『耳をすませば』とは、柊あおいの漫画作品、およびそれを原作としたスタジオジブリ製作の劇場アニメ作品である。
アニメ映画版は1995年に監督は故・近藤喜文、脚本・絵コンテは宮崎駿により制作され、特に女性を中心に人気を博した。
2022年には漫画・アニメ映画のストーリーに加え、その10年後をオリジナルストーリーで描いた同名の実写映画も制作・公開された。
読もう!あらすじを理解するのだ!
読書が大好きな中学3年生の女の子、月島雫。
ある日、自分が図書館で借りている本の貸し出しカードにいつも同じ人物の名前があることに気づく。その名は天沢聖司。天沢聖司が何者なのか気になる雫だが、同級生であるということ以外はわからずじまいであった。
そんなある日、図書館の帰りに一匹の猫を見つける。興味本位で猫を追いかけてみると、古めかしいアンティークショップにたどり着いた。店主の老人と仲良くなり通うようになった雫は、あるとき店の前で一人の少年と出会う。彼こそが天沢聖司であった。
コンクリート・ロードカントリー・ロード
劇中で使用された曲「カントリー・ロード」はこれ以前から有名な曲であったが、この映画によってより知られるようになった。
元は「Take Me Home, Country Roads」という曲で、1971年に発売され、ビルボードで全米2位の大ヒットとなったものであり、映画に出てくるのはこれの和訳曲である。詳しくは該当記事を参照にしてほしい。
ネット界隈では
大学上がりの8人なら大丈夫だろうと思っていたら中学時代の後悔に襲われた
開始から僅か1分のカントリーロードで喪男が目から涙を流して倒れていた
人生がぐにゃりとしたので卒業アルバムをめくってみると片思いだった人が写っていた
教室で片思いの人に告白して振られた、というか振られた後から女子全員に嫌がらせされる
中学時代が完全に否定され、喪板住人も「一般人も」死にたくなった
「奇跡だ」から「大好きだ」までの10分の間に激鬱に襲われた。
視聴者の1/3が青春未経験者。しかも年を取れば安全という都市伝説から「20代ほど危ない」
「そんな危険なわけがない」といって見てしまった視聴者が放送後死にそうになって戻ってきた
「何も思い出がなければ鬱になるわけがない」と初めて見てしまった視聴者が夢と希望を盗まれ廃人で戻ってきた
放送終了から2時間は鬱に襲われる確率が150%。一度襲われてまた襲われる確率が50%の意味
日本テレビにおける「耳をすませば」放送による自殺者は1秒平均120人、うち約20人が喪板住人。
そのあまりに爽やかすぎる青春ストーリーは、学生時代に思い出したい過去を持っていない人間にとっては凶器以外の何者でもなく、金曜ロードショーなどで再放送されるたびに激鬱に襲われる人が後を絶たない。2chの実況板はさながら阿鼻叫喚の地獄と化す。あいつら、中学生なんだぜ・・・?
近藤喜文監督について
本作の監督近藤喜文は本作が初監督作品にして、遺作となっている。
元々、宮崎駿の後継者を目されていた彼であったが、本作公開のわずか2年後に解離性大動脈瘤にて倒れ、翌年1月に47歳の若さで亡くなってしまった。
頻繁にテレビ放送はされる本作であるが、監督である近藤に触れていることはほとんど無いため、もし時間があれば彼のジブリにおける足跡や仕事を調べてみると面白いだろう。
宮崎監督がファンタジックな物語を得意とするのに対し、近藤監督は本作のような日常の現代劇を得意としていたようで、特に戦争時代を描いた名作『火垂るの墓』の日常描写は近藤の絵によるものが大きい。次回作があったとすれば『天の瞳』のような日常の不条理を題材とした作品を構想していたらしい。
近藤監督の急逝により、ジブリは後継者が不在となり、2000年に細田守を『ハウルの動く城』の監督として迎え入れるも頓挫、細田もジブリに居つくことなく独立したため、宮崎駿、高畑勲の両監督による体制が長く続いた直接的な原因となった。
キャスト
当時子役だった本名陽子と高橋一生が、後にそれぞれ声優・俳優として大成したのはご存じの通り。高橋はこのアフレコを取り終わった直後に変声期を迎えたため、収録時期が少しでもずれていたら聖司の声は全く違うものになっていたと言われている。
スタッフ
- 原作:柊あおい
- 脚本・絵コンテ・製作プロデューサー:宮崎駿
- 音楽:野見祐二
- 作画監督:高坂希太郎
- 美術監督:黒田聡
- 色彩設計:保田道世
- 撮影監督:奥井敦
- 音響監督:浅梨なおこ
- 編集:瀬山武司
- 制作:スタジオジブリ
- プロデューサー:鈴木敏夫
- 監督:近藤喜文
オープニングテーマ
エンディングテーマ
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関連生放送
2013年のテレビ放送に合わせて、雫役の本名陽子をゲストに招いて、オーディオコメンタリー的に行った生放送。 その際に本名が『もし続編があれば聖司と雫は別れているだろう』と発言し、物議を醸した。
なお、本名は3年前の2010年にも自らUstreamでコメンタリー的生放送を行っており(アーカイブ)、その時の視聴世界一を叩き出している。
2017年1月27日にて先の生放送の時と同じく、ゲストに本名を交えて生で「耳をすませば」をみる生放送が行われ、ここで生放送中に本名が第二子の報告を、視聴者や自身のブログを生放送中にも拘らず更新して報告した。
サウンドトラック、大好きだー!!
野見祐二作曲の曲を中心に全22曲で46分である。全ての曲が耳から離れられない印象的な曲であるといえよう。
詳細は「耳をすませば サウンドトラック」‐Wikipedia。
俺、関連コミュニティ入ったらあの歌で頑張るからな!
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