肝硬変とは、さまざまな肝臓の病気が進行した結果、肝臓が硬くなった病態のこと。
概要
B型肝炎・C型肝炎・アルコール性肝障害・脂肪肝など、さまざまな肝疾患が進行した結果、肝臓に線維化が起こり、
肝臓が小さく硬く変化して、肝機能が減衰した状態を肝硬変という。
具体的な症状としては、軽いもので食欲不振・体重減少・全身の倦怠感・易疲労感などがあり、重症化すると、
黄疸、脳症(それらが進行して生じる肝不全)・食道静脈瘤の破裂による出血(吐血・下血)・肝臓がんなどにより死に至ることもある。
対策
肝臓は「沈黙の臓器」と言われているように、なかなか自覚症状が出にくく、黄疸などが出たときにはすでに障害が進行していることも多い。
そのため、最低でも年に一回は血液検査を受けることが重要。
お酒をよく飲む人は、それとあわせて超音波検査など画像診断を受けたほうがよいと言われている。
昔から、肝臓にはシジミが良い、とされており、実際、シジミに含まれている「オルニチン」は、
有害なアンモニアの代謝にかかわり、解毒作用を助けてくれる働きがある。
しかし、シジミには「鉄分」も多く、この鉄分が肝機能に悪影響を及ぼしてしまうので、肝臓にいいから、
と言ってシジミを摂取しすぎると逆効果になることも。
肝疾患にならないようにするためには、栄養バランスのとれた食事をとること、そしてお酒を控えることが一番なようだ。
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