『聖剣伝説3』とは1995年9月30日に発売されたアクションロールプレイングゲーム(ARPG)で、聖剣伝説シリーズの3作目に当たる。
製作はスクウェア(現スクウェア・エニックス)。
2017年6月1日にNintendo Switchにて『聖剣伝説コレクション』として過去2作とセット形式で発売。
2020年4月24日にはSwitch・PS4・steamでリメイク版『聖剣伝説3 TRIALS of MANA』が発売された。
概要
聖剣伝説3 | |
基本情報 | |
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ジャンル | RPG |
対応機種 | SFC PS4 Switch Win (Steam) |
開発元 | スクウェア スクウェア・エニックス |
発売元 | スクウェア スクウェア・エニックス |
発売日 | 1995年9月30日 (SFC) 2020年4月24日 (他) |
価格 | \ 11,400 (SFC) ¥ 6,578 (Steam) |
対象年齢 | CERO:- |
通信 | |
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その他 | |
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ゲームソフトテンプレート |
音楽は前作に引き続き菊田裕樹が担当し、「Swivel(黄金の街道などで流れるBGM)」をはじめ名曲と評されるトラックが多い。
キャラクターデザインはイラストレーターの結城信輝が担当。個性溢れる登場人物達は現在でも充分な人気を保っており、特にメインキャラクターのリースは現在でも新刊同人誌が発行されている程根強い人気を誇る。リースは俺の嫁。
前作『聖剣伝説2』に比べるとバグは減ったが、完全に消えたわけではなく、中にはゲームが進行できなくなる致命的なものも残っている(詳細は後述)。
また、大容量ROMカートリッジの宿命か、セーブデータが消えてしまうことが増えており、某0% 0% 0%のゲームほどではないがデリケートなソフトである。
その人気はニコニコ動画においても健在で、多くのユーザーがプレイ動画を投稿している。また、多くの作業用BGM動画などでは同時にリースのイラストを惜しみなく引用され、人気の高さを伺わせる。俺の嫁なのにみんな必死すぎるだろJK。
現在ではプロの声優として活躍する金子未佳(ねこみさん)もこの作品のフルボイス作品を投稿していた(現在は削除されている)。
動作環境
以下の動作環境はWindows版(Steam版)のものである。
最低環境 | 推奨環境 | |
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OS | Windows 8.1 Windows 10 (64-bit) |
Windows 8.1 Windows 10 (64-bit) |
プロセッサー | AMD A-Series 2.5GHz Intel Core i3 2.5GHz |
AMD Ryzen 3 1200 Intel Core i5 2.5GHz |
メモリー | 4GB RAM | 8GB RAM |
ストレージ | 20GB 利用可能 | 20GB 利用可能 |
グラフィック | AMD Radeon RX 460 NVIDIA GeForce GTX 760 |
Radeon RX 470 GeForce GTX1050 Ti |
DirectX | Version 11 | Version 11 |
その他 | 60FPS 1280x720 |
60FPS 1920x1080 |
システム
トライアングルストーリー
この世に存在するすべての源として、世界に安寧をもたらす力「マナ」が急激に減少。 |
以上が本作のプロローグを要約したもので、この戦乱をきっかけに旅を始める6人の若者が本作のメインキャラクターである。
ゲームを始める前に、彼ら6人の中から主人公と2人の仲間を選択し、このときの編成によってゲーム中の随所のストーリーに変化が発生。
まず、選んだ主人公によりオープニングが変化。6人はそれぞれが異なる経緯で旅を始めるが、オープニングは主人公の旅立ちを描くものになる。
次に、仲間に選んだ2人のメンバーによって、ストーリー中の随所で会話や演出に変化が発生。キャラクターによっては主人公との出会い方も大きく異なってくる。
大きく変化するのは中盤以降のことで、選んだキャラクターによってストーリー中で向かう目的地と、敵対勢力、ひいてはラストボスにまで変化が起こる。
上記のプロローグ中で、戦争を仕掛けた3つの国家には、それぞれを裏で操る黒幕としてまったく異なる3つの勢力がついているが、ストーリーを経て最終的に1勢力が残る。この残った1勢力が戦う相手となり、この相手に対し直接因縁のあるキャラクターが、最初に選んだ主人公である。敵対相手を共通しているキャラクターは男女2人で対として扱われる。
選んだメンバーによって、ストーリーに変化が起こるこれらの演出のことをトライアングルストーリーと称され、メンバーの編成次第で何通りものストーリーが楽しめるようになっている。
戦闘システム
基本的なシステムは前作「聖剣伝説2」と同じであるが、仕様変更などで前作とは異なる箇所も多い。
メニュー画面・リングコマンド
前作でも登場したリングコマンドが、本作ではアイテム・魔法の使用のみに限定されたコマンドとなっている。装備の変更や、パラメータの確認などの行動は、メニュー画面を参照する必要がある。
またメニューとは別に、リングに入りきらないアイテムや武器防具などを貯蔵する倉庫システムがあり、倉庫画面を開くことでアイテムの管理ができる。
戦闘システム
マップ中でモンスターの出現を認識すると武器を装備してバトルの体勢に入る。この状態になるとメニュー・倉庫画面が開けなくなり、またダッシュが使えない。モンスターを認識しない状態だと戦闘終了していなくてもバトル体勢が解除され、先述のアクションを取る事が出来る。
マップにはそれぞれ出現するモンスターが設定されており、それらをすべて倒すと WIN! と表示され、必殺技ゲージがリセットされる。また、一番最後に倒したモンスターが宝箱をドロップすることがある。
一度に出現するモンスターは同時に3体まで。例えば最大5体のモンスターが出現するマップの場合、既出のモンスターモンスターいずれかを倒すことで、補完するように出現する。このとき、画面外から湧くように出てくる事もあれば、マップのどこかに潜んでいる場合もあり、後者の場合その場所を画面内に映さないと出現を認識されない。
必殺技・魔法
本作の特殊攻撃は、前作同様「魔法」と「必殺技」の2種類。ただしシステムは前作と大きく異なり、本作独自のものとなっている。
- 必殺技
モンスターに武器攻撃をヒットさせ必殺技ゲージを蓄積させ、ある一定値まで溜めると発動させることができる。
必殺技は各クラス1つ(ケヴィンのみ、クラス2以降は2つずつ)、各キャラクター固有の技を所有しており、クラスチェンジをすることによってそのクラスに該当する必殺技を習得。最終的に計3つ(ケヴィンのみ5つ)の必殺技を使用することが可能になる。クラスレベルの高い必殺技ほど威力が高く、必要ゲージ量も多い。
ちなみに同じクラスレベルの必殺技であれば、どのキャラのどのクラスが使おうとも、対象が単体であろうと全体であろうとダメージ計算式は同じ。
クラス1必殺技と、クラス2以降の必殺技ではその性質が大きく異なる。- クラス1必殺技は固有のモーションを取りながら攻撃し、当たった敵にダメージを与える。攻撃回数は通常攻撃に依存するため、ケヴィンとホークアイに関しては連続攻撃特性が適用される。
当てさえすれば一度に複数の敵を攻撃することが可能で、またセイバー魔法による特殊効果も発生する。以上のように通常攻撃の延長のような性質を持ち、後述のカウンターも受けにくいため、使いようではクラス2・3必殺技を上回る効果を発揮することもある。っていうか正直こっちの方が強い…。 - クラス2・3必殺技は発動と同時に画面が静止し、対象に確実にダメージを与えられる。全体技であればすべての敵にダメージを与えられるが、単体技は攻撃対象に多少のランダム性がある(そのとき狙っている敵が対象)。また後述のカウンター発動の対象になりやすい。他にセイバー魔法による特殊効果が発生しないなど、クラス1必殺技とは異なり、魔法に近い性質を持つ技。
- クラス1必殺技は固有のモーションを取りながら攻撃し、当たった敵にダメージを与える。攻撃回数は通常攻撃に依存するため、ケヴィンとホークアイに関しては連続攻撃特性が適用される。
- 魔法
リングコマンドから使用するものを選択し、効果範囲を設定すると詠唱モーションを経由し、使用する魔法に設定されたMPを消費して発動する。前作と異なり、選択した直後に発動はしない。
詠唱が完了しないと発動しないため、たとえば完了を待たずして戦闘が終了するなどの事態が起こると強制的に詠唱モーションが中断される。MPは発動時に消費されるため、この場合MPが減ることはない。
詠唱時間は使用する魔法・クラスによって異なり、たとえばシャルロットの場合ヒールライトの発動まで最初はやや時間がかかるものの、最終クラスに至るとお前ちゃんと唱えてるのかって疑いたくなるくらい短くなる。
魔法には精霊魔法とクラス固有能力の2種類。習得できるクラスにクラスチェンジした際に習得が可能だが、精霊魔法の場合、さらにそれぞれの魔法属性に呼応した精霊を仲間にしている事が条件となる。どちらも必要なパラメータを満たした状態でレベルアップすると習得できる。ちなみに、精霊魔法は発動の際に呼応した精霊が登場。
前作では発動した魔法のエフェクトが出ている時も使用者以外のメンバーを操作できたが、本作ではクラス2・3必殺技と同様に画面が静止する。そのため攻撃魔法重ねがけのハメ技ができず、前作のようなゴリ押しができなくなった。また、敵が対象の魔法は一部を除いてカウンター発動の対象になる。
本作に登場するモンスターは特定条件を満たすとカウンターとして咄嗟に特殊攻撃を発動するものがいる。このカウンター攻撃が総じて威力が高く、中には連発するモンスターもいるため、発動させると致命的なダメージを受けることが多い。
このカウンター能力は中盤以降は大抵のボスが、終盤に至っては雑魚すら備えており、本作のゲーム難易度を大きく左右するものとして多くのプレイヤーを泣かせてきた。特にビルとベンはこのカウンターがもたらす強さにより、トラウマ敵として根強い人気を誇る。
メインキャラクター
ストーリーの主幹となるキャラクターで、ゲーム開始時、この6人から主人公と、パーティメンバーを決定する。
デュラン
フォルセナ王国の傭兵。個別記事が存在するのでこちらを参照のこと。 → デュラン
アンジェラ
魔法王国アルテナの王女。個別記事が存在するのでこちらを参照のこと。 →アンジェラ
ケヴィン
獣人の王国・ビーストキングダムの王子。個別記事があるのでこちらを参照のこと。 →ケヴィン
シャルロット
聖都ウェンデルの光の司祭の孫娘。
人間とエルフの間に生まれたハーフ。詳細は個別記事を参照。 →シャルロット
ホークアイ
砂漠の盗賊団ナバールのメンバー。盗みの実力は盗賊団随一。 詳細は個別記事を参照。 →ホークアイ
リース
俺の嫁である。
このキャラクターについての詳細は先に個別の項目が完成しているので、そちらを参照のこと。 → リース
国家・サブキャラクター
本作のストーリーに大きく関わることになる、世界を統治する6つの国家。それぞれの国に関わるサブキャラクターも本項にて併記する。
草原の王国フォルセナ
国土一杯に広がる広大な草原の中心に城下町を擁する、温暖な気候の王国。
剣術が盛んな国で、高い実力を持つ王国騎士団と、民間からも傭兵を雇っている。また、国土地下の鉱脈にはドワーフが住んでいる。また、国土にある宝石の谷ドリアンには地のマナストーンが安置されている。
王国へのアクセスには、黄金の街道より大地の裂け目にある吊り橋を渡る必要があるが、作中で橋が崩落してしまう為、以降は入国・出国共にとてもおっかない大砲での移動しか出来なくなってしまう。実質的な鎖国ですね?
- 英雄王
フォルセナを治める王。本名はリチャード。デュランの父・ロキとは親友であり、共に竜帝と戦った。デュランがパーティにいる場合、過去の世界のペダンにて若き日の英雄王とロキに会えるイベントが発生する。 - 黄金の騎士ロキ
デュランの父。かつてフォルセナ一の実力を誇っていた剣士で、“黄金の騎士”の二つ名で英雄王と共に国の英雄とされている。英雄王と共に竜帝討伐の旅に出たが、ドラゴンズホールにて竜帝と差し違え、底知れぬ穴に落ち生死不明となってしまう。 - シモーヌ
デュランの母。難病を患っており、それが原因で他界している。ロキに心配をかけさせまいと、自分の病気のことは話さなかった。 - ステラ
デュランの伯母で、シモーヌ亡き後に兄妹を引き取った育ての母。旅に出るデュランに、ロキの形見のブロンズソードを託す。形見だからって特別な効果はない。 - ウェンディ
デュランの妹。紅蓮の魔導師に敗北し、荒れる兄に喝を入れる芯の強さの持ち主。
旅に出た、兄の帰りを待ち続けている。 - ブルーザー
フォルセナの傭兵。デュランにいつか勝利する事を悲願としている、デュランの自称ライバル。見た目は敵キャラ・アーマーナイトの流用。SFC版ではデュラン編のOPくらいしか出番がなかったが、『ToM』では出番が大幅に増え、さらにデュランがパーティにいる場合は優秀なリンクアビリティをくれる。 - ボン・ジュール
ボン・ボヤジの弟。兄から押しつけられた大砲で主人公らをマイアに帰すため、城の広場に勝手に大砲を設置する。
魔法王国アルテナ
盛んな魔法文明を持つ王国。国土には水のマナストーンが眠る。
一年を通して寒冷な気候で、年中雪が降り積もる極寒の地だが、王国を治める人間ボイラー理の女王の魔力により温暖な気候がもたらされている。しかしマナの力が減少したことでその魔力が弱まりはじめ、次第に王国内に冷気が入り込んできた。
その為、高い魔力を秘めるマナストーンの解放を目指し、マナストーンの占領とマナの剣の奪取を目指し、手始めに草原の王国フォルセナへの侵略戦争を開始する。
港町エルランドから定期船が出ており、これが国の玄関口となっている。しかし作中では流氷の影響により、全便欠航状態である。やっぱり鎖国。
- 理の女王
本名はヴァルダ。アンジェラの母にして、王国の女王。極寒の地にあるアルテナと、玄関口にある街エルランドを温暖な気候に保っていられるほどの魔力を持つが、娘に対しての愛情は氷のように冷たい。
(以下ネタバレ)しかし、そんな冷たい性格は紅蓮の魔導師に操られていた為であり、本来は毎日のようにマナの女神に祈りを捧げ、娘が魔法を使えるようにと願う、心優しい母である。デュラン・アンジェラルート及びエンディングにおいて、傀儡下で自分が娘にしてきたことを詫び、和解する。 - ホセ
アンジェラの教育係。昔はアルテナにその人ありと言われるほどの大魔法使いだったらしい。 - ヴィクター
アンジェラの生活指導係。ホセ共々わがままなアンジェラに悩まされ、さらにホセの愚痴の先になったりとなかなかの苦労人。しかし冷静に考えると、彼自身もいい歳だろうに外見もわがままな少女の生活指導なんてなかなかのリア充じゃね?
ビーストキングダム
月夜の森の奥深くに建国された、獣人が住まう国。国土全体が常に夜に閉ざされており、その原因となっている月のマナストーンが月読みの塔に安置されている。
この国には、自分たちを迫害した人間達を憎む獣人達が集まっており、かねてより復讐の機会をうかがっていた。そこへ現れた死を喰らう男の入れ知恵によって人間界への進行が始まり、人間の心の拠り所である聖都ウェンデルの制圧を目指し侵攻を開始した。
ちなみに、穏健派の獣人は月夜の森入り口にある街ミントスに居住している。
- 獣人王
ケヴィンの父。ビーストキングダムを建国した、獣人の筆頭。突如王国を訪れた死を喰らう男と手を組み、人間界への侵略を宣言する。
(以下ネタバレ)侵略作戦の表向きの理由を「人間達への復讐」としているが、実際には人間から迫害されて以来の獣人達があまりになさけないと嘆き、彼らにやる気を与えるための題目に過ぎなかった。獣人王自身は人間達への憎しみもなければ、世界の異変などに対しても一切の興味を抱いていない。また、ケヴィンの母が国にいないのは追い出したのではなく死別であり、それを隠すことで自分に対する憎しみをケヴィンに植え込ませ、彼を強く育てようとした。実はケヴィンのために様々苦労を重ねている人。
ケヴィン・シャルロットルートにて、ストーリー中でビーストキングダムを訪れた際に獣人王の話を聞いておくと、ケヴィンのエンディングが少し変化する。 - ルガー
獣人達の中でも特に優れた戦闘能力を持つ人物。獣人王に強い憧れを抱く一方、彼の息子であるケヴィンのことを目の敵にしている。侵略作戦に際して、人間討伐隊長に任命された。
後にボスキャラクターとして登場。カウンターとして青竜殺陣拳や朱雀飛天の舞まで使ってくるため、ビルとベンには及ばずともトラウマボスとして印象深い。 - カール
ケヴィンが月夜の森で出逢ったちびウルフ。両親と死別し、孤独になってしまった事に、ケヴィンは自分の境遇を重ねており、親友になった。
聖都ウェンデル
光の司祭によって統治されている宗教都市で、永久中立国である。
光のマナストーンが安置されている古代神殿を守護するため、その近隣地域にある今の場所に建国された。光の司祭を訪ね、世界中から人々が訪れる駆け込み寺。
大きな湖のほとりに神殿があり、その対岸にはアストリアの村がある。
- 光の司祭
ウェンデルを統治する国家元首を兼任する、シャルロットの祖父。温和で生真面目な性格。関銃の人たちからの尊敬の意を受けており、彼を頼って世界中から人々がウェンデルを訪れる。
主人公達もプロローグにて司祭の話を聞き、彼の助力を仰ぐためウェンデルを訪れる事から旅がスタートする。
世界には自分の子どもの名前を司祭につけて貰おうと企む夫婦もいる。まさにおじいちゃんのなんでも相談室。 - ヒース
ウェンデルの神官で、シャルロットの憧れの的。高位の神官のようで、アストリアの調査を単身で任されることから、高い実力を持っていることがわかる。 - ミック
シャルロットの子分。シャルロットが神殿を抜け出す手助けをした。
砂の要塞ナバール
義賊・ナバール盗賊団の本拠地である大要塞。一応は犯罪組織の本拠地であるためか、人里離れた、灼熱の砂漠の奥に所在し、盗賊団でありながら一国家に匹敵するほど、その規模は大きい。
元は悪人から金品を巻き上げ、収益を貧しい人々に還元する義賊であったが、いつしか行商人などを手当たり次第に襲撃するなど凶悪化。その暴走の果てにナバール王国建国を宣言、ローラントを陥落させ、その国土を奪い取るべく侵攻を開始する。、
- フレイムカーン
ナバール盗賊団の首領。イーグルとジェシカは彼の実子で、またホークアイを拾った育ての親でもある。王政を嫌う人物であったはずの彼が豹変したのは、イザベラに操られていたためである。 - ニキータ
商人一族であるネコ族出身の亜人。一族のしきたりを嫌い、盗賊に憧れてナバールにやってきた。ホークアイの弟分で、彼をアニキと呼び慕う。ホークアイがパーティにいる場合、一部のイベントで彼が活躍する機会が出来る。火炎の谷の熱気の中、ジェシカを盾にしている美獣に正確にダーツを当てられる実力を持つ。 - イーグル
ホークアイの義兄弟にして親友。父の異変にいち早く気付くが、イザベラの正体を知ったことで、彼女に殺害される。 - ジェシカ
イーグルの妹。イザベラに「死の首輪」という古代呪法による呪いをかけられており、ホークアイが出しゃばった行動をしないための人質にされてしまっている。 - ビルとベン
ナバールに身を置くニンジャ2人組。みんなのトラウマ。汚いなさすが忍者きたない。詳細は個別記事を参照。
どうせならずっと合体してりゃいいのに。
風の王国ローラント
山岳地帯の中腹に城郭を構える王国。世界最強とされる近衛兵隊「アマゾネス」が組織され、優れた国防力を有する。でも王国奪還に成功した後も城門閉じっぱなしで、自国の王女様すら入れてくれないのは流石にやりすぎだろJK。
同じ山の迷宮内に風のマナストーンが安置されている。
山中に常に吹き荒れる風と、世界一の規模を誇る山脈が城壁の役目を果たし、交通の便の悪さと引き替えに難攻不落の要塞となっていたが、ナバール軍の侵略作戦により陥落し、一度は滅亡を見ることになる。
- ジョスター
ローラントの国王で、リース、エリオットの父。盲目だが第六感に優れる。戦いの年季の違いを思い知らせてやる!侵攻したナバール軍の襲撃により、死亡。 - エリオット
リースの弟で、王子。ナバール軍に拉致されてしまう。サブキャラクターながら、ストーリーによってはラストまで出番が用意されている。 - メルシー
アマゾネス軍所属。ボン・ボヤジのいとこで、彼から宛がわれた大砲で主人公一行をバイゼルまで飛ばした。飛距離は3人の大砲使いの中でぶっちぎりトップ。
その他の人物
上記の六大国家に属さない立場の人物や、中立の自治体に住んでいる人物にも多くのサブキャラクターが登場。
- ボン・ボヤジ
自由都市マイア在住の自称錬金術師だが、本来はマッドサイエンティスト。大砲を用いてパーティをフォルセナへ移動させてくれる人物。前作のスコーピオン軍団を思わせるネーミングセンスに定評がある(大砲の名前とか)。 - ワッツ
ドワーフ族の青年で、アイテム屋を営業している。ボン・ボヤジの大砲に必要な「ニトロの火薬」は彼が所持している。金で解決した場合、ストーリー進行が少し変化する(『ToM』の場合はトロフィーとリンクアビリティももらえる)。
前作に引き続いて登場しているキャラクターの一人。 - マタロー
商業都市バイゼルにいる青年。幽霊マニアで、いつか幽霊船に乗りたいという夢を抱く。一人暮らしの老人が昼にいないと言うだけで幽霊扱いする失礼な人物で、どういう経緯かは不明だが幽霊として待望の幽霊船に乗れた際には「この感動をあなたにも~」と、メンバーに幽霊の呪いをうつしにかかるはた迷惑な奴。要するにお前ら。
悲願達成後は珍獣マニアに転身し、ブースカブーに乗りたいという夢を抱く。意地でも乗せてやるもんか! - ドン・ペリ
小人の一族・コロボックルの賢者。竜帝との大戦の折、当時は王子であった英雄王に策を授けて勝利へ導いた戦術家。彼の知恵を頼りに村へ訪れたパーティをからかうヘンクツなジジイ。なお、彼を含めたコロボックルはフェアリーに取り憑かれている人物を察することが出来る。 - 妖精王
エルフの国ディオールを治める王で、シャルロットの母方の祖父。呪いを恐れて娘夫婦の恋仲を認めてやれなかったことを、光の司祭共々深く後悔している。我が子の恋を祝福することができなかった償いに、光の司祭はシャルロットを引き取って育て、妖精王はディオールの村を人間界から隠し、同じ悲劇が二度と起こらないようにした。 - リロイ・シェーラ
シャルロットの両親。リロイは光の司祭の息子で人間。シェーラは妖精王の娘でエルフである。人間とエルフとの交わりは互いの命を縮める禁断の恋であるが、「命よりも大切なものがある」と周囲の説得を押し切り結婚。駆け落ちしたディオールの村でシャルロットを生み、共に若くして他界。
ディオールの街の入り口には二人の墓がある。 - チキチータ
ニキータと同じネコ族の行商人。ニキータは遠い親戚に当たるらしい。最初の神獣を倒したあと、2体目以降の神獣ダンジョン入口で武器を売るようになる。 - ジョセフィーヌ
チキチータと同じく行商を続けるネコ族で、ニキータはかつての想い人だったらしい。2人と違い、何故か語尾に「ニャ」がつかない。防具を売ってくれるが、光の古代遺跡はさすがに山奥過ぎるのか、ここまでは来てくれない(『ToM』では光の古代遺跡にも店を広げてくれるようになったが)。 - 大魔導師グラン・クロワ
過去の時代に存在したとされる大魔導師。SFC版ではフォルセナ図書館のクラスチェンジに関する本にて名前のみの登場だが、『ToM』では本人が登場し、クラスチェンジに関連したさらなる叡智を授けてくれる。
マナの聖域
マナの樹と聖剣が存在すると言い伝えられている場所。この世界とは別の次元に存在し、辿り着くためには世界の中心に位置する「忘却の島」から、扉の封印を解放する必要がある。
- フェアリー
マナの女神に仕える妖精。世界の危機を光の司祭に伝えるため人間界を目指すが、マナの力が枯れ始めているせいで共に旅立った仲間は脱落。本人もウェンデルへの到達さえままならず、アストリアの近辺で力を殆ど使い果たしてしまった。こうして「不思議な光」として彷徨っていたところを主人公に助けられ、取り憑いて行動を共にすることとなる。
冒険に行き詰まったり、窮地に陥ったパーティを強く励ます。どんな逆境でも諦めたりしない聡明で明るい性格で、要所要所でパーティに助言を与えるサポートキャラ。
SFC版当時のイラストはどう考えても全裸ではないかという疑惑のあるビジュアルが特徴。 - マナの女神
世界に安寧をもたらすマナの力そのものをつかさどり、世界中から信仰を受けるこの世界の創造神のような存在。マナの聖域にて、大樹となって静かに眠り続けていた。
(以下ネタバレ)ストーリーのクライマックスでラストボスに敗れてしまう。大樹を斬り倒された無残な姿となったが、パーティと共に長い旅を続けてきたフェアリーが次代のマナの女神となる。
精霊たち
世界の各所に安置されているマナストーンを見守る、八大元素の力をつかさどる精霊たちと、世界を守護する2体の幻獣。
登場する精霊は外見・名前とも前作と同じだが、それぞれの性格に強い個性がついている。
彼らを仲間にしていくことで、それぞれがつかさどる属性の魔法を覚えていくことが出来る。
- ノーム
地を司る精霊。髭をたくわえた、小人のような風貌。性格は呑気なじいさんそのものだが、ジュエルイーターに連れ去られた事態をも笑って済ませているように、何事にも動じない強い心を持つ。
フェアリーがお気に入り。 - ウンディーネ
水を司る精霊。人魚のような外見で、何故か関西弁でしゃべる。やたらと涙もろい性格で、パーティと出逢った時にも彼らの話で号泣するほどだが、この性格はマナの減少によるものらしい。 - サラマンダー
火を司る精霊で、燃えさかる炎のような姿を持つ。その外見通りの熱く猛々しい性格。
たぶん炎の妖精とは関係ない。 - ジン
風を司る精霊。ランプの精霊のような外見。巨乳。のんびりした性格で、語尾に「ダスー」とつけてしゃべる。 - ドリアード
木をつかさどる精霊。本人も樹木を思わせるような外見である。弱気な性格で、態度もどこか頼りないが、秘められたマナの力は精霊の中でもっとも強く、長年にわたってギルダーバインに力を吸収されていたにもかかわらずはつらつとしていられるほど。 - ルナ
月を司る精霊。髪の長い少女を思わせる風貌で、羽を生やした、マナのエネルギー体と思われるヴェールに包まれた赤ん坊のような外見。 - ウィル・オ・ウィスプ
光を司る精霊で、霊魂を連想させる、青白い炎のような外見を持つ。剽軽な性格で、語尾に「ッス」とつける。
パーティが最初に出逢う精霊。 - シェイド
闇を司る精霊。コウモリのような羽と、巨大な一つ目が特徴で、愛嬌ある外見を持つ他の精霊と違って不気味な印象である。寡黙な性格で、鷹揚な口調でしゃべる。
他の精霊とは異なり、自らが守護するはずの闇のマナストーンが現世に存在していない。住処を無くした闇の精霊もまた行方知れずとなっていたが、パーティメンバーは意外な場所でシェイドと出逢うことになる。 - ブースカブー
火山島ブッカに住まうダークプリースト一族に崇められている「海のヌシ」。巨大な亀のような外見で、甲羅のてっぺんに旗があったり水中眼鏡を装備していたりと、マタローに珍獣扱いされても仕方ないくらいふざけた容姿であるが、本来は人に決して心を許さない危険な存在。しかしフェアリーの宿主である主人公達には協力的。
ブースカブーを呼び出すための「ぴーひゃら笛」はフォルセナに封印されている。 - フラミー
山と空の守護精霊で、通称「翼あるものの父」。まだ子どもで、性別はメス。フラミーという名前はフェアリー(パーティにいる場合はリース)が名付けるもの。前作に引き続いての登場だが、飛行スピードが速くなっている。
呼び出すためのアイテム「風のたいこ」はマナの女神からもらえる。
後述のダンガード戦ではフラミーに乗りながらの戦闘になる。ここでデュランに魔法を使わせると容赦なく頭に剣をブッ刺されるが、どうやらそんなことで死んだりしないようだ。また、「ダンガードの攻撃を受けすぎるとフラミーが倒されゲームオーバー」という情報(勿論デマ)も一部では流れた。
※恐らく、似たシチュエーションが存在する「ロマンシング サ・ガ3」と混同した挙句に発生したデマと思われる。
敵・ボスキャラクター
ストーリー中において復活する八大神獣と、世界大戦を仕掛けた3つの強国を影で操る黒幕勢力達。
なお本項においてはネタバレ記述を伏せないので閲覧には注意されたし。
マナの神獣
マナストーンに封印されていた、かつて世界を混乱の渦に陥れた八体の強大モンスター。それぞれのマナストーンが安置されていたダンジョンの奥深くでパーティを待ち構える。
これらの神獣は、闇の神獣を除いて戦う順番が決まっていない。倒す順番によって、神獣とそのダンジョンの雑魚モンスターのレベルが変わってくるので、戦略を立てて倒していくことが可能。
- ランドアンバー
宝石の谷ドリアンの奥深くにいる、巨大なロボットを彷彿とさせるの土の神獣。弱点は風と火。
「プロテクトアップ」で防御を高めるため装甲が固く、可動アームで掴んだキャラクターをぶん投げ、最大HPの半分のダメージを与える凶悪技「クラッシュボール」を持つ。ただ、クラッシュボールにさえ注意すればそれ以外に厄介な技というと滅多に使わない「ストーンクラウド」くらいしかない。
ぶっちゃけ道中の雑魚敵がやたら強いためか相対的に印象が薄かったが、『ToM』では腕による強力な広範囲攻撃を繰り出し、両腕を破壊するまで本体にダメージが与えられなくなり、大幅強化された。 - フィーグムンド
氷壁の迷宮に潜む、トカゲのような外見の水の神獣。弱点は火のみ。
一時的に操作不能になる雪ダルマの追加効果を持つ「コールドブレイズ」を必殺技に対するカウンターでも使ってくるので、地味に厄介。
また、戦闘フィールドである氷の床の裏側に回り込まれる事がある。こうなると通常攻撃が届かなくなり、魔法や必殺技などが使えない場合は一方的にやられっぱなしになってしまう。魔法使いがいないパーティは炎のコインをたんまりと持って行こう。 - ザン・ビエ
火炎の谷を住処とする、火の神獣。鳥の頭のような外見が印象的だが、炎そのものが本体であるため決まった姿を持たず、竜巻や龍など様々な形態に変身して攻撃を仕掛けてくる。弱点は水と地。
本体が散乱している時は直接攻撃が当たらないが、魔法攻撃であれば常にダメージが通る。厄介な技は防御力ダウン効果がついた「ヒートビーム」。また必殺技カウンターでこちらに「フレイムセイバー」をかけてくることもあり、地味に面倒。ただ、全体的に行動が散漫なので、さほど苦戦はしないはず。
画面上部のマグマ溜まりに逃げ込んで回復することがある。そのマグマ溜まりにはダメージを与えることが可能だが、本体とはHPを共有しておらず、またこちらを破壊しても本体を倒さない限りクリアにはならない。ということで、あたかもマグマ溜まりと本体とが体力を共通するように記述している攻略本の情報は誤りなのだが、その記述を真に受けてマグマ溜まりから攻めていた人は筆者を含め多いと思われる。先述の回復行動も時々しか取らないので、あまり注意する必要はなく、構わずさっさと本体を攻めた方が時間もかからない。最大の強敵はNTT出版だったんだよ! - ダンガード
大空を飛翔する、2つの首を持つ怪鳥の姿をした風の神獣。弱点は地と闇。
戦闘はフラミーに乗っての空中戦となる。攻撃は全体に及ぶものが多く、使用頻度は高めなのでこまめな回復が必要。「エアスラッシャー」には防御ダウンの追加効果があるので特に注意。
ダンガード戦のみ、3度のエリア切替が行われる。その際に敵味方の魔法効果がリセットされる為、セイバー魔法やステータスアップ(ダウン)はその都度かけ直す必要がある。もしもアイテム使用の場合、アイテムの最大所持数は9個のため、全ラウンドでパーティ全員を強化することは不可能。ぶっちゃけこのエリア切替の方が強敵で、またダンガード自体のHPもかなり高いので長期戦は必至。
ただし、内部システム的には4回とも別の戦闘扱いになっているらしく、クリア後に入手できるルクの額は同じタイミングで倒した場合の他の神獣の4倍にまで跳ね上がる(経験値量は同一)。なので、ルクを稼ぐ意味ではダンガードは最後に回した方がお得。
余談だが、デュエリストにチェンジしたデュランを連れてくると、大空での戦闘にも関わらず地上何千メートルの上空にマグマを噴き上げてくる。フラミーの血ですねわかります。 - ミスポルム
ワンダーの樹海最深部に鎮座する、表情の変化するパンプキンヘッドと無数のツタで編成された姿を持つ木の神獣。弱点は風のみ。
「グレネードボム」が特に厄介で、全体攻撃を割と連発してくるうえ、見た目・威力共にシャレにならない。他にも「ポイズンバブル」で毒を受けたり、「スリープフラワー」や両脇の触手による捕獲攻撃で睡眠を受けたりと結構いやらしい。魔法で攻撃すると、魔法攻撃を反射する「カウンタマジック」を使い、弱点である風属性の魔法攻撃が通らなくなってしまう。スペクターの瞳(アンティマジック)で解除できるので、持っていれば使おう。
ちなみに、攻略本ではカウンタマジックの反射能力は回数式という誤情報が記述されているので、ザン・ビエ戦と併せて注意のこと。 - ドラン
月読みの塔最上階で戦う、巨大な狼の姿をした月の神獣。
こちらの使う必殺技に対し、カウンターとして両腕を叩き付ける攻撃を使ってくる。威力が高く、しかも2連発してくるので本戦においての必殺技使用は厳禁。それ以外にも、「ほうこう」や敏捷度ダウン不可の「グラビトンプレス」など豊富な全体攻撃を持つ。もっとも注意すべきは「スパイラルムーン」で、ダメージに加え最大HPをダウンさせてくるので、相対的にとんでもない威力になる。しかもこれらの技をとにかく連発してくる為、戦闘は極めて苛烈。
神獣中で最強の呼び声が高く、さらに道中でもブラッディウルフやシルバーウルフといった強力な敵が立ち塞がるので、ダンジョン・ボス戦ともに難関として認知されている。
カウンター思考を持つ神獣の中で、ドランだけは魔法に反応しないという性質がある。危険なのは必殺技のみで、魔法に関しては特に恐れず、思う存分撃つことが可能。弱点はないが、逆に反射されたり無効な属性もなく、魔法攻撃であればまず何でも通用する。後半が苦しいアンジェラにとって数少ない見せ場と言えるだろう。 - ライトゲイザー
光の古代遺跡にいる、不気味が瞳が特徴的な変幻自在の体を持つ光の神獣。弱点は闇のみ。
緩慢な動きでフィールド中を跳ね回ったり、姿を消してテレポートしたりする。高く跳び上がられれば通常攻撃は届かないし、姿が見えない時には魔法攻撃すら通用しない。魔法を詠唱中テレポートで逃げられたなんてのはよくある話。通常攻撃に攻撃力ダウンがついており、さらに必殺技カウンターで味方にセイントセイバーを使って通常攻撃を吸収したり、ヒールライトで回復したり、モーグリ効果の「プリズナー」で全員を無力化したりと嫌がらせのフルコース。
また時々撃ってくる「ガイズブラスト」は最大HPの半分を削る強力な攻撃である。とにかく戦闘中はイライラさせられっぱなしで、長期戦を覚悟する必要がある。「星くずのハーブ」は必携。
ちなみに、このボスに限り撃破モーションの前に全体エクスプロードと同じモーションが発生するが、特に意味はない模様。 - ゼーブル・ファー
ストーリーで最後に戦う神獣で、出現する場所は選んだ主人公によって異なる。道化師を彷彿とさせる左右2つの顔と、本体である中央の顔(整った女性の顔)の三位一体の神獣。戦闘時は異次元のような空間にワープするが、この空間全部を持って神獣の姿とするのかどうかは不明。弱点は光のみ。
戦闘開始時、まず左右2つの顔との戦闘になる。双方が異なる攻撃を仕掛けてくるが、時々だが魔法効果リセットの「アンティマジック」を使う右の顔から破壊した方が楽。
2体を倒すと本体が出現し、同時に2体の顔を再生してしまう。「デス・スペル」による即死攻撃が特に厄介だが、一番怖いのは強力な全体攻撃である「ヘルサザンクロス」発動時の本体の顔である。怖すぎ。
本体出現後、左右の顔は倒しても再生されてしまうので、本体の集中攻撃に徹しよう。
過去の世界大戦で唯一封印が解かれた神獣であり、大戦の収束によってマナストーン共々現世より忽然と消えてしまった。世界で起こっている混乱の発端であり、ストーリー上重要なポジションを占めるキャラクターである。
ドラゴンズホール
デュラン/アンジェラルートの最終ダンジョン。
ガラスの砂漠の奥にある巨大な洞窟で、龍の頭部の模った入口にくわえ、内部でもドラゴン系のモンスターが総登場するなど、まさに竜族の総本山であることを思わせる。かつての世界大戦で英雄王と黄金の騎士が訪れた決戦の場所。
広さは3つのラスダン中最大で、内部では大量のモンスターとの連戦が行われる部屋があるなど、かなりの長期戦になる。また隠しボスであるブラックラビと唯一戦うことが出来る場所でもある。
- 紅蓮の魔導師
理の女王を上回る魔力を持つとも噂される、アルテナ随一の魔法使い。強大な魔力によって理の女王を操り、アルテナを指揮していた。マナの聖域へ赴いた竜帝からパーティを引き離すための殿として、ドラゴンズホール最深部にて決戦が行われる。
豊富な魔法攻撃を武器としており、なんと古代魔法「エインシャント」までも使いこなす。また、戦闘中に「バリアチェンジ」を用いて、属性対抗を可変させてくる。その都度弱点属性を切り替えてくる上、吸収される危険もあるので、あまり属性攻撃を意識せずに通常攻撃や無属性魔法で攻めるのがベター。
かつてはアンジェラと同様の落ちこぼれだった。逃げるように王国を出た彼は、ふと立ち寄ったこの場所で竜帝の死体と遭遇する。このとき死したはずの竜帝に持ちかけられた取引により、自らの命を半分捧げることを代償に強大な魔力を得、その後竜帝の右腕となる。孤立した大陸にあってしかも竜族の巣窟たるドラゴンズホールが、どう考えても「ふと立ち寄れる」場所とは考えられないが、彼の心の弱みにつけ込んだ竜帝によって導かれたという可能性も考えられる。
決戦に敗れた後、自らの魔法によって自決するが、このときのデュランが、宿敵だった彼に「生きるんだ!」と励ましており、成長っぷりを見せつける。
デュラン/アンジェラルート以外の場合、マナの聖域で勝利勢力に敗れ、既に死亡している。 - 黒耀の騎士
黒い甲冑に身を包んだ騎士で。紅蓮の魔道士と共に竜帝に使えており、凄まじい剣技の使い手。ドラゴンズホール入口にて彼との決戦が始まる。
剣による攻撃の威力は高く、さらに「旋風剣」「真空剣」「大地噴出剣」まで使ってくる。こちらの魔法・必殺技に対するカウンターでこれらの技を連発してくる。限りなく死亡フラグに等しいので、本戦での特殊攻撃は厳禁。そうでなくとも、通常時でも使ってくることがあるので、常にHPは万全をキープしておきたい。弱点は多く、風・火・光の攻撃が通用する。
(以下ネタバレ)その正体はデュランの父、“黄金の騎士ロキ”その人である。かつて竜帝と相打ちになり死亡したが、復活した竜帝に魂を支配された状態で蘇らされた。デュランがパーティにいる場合、決戦前にこの事実を告げてからの戦闘となり、勝利後浄化されたロキの魂が、自分を乗り越えたデュランを称賛・激励して消滅する。この一連のシーンは、戦闘中の音楽の悲壮感も相まって本作中もっとも重く、虚しいシーンである。
一方、デュランがパーティにいない場合はその正体もわからず、フロアの風の轟音の戦闘で、倒しても騎士系モンスター同様ボンッと煙を上げて消えるだけ、と別の意味ですごく虚しい最期である。
デュラン/アンジェラルート以外の場合、マナの樹エリアのすぐ手前で既に事切れた紅蓮の魔導師と共にパーティを待っている。竜帝勢力の敗北を告げ、自分が既に死んでいることを明かして消滅する。デュランがパーティにいる場合、さらにその正体を明かそうとするが、最期まで語りきる前に消滅してしまう。デュランがその正体を知ることは出来ず、やはり虚しい結末を迎える。 - 竜帝
ドラゴン族の帝王。デュラン/アンジェラルートのラスボス。
12年前、ドラゴン族を率いて世界大戦を引き起こした張本人で、英雄王に取り憑いていたフェアリーの犠牲と、ロキの決死の攻撃により死亡したが、紅蓮の魔導師との取引により蘇り、ロキをも自らの配下として完全復活を果たす。竜を模った冠をかぶっているが、その真の姿は画面に収まらないほど巨大な竜で、ラストバトルではこの姿で戦う。
戦闘では、体色を変化させることで技のラインナップも変化させる。ラスボスの中で物理攻撃を使ってくる率が最も高く、特に鎌首攻撃はかなり威力が高い。また、神獣の固有技を多く身につけており、喰らうと能力を下げられてしまうので注意が必要。どの攻撃も驚異的な威力を持つが、使用頻度がやや散漫であるため、回復さえ万全にしていれば充分に勝てる相手である。
デュラン/アンジェラルート以外の場合、勝利勢力によって暗殺されたことが黒耀の騎士から語られる。
ミラージュパレス
ケヴィン/シャルロットルートの最終ダンジョン。
幻惑のジャングルの奥地に佇む宮殿で、多くのアンデッドモンスターが潜む。内部には不気味な装飾が多く、足を踏み入れた者に様々な幻覚を見せる。昔は栄えたと言われているが、平時はその存在を確認することが出来ない(ただの空き地に見える)など、謎の多い建築物である。
ダンジョン内では、これらの幻覚をクリアしながら随所の鍵を解いて進んでいくことになる。広さはそれなりだが、これらの幻覚が生み出すトラップが難解で、相対的に長く感じるダンジョンである。
- 死を喰らう男
道化師のような風貌と言動をした男で、獣人王を唆せて、ビーストキングダムの人間界侵攻を実行させた張本人。
その正体は名前の通り人の魂を喰らう妖魔。残忍、狡猾な性格で、さらに時折、主である仮面の道士を悪く言う事もあるなど慇懃無礼。実際の所、仮面の道士に心から忠誠を誓っている訳ではなく、仮面の道士が世界を制することで、世界中に溢れる死者の魂を腹一杯に楽しめるようにという非常に利己的な魂胆を秘めている。幻惑のジャングル奥地にて、姿を隠して不意打ちを狙うが失敗し、決戦となる。
戦闘の際は2体のダミーを発生させ撹乱してくる。ダミーにはダメージが通らず、逆に相手の攻撃はしっかり受けるので面倒。本体のみが魔法を使えるので、呪文詠唱の動きを見て判別するのが正攻法だが、実は一度でも本体に何かしら単体攻撃魔法を命中させておくと、カーソルが本体を記憶しているので、これで判別して攻撃を仕掛けるという抜け道がある。本体からの魔法は手広く、無力化を狙う追加効果の攻撃魔法や、ランダム即死の「ルーレット・デス」など、嫌らしいものが多い。弱点は水と光。
撃破後は捨て台詞を残して逃亡する。また、ケヴィン/シャルロットルート以外の場合、パーティに自勢力の敗北を告げ、どこかへ逃げ出してしまう。以後の消息は不明。どちらにせよ、敵対勢力の中では最後まで生存する、珍しいボスとなった。 - 墜ちた聖者
光の神官ヒースが、死を喰らう男に拉致された後に仮面の道士の魔力によってアンデッドと化した姿。ミラージュパレス最深部にて、マナの聖域へ赴いた仮面の道士を見送り、決戦が開始する。
名が示すとおり元は聖者であるため、回復魔法が使える。さらに大ダメージ+何かしらの追加効果がついた召喚魔法や、全能力ダウンのブラックカースを操る状態異常の鬼。治癒アイテムをたっぷり持って挑みたい。
戦闘終了後、正気を取り戻した彼の口から仮面の道士の正体が語られる。そして彼の心が墜ちた裏には、父である仮面の道士をもとの心優しい人物に戻したかったという願いがあったことを告げ、アンデッドとして自らが完全に墜ちてしまう前にと自らに始末をつけた。
ケヴィン/シャルロットルート以外の場合は敗北時既に彼の姿はなく、彷徨うようにいずこかへ消えたことが死を喰らう男から語られる。
ただし、いずれにしても彼は無事に生還する。残る命を光の司祭に捧げ、自分はマナの女神の生命を賜り、アンデッドをも克服して元気な姿で戻ってくるヒースとの再会がシャルロットのエンディング。 - 仮面の道士/ダークリッチ
ミラージュパレスの主で、ケヴィン/シャルロットルートのラスボス。
正体はヒースの実父・ベルガーで、かつて闇の神官として、光の司祭と共にウェンデルを統治していた心優しい人物である。不治の病に冒された少女を治すため、禁呪である「転生の秘法」を周囲の反対を振り切り研究していたが禁呪の解読を待たずして少女は他界。禁呪に手を染めたことで聖都を追放された彼は、禁呪の闇の呪いにより顔が醜く歪み、やがて精神さえも歪んでいき、世界に死をもたらすため自らに禁呪を施してアンデッドと化した。彼が被る仮面は、呪われた顔を隠すためのもの。
その経緯からするに、「転生の秘法」こそが彼やヒースをアンデッドにした呪法であることがわかるが、アンデッドという忌むべき存在にしてまで救いたかったその少女が彼にとってどのような存在だったのかは語られない。いずれにせよ、「命を救いたい」という願いが救いのない結末をたぐり寄せており、本作でもっとも悲惨な人物であると言える。
ラストバトルでは、アンデッドとして転生した姿「ダークリッチ」となって戦う。即死魔法の「デス・スペル」をはじめとした多くの状態異常魔法を使ってくるため、治療手段を控えておくことが重要となる。戦闘中には背景をチェンジする事で技のラインナップをがらりと変化させるが、同時にかならず何かしらの弱点属性を発生させるため、そこを突いて大ダメージを与えられる。しかもターンアンデッドが通用するなど有効な攻撃手段が多く、本作のラスボス中最弱と名高い。やっぱり悲惨なキャラである。
ケヴィン/シャルロットルート以外の場合、聖域の死を喰らう男から勝利勢力にアッサリと殺され、ミラージュパレスが滅亡したことが明らかにされる。
ダークキャッスル
ホークアイ/リースルートの最終ダンジョン。
暗闇の洞窟を経由して辿り着く、暗黒に閉ざされた城。かつては“光の城”と呼ばれ、栄華を極めた王宮であったが、王国が一夜にして陥落して以後、誰も近づくものはいないという。魔界から多くの悪魔が召喚され、現在ではそれらの悪魔系モンスターが徘徊する場所となった。
多少の分岐点はあるが、全体的にはほぼ一本道のダンジョンで迷うことはまずない。しかし、このダンジョンにはバグという最大のトラップが隠されている(これについては後述)。
- 邪眼の伯爵
美獣イザベラと行動を共にする、吸血鬼を彷彿とさせる赤い眼と蒼白の肌が特徴的な男。魔界の住人で、現世を魔界に変えるという黒の貴公子に賛同し、その配下となった。バイゼルのブラックマーケットでエリオットの身柄を奴隷商人から買い取った張本人で、リースがパーティにいる場合のみ、その事実が判明する。暗闇の洞窟の途中でパーティと遭遇し、決戦が開始する。
闇の攻撃魔法を数多く使ってくるが、もっとも厄介なのは強力な吹っ飛ばし攻撃「サイコウェイブ」だろう。連発されると接近もままならない。また戦闘時には2体の雑魚モンスターを引率しており、特にブラッディウルフは「朱雀飛天の舞」が恐ろしいので、手早く片付けたい。
吸血鬼チックな外見故、戦闘中変身するんだろうかな~と勘繰ったプレイヤーもいたかもしれないが残念だったな!アンデッドなのでターンアンデッドが通用するが、弱点は地と火で、光は普通である。
ホークアイ/リースルート以外の場合、黒の貴公子亡き後も自分たちの手で魔界を開こうと悪あがきをするが、美獣の手によって殺される。 - 美獣イザベラ
黒の貴公子に忠誠を誓う魔界の住人で、妖艶な美女の姿をした魔獣。フレイムカーンに取り入ってナバールを操り、ローラントを壊滅に追い込んだ。以後、本性を明かして恐怖政治によってナバールを支配するが、聖域の扉が開いたことを契機にダークキャッスルへと戻った。城の一角にてパーティを待ち構え、黒の貴公子を守るために決戦を行う。
真の姿は銀色の体毛の、その名の通り美しい姿の獣。ビジュアルは同じく獣化するケヴィンとは異なりメスケモそのもので、リースとは別の意味でユーザーの性癖を歪ませたキャラでもある。服も着てないし。本作のボスキャラの中でも特に通常攻撃をガンガン使ってくるのが特徴。「ムーンセイバー」により吸収効果までかけてくるので、戦闘ではまず守りを固めることが急務となる。魔法攻撃も手広く、他のラスダンボスと比べれば搦め手は少ないものの、HP半減の「ハーフバニッシュ」を始め痛い攻撃が多いので油断してはならない。詠唱時は子猫の姿になる。弱点は地と水。
撃破後、彼女の口から黒の貴公子がという人物が何者であるかという事、また自分は黒の貴公子を愛しており、闇と絶望に染まった彼の心を救いたかったという本音を明かす。
ストーリー中で美獣が取った行動の裏には全て黒の貴公子への想いがあり、ホークアイ/リースルート以外で聖域にて邪眼の伯爵を殺したのも、彼の目論見は黒の貴公子の死を汚すことであるという想いがあっての行動であった。あくまで美獣にとっては黒の貴公子のいる世界こそが全てであり、実は一本気の通った、一途な女性だった事がわかる。義理堅いホークアイは、イーグルの仇を討った報告と共に、彼女の行動を「あわれなヤツ」と評し、弔っている。 - 黒の貴公子/アークデーモン
魔界の王。ホークアイ/リースルートのラスボス。
光の城と呼ばれた当時の国に王子として生まれたが、国を滅ぼす呪われた王子という予言により生後すぐに幽閉されてしまう。心が闇と絶望に染まってしまった彼に目をつけた魔界の王によって力を与えられ、その力で国を滅ぼしてしまう。予言を真に受けてしまった王国の警戒が、結果的に滅亡の運命をたぐり寄せる皮肉な結末である。力を得た王子は神になろうという野心を抱き、魔界の王を殺害し魔界の新たなる支配者に君臨。次に人間界を支配するべく、暗躍を始める。
大戦により現世より消えた闇のマナストーンは魔界に移動しており、これを現世に再び戻すために一度は命を落とす事になる。その後、美獣らによって強奪されたマナの剣の力により復活し、さらなる力を身につける為、エリオットの身体を乗っ取ることを目論む。
以上のように生い立ちから精神から歴史から、全てが暗黒に染まっているキャラクター。
光の城の陥落が比較的最近の出来事であり、また本人の言動がどこかしら幼い事からも、年齢が他のラスボス勢と比較して若いことがわかる。むしろ英雄王とかより若い可能性すらある。
魔王としての本性を現した姿が、ラストバトル時のアークデーモンの姿。体色を切り替えることで攻撃パターンを変化させるが、そのバリエーションはラスボス中最多で、状態変化からダウン攻撃までとにかく何でも使ってくる。また、カウンターとして「ブラックカース」を使い、一度でも反撃を誘うとその後常習化するという、ボスの中でも頭抜けたアルゴリズムを持つ。ダメージが一定まで達すると第二形態に変化。必殺技へのカウンターに神獣固有技を使い、さらに攻撃が苛烈に。少しの油断であっという間に全滅を誘う最強ボスである。なお、形態変化するラスボスはアークデーモンのみで、変身後の姿には人間時代の面影はもはや無い。
ホークアイ/リースルート以外の場合、復活のために必要であったマナの剣が勝利勢力に奪われ、さらに黒の貴公子の亡骸は消去された上に魂を封印され、永遠に闇に閉じ込められてしまうことになる。
その他
- マシンゴーレム
魔力で稼動するロボットで、アルテナ軍の尖兵としてそれが関わる場所でモンスターとして登場。ボス雑魚共に登場し、初出は大地の裂け目の吊り橋で戦うボスキャラである。雑魚にはガーディアン、デスマシンという上位種が存在。
いずれのタイプも使用する技がどこぞのスーパーロボットのようだが気にしてはいけない。 - ダークプリースト
主に火山島ブッカに出現する人間系モンスターだぎゃー。ダークの名前とは裏腹に光属性を持つので、闇属性が有効だぎゃー。ヒールライトを使うけど、単体がけなのであまり驚異はないんだぎゃー。
上位種にイビルシャーマン、ネクロマンサーがおり、これらは全モンスター中もっとも高い頻度でヒールライトを使うのでイライラモンスターとして名高いぎゃー。
火山島ブッカにはダークプリーストの集落があり、彼らは人間に対し友好的なので戦ったりせず、武器やアイテムを買うことが可能だぎゃー。語尾に「だぎゃー」をつけるぎゃー。 - ポト・マーマポト・パーパポト
火山島ブッカの岸辺の洞窟をはじめ世界各所に生息している、ウサギを彷彿させる可愛げな容姿を持つ幻獣のモンスター。ヒールライトで自分と仲間のHPを回復する幼体のポトと、子供の危機に駆けつけセイントビームを撃つ母親マーマポト、セイバー魔法を纏った強力なゲンコツ攻撃で家族を守るために戦う父親パーパポトの3種類が存在し、いずれも厄介者揃い。
この幻獣一家、「ポトの油(ヒールライト)」「マーマポトの油(ティンクルレイン)」「パーパポトの爪(セイントセイバー)」でそれぞれ光属性の魔法アイテムにもなっているほか、パーパポトはクラスチェンジに必要な???の種もドロップするのでパーティからはよく乱獲の対象になっており、さらにはシャルロット用の防具で「ポトのきぐるみ」という代物も存在するのでこの世界にはモンスターハンターのような職業人も存在するのかもしれない。
余談だが、SFC版だとパーパポトの所持ルクはマーマポトより少ない。幻獣の世界でも父親の立場は弱いのだろうか。 - シルバーウルフ・ブラッディウルフ
月読みの塔に出現する地獄のタッグ。ブラッディウルフは強力な全体攻撃「朱雀飛天の舞」を使ってくるため、なるべく早急に倒したいところだが、驚異の頻度で全体ヒールライトを使うシルバーウルフがそれを阻む。2体はタッグで出現することが多く、思い通りに戦えないまま朱雀飛天の舞で全滅し、タイトル画面を眺めながらウォーンと嘆いたプレイヤーは数知れず。
ちなみにシルバーウルフも時折「玄武百裂脚」で即死級のダメージを喰らわせてくる。単体相手なのでまだマシだが辛いことに変わりはない。 - ナイトブレード・ウルフデビル・ダークロード
各クラスの最強装備を入手できる「武器防具の種」を高確率で落とすモンスター3種。これを求めて狩りに現れたプレイヤーに対し、それぞれ「分身斬」「青竜殺陣拳」「大地噴出剣」という強力な全体攻撃で応戦してくる。ナイトブレードに至っては開幕一番に不意打ちで使ってくることも多く、種狩りに限らずともこの攻撃に泣かされたプレイヤーは多いはず。
ちなみにナイトブレードとウルフデビルは敵の本拠地ダンジョンの前半、ダークロードは後半に出現。あろうことか、ホークアイ・リースのシナリオではこの三種が全部登場する。 - シャドウゼロ
シェイプシフターの上位種で、ラストバトルの地である、崩壊したマナの聖域に登場する最後の強敵。こちらのパーティメンバーに変身する特性を持ち、さらにリベンジボイス(全能力ダウン)も使い、カラーリングもそのままであるため、非常に紛らわしい。しかもシェイプシフターと異なり、変身した対象メンバーの攻撃力をもコピーする上必殺技も使うことができるため、たとえばデュエリストや、ヴァナディースに変身されたら・・・ガクブル。ラスボス以上に猛威を振るいすぎたからか、『ToM』ではかなり倒しやすくなった。 - ツェンカー
風の回廊のボス。ハーピーのような女性型で、初の巨大ではないボスモンスター。小さい的に素早く動き回りながら激しい攻撃を仕掛けてくる強敵で、近接攻撃主体で戦わざるを得ない序盤、基本的に避けて殴れば大抵なんとかなっていた以前までの巨大ボスとは異なり、動きを止める位置やタイミングをより正確に見極めなければ攻撃を当てることさえままならず、慣れない内は手古摺らせること必須。
また、レオタード姿にシャルロットも羨むプロポーションの持ち主であるため、プレイヤーに目の毒なのも強敵である(露出度アップ&3D化されたリメイク版ではより顕著)。 - ブラックラビ
いわゆる隠しボス。データ上は全てのラストダンジョンに存在するが、マップ編成の関係からか、ドラゴンズホールでしか遭遇できない。『ToM』では本来の予定通り全てのラストダンジョンで遭遇可能になった。
とんでもない能力の高さと、バリエーションに富んだ技編成を持ち、その実力は本作最強と呼ぶに相応しく、ラスボス以上にラスボスな敵。「ラビのくせに生意気だ」と思ってかかると痛い目を見るぞ!
バグ情報
本作でもバグが幾つか存在する。中にはゲームの進行に関わるものもあるので注意されたい。以下はその一部である。
- 幽霊船に入った時点でクラスチェンジを済ませている場合、クラスチェンジ済みのキャラを呪わせた後船内でセーブを行うとそのセーブデータをロードできなくなる。もしくはボスを倒した後タイトル画面に戻ってしまう。
(呪われたキャラがクラスチェンジ済の場合、カラーがクラス1のものに戻る) - ホークアイ・リースが主人公の場合のラストダンジョン・ダークキャッスルにて、落とし穴で地下エリアに移動した後に魔法のロープを使うとダークキャッスルから出られなくなる(ゲームが進まなくなる)。
ダークキャッスルでは魔法のロープを絶対に使わない事! - 厳密にバグと言えるかは不明だが、月魔法ルナティック(月のコイン)はラスボスにも通用する。戦闘開始直後に発動すれば実質1万以上のHPを奪う事が可能。
HEROES of MANAとのリンク
2007年に発売された「聖剣伝説 HEROES of MANA」は、本作のとストーリーより遡ること19年前の世界が舞台となっている。本作の登場人物も多く登場し、メインキャラクターの生い立ちや、本作の国家に成り立ちなどに関連する設定も多い。以下はその一部である。
ただし、これらはいわゆる後付け設定であり、本作の設定と照らし合わせると少なからず矛盾も発生する。そのため、本作とHOMはあくまでパラレルワールドであるとするユーザーも多く、しばしば論争の的となる。
※以下の内容を「聖剣伝説3」の関連動画中で不用意にコメントされないように注意されたい。
- 獣人王(HOMでガウザーという本名が判明)やリースの乳母アルマ、闇の神官ベルガー(後の仮面の道士である)など、本作のキャラクターの若かりし頃の姿で登場している。
- また、ホークアイの両親や、リースの母ミネルバなど、本作開始時点で既に他界したキャラクターなども登場している。
- フォルセナ王子リチャード(英雄王)と、アルテナ王女ヴァルダ(理の女王)が恋仲で、二人の間に生まれたのがアンジェラであるという設定がある。つまり、アンジェラはアルテナの王女にしてフォルセナの王女でもあるということになる。
- ローラントがまだ国家として成り立っておらず、本作の六大国家の中ではもっとも若い国であることがわかる。
- HOMの主人公の出身国ペダンは、本作において終盤に来ることになる街で、本作開始時点で竜帝により壊滅させられた国である。
関連動画
関連静画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- 聖剣伝説シリーズ
- 聖剣伝説2
- 聖剣伝説 HEROES of MANA
- スクウェア
- 菊田裕樹
- 田中弘道
- 亀岡慎一
- リース
- Swivel
- みんなのトラウマ
- ゼーブルファー
- リングコマンド
- LORD of VERMILION Ⅲ(美獣イザベラ、紅蓮の魔導師、死を喰らう男が登場する)
- ゲームのタイトル一覧
関連リンク
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