聖剣伝説2 |
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ジャンル | アクションRPG | |
対応機種 | スーパーファミコン | |
発売元 | スクウェア | |
開発元 | スクウェア | |
発売日 | 1993年8月6日 | |
価格 | 9,800円(税込) | |
その他 | プロデューサー:田中弘道 ミュージックコンポーザー:菊田裕樹 メインプログラム:ナーシャ・ジベリ |
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OPテーマ:天使の怖れ はるか昔、マナの力を使った文明が地上に栄えていた。 やがて人々は、マナの力を戦争に利用するようになり、 マナの要塞と呼ばれる巨大な船を生んだ。 あまりに巨大なその力は、神々の怒りにふれ、 神獣が地上につかわされた。 要塞と神獣の激しい戦いは、世界を炎と毒で包み、 地上からマナが失われていった。 その時、聖剣を携えた勇者によって要塞は落とされ、 神獣も人々の前から姿を消した。 戦争によって文明は失われたが、世界に再び平和が戻った。 時は流れ、歴史は繰り返す …… |
聖剣伝説2とは1993年にスクウェア(現スクウェア・エニックス)から発売されたアクションRPG。
聖剣伝説シリーズの2作目にあたる。
概要
前作「聖剣伝説」がサブタイトルにファイナルファンタジー外伝と銘打たれていたのに対し、この作品以降、聖剣伝説はFFとは独立した作品として動くようになった。
正統的なARPGであり、SFCを代表する作品の一つと言えるだろう。
本作は、最大3人によるマルチプレイが可能であるため、友人と一緒にプレイした人も多くいたと思われる。
主な登場人物
主人公
- ランディ
- 小さいときに身寄りがないためポトス村で引き取られた少年。
- ある日、ジャイアンボブ、スネ夫ネスと一緒に村の掟で立ち入り禁止になっている場所に行くが、そこでバランスを崩し滝の下まで落ちてしまう。謎の声に導かれ、岩に刺さった剣を抜くと人物の幻影が現れ、剣を託し姿を消してしまう。
- 村に帰り無事を報告しようと村長と話をする内に、抜いた剣が村を守る剣だと知る。剣を抜いたことをボブに咎められている最中、地震が起きてあいた穴にボブ共々落ちてしまう。空洞の中では、マンティスアントが襲ってきたが、旅の男ジェマの助言で無事に地上に戻ることができた。ジェマの話によると、抜いた剣が伝説の聖剣であるが力を失っているので、それを取り戻す知恵を授けてくれる巫女がいる水の神殿に向かえという。
- ジェマと話を終えて、村長の家に行くと、村の大人達から村の掟を破ったことにより村から追い出されてしまう。村を出る前に話した村長の話でランディがポトス村に来た経緯を聞く。行方不明になった母を探すため、聖剣に力を取り戻すため、帰る場所を失ったランディが旅立つところから物語は始まる。
- プリム
- パンドーラ王国大臣の娘。同共和国で結成された魔女討伐隊の隊長ディラックに恋している。ディラックのためには危険覚悟な場合でも行動に出る。
- 父親が、勝手に見合いを決めたことやディラックを危険な討伐任務に就かせたことに反発し、王国を飛び出す。討伐に出発してしまったディラックを追いかける内にランディと出会う。プリムはランディにディラック奪還のために助力してほしいと頼み、仲間に加わる。
- ポポイ
- ドワーフの村の見せ物小屋で働いている妖精の子供。
- 故郷はドワーフの村ではなく、上の大地と呼ばれる場所であるが、洪水によってこの地に流されてきた。洪水で流されてきたときのショックで故郷の詳しい場所に関しての記憶を喪失している。ランディがドワーフの村に着いたときも、故郷に帰るためにお金を稼ぐために見せ物小屋でイカサマをして稼いでいた。村に突如現れた、魔物を倒したことで地底神殿への入り口が開く。長老は神殿にあるマナの種子の力があれば記憶を取り戻すかもしれないという希望から、ランディにポポイを神殿に連れて行くことを頼み、ポポイが仲間に加わる。
バグ
とりあえずボス戦前には必ずセーブ必須なゲームである。
ボス戦後にゲームが進行しなくなるバグで泣いたプレーヤーは数知れず。出られない、はトラウマ。
動画で「セレクトボタン」の単語をよく見かけるのは、ボス撃破モーションの最中にセレクトボタンで操作キャラを切り替えると、極めて高い確率でこのバグが発生することによる。
あまりにも頻繁に発生するため、スクウェアから公式にこのバグに対してのコメントが出された。
聖剣伝説2をプレイされる皆さんに
なお実際に進行不能になる条件は「最後にリングコマンドを開いたキャラと撃破した時の操作キャラが異なる」である。セレクトボタンを押すと操作キャラが変更され、条件を満たしてしまう可能性が高いのだ。
ランディ操作でXボタンで他二人のリングコマンドを開いて魔法を使ったり装備変更しても問題はない。しかしセレクトボタンを押さなくともボス戦中に操作キャラが戦闘不能になったまま放置するとハマる危険がある。回避するには操作キャラが戦闘不能になったら交代後のキャラで一度リングコマンドを開く必要がある。
しかしこれ以外にもとにかくバグの多いことで有名なゲームである。例えば…
- 序盤で非売品のアイテムを手に入れていない時に店で特定の操作をするとお金が無限増殖できる
- パンドーラ王国の城、正面入り口の左の入り口から入った場所はダンジョンでもないのに魔法のロープが使用できるが、使用すると外に出ても部屋に戻されるの無限ループでハマる。
- ぱっくんトカゲに飲み込まれた状態でボスを倒すと飲み込まれた仲間が消える
- ミノタウロス戦で投げられた瞬間に攻撃魔法をかける、またはつかまれたまま倒すとその仲間が消える
- タイガーキメラに噛まれている最中にボスを倒すと噛まれた仲間が消える
- 帝国でレジスタンスに会うイベントの時、ランディが雪ダルマ状態のままイベントに入るとフリーズ
- 帝国の地下遺跡でプリムが強制戦闘不能にさせられるイベント時、他の2名が戦闘不能状態だとフリーズ
- モーグリ状態で宝箱を開けようとするとフリーズ
- 鞭のレベル5必殺技を使うと場所によってはあらぬ杭に鞭を引っかけ、閉じ込められてしまう
- フラミー入手後に氷の国のクリスタルパレス前の場所に直接降り、マップを切り替えずにそこにいるニキータでセーブするとデータがロードできなくなる。これは聖剣伝説2ではロード時の再開場所が前のマップからの切り替え地点に設定されており、直接降りるとマップのつながりがなくなるため。しかしこのバグデータは使いようによっては終わったはずのイベントを再び起こしてマナの剣を常時使えるようにするなど応用が可能。
とまあ進行不能バグが随所にみられるので小まめにセーブすることをお忘れなく。
リメイク版ではほぼ修正されている。
BGMについて
BGMを手掛けているのは菊田裕樹氏で、当時のゲーム音楽としては異色なまでのクォリティに多くのユーザーが驚かされた。今でも高い人気があり、聖剣とは無関係の動画にBGMとして採用されていることも少なからずある。
ボス戦のBGMである「危機」、OPの「天使の怖れ」、ラスボス戦の「子午線の祀り」は特に人気があり、後者2つは菊田氏のお気に入りなのか、あるいは聖剣のテーマとみなしているのか「聖剣伝説3」でアレンジが多用されている。
なお、BGMのタイトルには全て元ネタがある。一例として「夏の空色」や「少年は荒野をめざす」は少女漫画から、「子午線の祀り」は演劇の題名。この他映画や小説から引用しているものもある。
もう少し詳しく知りたい方は外部リンクを参考にすると良いだろう。
作曲担当の菊田氏の徹底した環境作りのおかげか、当時全部で8和音しか鳴らせなかったSFC環境下で、BGMにその8和音全てを割り当てるというロストテクノロジーな技術が使われている。プレイ中にBGMが途切れることがあるのはそのため。この環境作りには下村陽子氏も感動したという。
なお、聖剣伝説3ではこの音切れの問題は解消されている。
英語表記について
余談だが、本作はその名の通りの日本語タイトルであるが、海外輸出用に英語表記にする際には邦題のような「伝説」を表す「Legend」などは使われずに、イメージアルバムと同じ(正式に表記されてはいないが記載されている、「+」を除いた)「Secret Of Mana」(直訳でマナの秘密)と名付けられている。
(ちなみに海外ファンの間では聖剣2が「Secret Of Mana(1)」、
聖剣3が「Secret Of Mana 2」と言う扱いをされているが、3の海外版発売はされていない。)
※ちなみにこれ以降、聖剣シリーズが海外でマナシリーズと呼ばれる事となる。(「聖剣伝説シリーズ」記事参照)
開発秘話:フラミーの採用
発売当時の週刊ファミコン通信(後のファミ通)に掲載された聖剣伝説2特集の記事で開発者インタビューを受けた田中弘道と石井浩一の話によれば、空での移動に活躍し、後の3にも登場することになるフラミーがあやうく不採用になりかけた。
FFⅣやFFⅤで登場した飛空艇のように機械でできた無機質的キャラとは異なり、フラミーは生物であるため、有機的かつ生物的な「今飛んでいる」という動きが必要だった。BGが拡大縮小、回転機能を駆使した擬似3Dの中で、フラミーの動きは激しく、方向転換に必要な向きのパターンも多かったので任天堂のFXチップのようなカスタムチップを搭載するか、フラミーを不採用にするか悩んでいたと言う。
しかし、結果的に当時のプログラマの技術力と努力により、擬似3Dの中でカスタムチップを搭載することなくフラミーを動かすことができるようになったため、無事採用に至った。
なお、余談ではあるがSFCでは拡大縮小回転が可能なBG上にキャラクターやオブジェクトを配置するためにスーパーFXチップなどのカスタムチップを搭載することが多い。(ヨッシーアイランド、マリオカートなど)
その他雑多な内容
- ニードリオン
- モールベアの色違い。そのローリングで大ダメージを食らいトラウマになったプレイヤーも多い。
- 生息地域は本来はマナの聖地であり終盤の敵なのだが、シェイプシフターというスライム系の敵が変身するカオスソーサラー(イビルプリーストの色違い)が増援として呼ぶ。
- そのため最速登場はまだ古代大陸が浮上していない試練の回廊となるが、その時の最高防具では被弾しただけで300近くのダメージを食らう。レベルによっては即死する。
- 弱点はジンの魔法なので出てきたら速やかに処理したい。
- 件のシェイプシフターが防御力が高く、その時点での武器ではろくすっぽダメージが通らないことも厄介。そうでなくともスライム系は分裂して泥仕合になりやすい。
- なお、古代大陸クリア後に買えるニキータの防具で身を固めればダメージは2桁まで抑えられる。クッソ高いが。買わないとマナの聖地の敵の攻撃がどいつもこいつも即死級に変わる。
- 魔法
- ダメージキャンセル
- 水の神殿前の兵士たち全員に話しかけ彼らを見送り、水の神殿に入ることでその下のフィールドの細道でゴブリンに襲われるイベントが発生するようになるが、水の神殿に入らずに先にガイアのヘソへ行きイベントを進めて3人揃った後でゴブリン襲撃イベントを起こすと、3人揃っているのにプリムが助けに来るというシュールな光景が拝める。
移植、リメイクについて
2017年には当作と初代聖剣伝説、聖剣伝説3の3作が収録された聖剣伝説コレクションがニンテンドースイッチで発売された。
また、2018年にはリメイク版として聖剣伝説2シークレットオブマナが登場した。
関連動画
関連静画
関連項目
- 聖剣伝説シリーズ
- 聖剣伝説3
- Secret of Evermore
- リングコマンド
- 田中弘道
- 菊田裕樹
- ナーシャ・ジベリ
- 亀岡慎一
- スクウェア
- 聖剣伝説2 オリジナル・サウンド・ヴァージョン
- シークレット・オブ・マナ・ジェネシス
- LORD of VERMILION II(ポポイ、フラミーが登場する)
- ゲームのタイトル一覧
記事のある楽曲
外部リンク
- http://i-njoy.net/sd2_38.html (曲名についての考察紹介)
- http://www.nintendo.co.jp/wii/vc/vc_sd2/index.html (Wii VC詳細)
- http://www.square-enix.co.jp/mobile/seiken/sd2/ (iモード/EZweb 公式ページ)
- http://dlgames.square-enix.com/som/jp/ (iPhone/iPod touch 公式ページ)
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