胸部装甲とは、
これらの事を指す。
概要(1)
未だ目に見える形で実在していない人型兵器は、描写や設定諸々によりフィクションの世界では平気で存在している。ダジャレじゃないぞ。
それらの内、人体に近いパーツ構成を持った機動兵器の主要な装甲部位として胸部装甲の厚みが挙げられる。作品によって異なるが、胴体部内にコクピットまたはジェネレータ等の主要部位を有するメカニックの場合、また、頭部と四肢を繋ぐ中核でもあるため、胸部装甲の防御性能は機体の生存性を図る一つの指針といえよう。
ただ、現実の兵器の発展とは異なる(特に戦車)事が多く、防御性能が高いほど厚みが増す=機動力が低下するとされる作品や、それほど厚みは無いが絶壁に程近い以上に防御力が高いとされる作品もあるため、他の作品での指針を当てはめるのはお互いに不幸になるため注意した方が良いとされる。
なお、人型機動兵器のコクピットが胴体にある場合、胸部や腹部にハッチが設けられていることが多いが、特にミリタリー要素の強い作品においては、『他の陸戦兵器と同様、被弾する可能性が高く、最優先で保護すべき部位の装甲を最も厚くすべきである』という観点から、胸部正面ではなく、首部もしくは背部にコクピットハッチが設けられていることが多い(『ガサラキ』のTAや『フルメタル・パニック!』のASなど)。鉄騎では搭乗後にショックアブソーバーとなる液体を使用して補っている。
概要(2)
さて、そこから転じて、フィクション・実在問わず(変な表現だなオイ)生身の人物の胸板とかバストの厚みとか、その辺りについてもいつからか胸部装甲と称するようになった。特に女性のバストに関する比喩表現としては顕著で、最近のヲタ界隈では(ミリタリー。特にロシア兵器に造詣の深い)声優の上坂すみれ女史の豊かさを話題にする時に「胸部装甲が~」などと取り上げる事が多くなってきている。
兵器の場合はイメージ的にAクラスは防御性能の高さを示す情報になるのだが、生身の人物のAクラスとなると逆に慎ましさを示すいじり要素と化す。逆に、Dクラスとすれば兵器の場合は弱いなどの評価イメージなのだが、生身の人物のDクラス以上は胸囲にかけて「脅威」と化す。昨今に至っては兵器は厚み(や重量)=防御力ではなくなってきている事に加え、生身の人物の場合は厚み(と重量)=攻撃力・破壊力という、不思議な言葉となりつつあるのかもしれない。
ちなみに、現用兵器の擬人化ネタにおいて、胸部装甲の厚みは元ネタの機体や艦体のサイズや形状、また、その開発国(のイメージ)が反映される傾向にあり、えてして元ネタのサイズと胸部装甲の厚みは正比例する(描き手の趣味嗜好による例外もある)。
ただしこれも絶対というわけではなく、その元ネタにおける外観上・性能上の特徴や史実での扱いをどうとらえるのかによって、擬人化された際の容姿は大きく異なる。
ここ最近の擬人化ブームの筆頭としてはDMMのブラウザゲームである「艦隊これくしょん」が挙げられるが、同作の場合、ビッグセブンと呼ばれた戦艦であったり(長門・陸奥)、給油艦として設計された艦であり(千歳・千代田)、あるいは大きな艦橋を持っていた(高雄・愛宕)キャラクターに巨乳属性が付与されることもあるが、逆に空母であっても平坦(フラットトップ:龍驤・瑞鳳・大鳳)だったり、駆逐艦でも巨乳(潮・浜風)であるケースが散見される。
※この記事は独自研究によるものです。
関連項目
- 5
- 0pt