概要
「みみあか」「じこう」と読み、耳糞(みみくそ)と言われることも。
外耳道の皮脂腺と耳垢腺から出る分泌物と、空気中のちり・ほこり、皮膚から剥脱した上皮などが
混合してできる。
耳垢には乾性と湿性の二種類があり、湿ったものが優性で乾いたものは劣性だといわれている。
日本人の大半は乾性で、白人や黒人の中には湿性の人が多い。
(湿性耳垢の割合は日本人で16%、白人で90%、黒人では99.5%だとのこと)
日本の中で湿性耳垢の人が多いのは北海道と沖縄で、東北地方や北関東、南九州地方にも多いと言われている。
耳垢が湿るのは、耳の中にあるアポクリン腺から分泌される汗が原因で、この汗が多いということは、
体臭の原因のひとつとされるアポクリン腺の量が多いからであり、
したがって耳垢が湿性の人は体臭が強い傾向にある。
湿性耳垢の中でも、耳垢が黄褐色を呈し、その量が多い耳のことを飴耳や猫耳と呼ぶことがある。
耳垢の主な役割としては、外部からのごみを吸着する、虫の侵入を防ぐ、雑菌の繁殖を抑える、
皮膚の保護といったものがあげられる。
耳掃除
よく議論に上がるのが耳掃除の必要性。
耳には自浄作用があり、耳垢が乾いたら外耳道から自然に外に出ていくので耳掃除は必要ないという専門家もいるが、
一般的には2週間から1カ月に1回の頻度で、耳垢の取れやすいお風呂上がりに行うのがいいとされている。
ただし、耳を掃除するのは見える範囲内で、1回にかける時間は2~3分程度で。
(耳の奥まで掃除しすぎると、かえって耳垢を奥まで押し込んでしまい、
耳垢塞栓や外耳道の損傷による外耳炎を起こしてしまうリスクもあるので注意を)
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