耳掃除とは、耳垢を取り除く行為である。
「耳そうじ」「耳かき」という表記もある。
耳垢とは
耳垢は乾型と湿型が存在し、それぞれ適した道具が異なる。耳垢の種類を決める要因は、ABCC11遺伝子の538番目の塩基のみであることがすでに特定されている。湿型は優性であるため、GGまたはGAであれば湿型、AAであれば乾型になる。
道具
耳掃除に用いる道具として主に耳かき、綿棒などが挙げられる。以下に耳垢のタイプ別の適性を示す。
耳かき | 綿棒 | |
乾型 | ○ | △ |
湿型 | × | ○ |
耳掃除
道具の選定が終了したら耳掃除の準備は完了である。耳掃除を行うにあたって、膝枕は欠かせない。耳掃除はただの掃除のみならず、マッサージ的側面も持っているため、あまり優しすぎると物足りないケースもある。かといって刺激しすぎるのも良くないため、相手の反応を見て力加減を変える必要がある。
尚、外国人(欧米人)は耳掃除をしないという誤った情報が日本では広まっているが、これは完全に誤りですある。TVでタレントがオーバーに話をしたり、ネットで読者を勘違いさせるような悪質な記事が溢れたため、誤情報が浸透してしまった。実際には、欧米人も耳掃除はする。ただし、みみかき棒での掃除はアメリカではよくないとされており、綿棒での掃除が推奨されているなど、国によって推奨される掃除方法は違っている。
関連動画
商売としての耳掃除
インドや中国などでは昔から耳掃除が商売として行われている。
また、近年は日本でも耳掃除を商売とする店が増えており、宣伝として動画が投稿されることもある。
医療としての耳掃除
スコープや小型カメラを用い、耳の穴から耳垢が除去されていく様子をを撮影した動画。
人によっては非常にグロテスクに感じるため、閲覧には注意が必要(グロ注意)。
耳かきの必要性
余談だが耳垢には殺菌・抗菌作用がある上、耳の皮膚は常に外に向かって押し出すように生成されている。
つまりこの押し出されたものが耳垢であり、奥の方は常に新しい皮膚で構成されている。
なのでよほど耳垢で耳がふさがるなどしない限り耳掃除は本来必要の無いものなのである。耳かきのしすぎや水が入ったりすると逆に細胞が傷ついてしまうため耳かきはほどほどにしておくのがいいだろう。
もっとも、耳掃除動画を見た後に「耳かきをするな」と言われるのは酷な話かもしれないが。
歴史
日本において記録に残っている最初の耳かきは「簪(かんざし)」由来のものである。江戸時代に高橋図南という人物により発明され、簪の端をへら状に加工したものであったという。また江戸時代には「耳垢取」という耳かき専門店があったとされ、落語などにも登場する。(進んでいる…。)奈良時代の遺跡からも類似のものが発掘されているが耳かき棒かどうかということには諸説ある。
また、世界においてはローマ時代の遺跡や、中国の殷墟から耳かき棒と思われるものが出土している。
関連静画
静画の場合、耳そうじそのものよりも耳そうじをしているというシチュエーションに重点が置かれている。
関連商品
関連項目
参考文献
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