも罹患していた。
そして73歳の母親が亡くなり、美緒は家に1人残されてしまった。既に別居して家庭を築いていた妹・弟は、美緒には固定資産税が払えないこともあり、老朽化した母親と美緒の家を売ることに決めた。美緒は何もすることができず、アパートの部屋に移されてしまう。「美緒48歳」のコマの後ろの段ボール箱の山は引っ越し後の荷物である。
アパート契約や糖尿病の障害年金、両親の財産分与の手続きは妹・弟が進めた[1]ものの、以降は金輪際面倒を見れないと告げてアパートの部屋から去る。美緒は「食べ物の調達や荷物の荷ほどきをどうすればいいのか」と嘆き、
美緒 生きていけないよおおおお
と泣き叫ぶ。ここに
美緒48歳
というナレーションの文が添えられている。
先述したようにこの続きは描かれていないが、未読者からは「続きがあると思っていた」「ここからが物語の始まりだと思っていた」という声も上がっている。
漫画の公開は2018年だが、時折話題に上がっており、特に2024年9月ごろからX(SNS)で取り上げられるようになった。
関連リンク
関連項目
脚注
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