脹相とは、以下のことを指す。
本稿では2.について解説する。
概要
見ていろ!!これがオマエ達のお兄ちゃんだ!!!
呪霊の子を孕む妊婦に目をつけた史上最悪の呪術師・加茂憲倫が実験を重ねて生み出した特急呪物「呪胎九相図」の一番。高専に侵入した真人によって持ち出され、連れ去った人間に受肉させたことで生まれた。同時期に生まれた兄弟として、二番の壊相と三番の血塗がいる。
母の記憶はなく、人間や術師に恨みがあるわけでもない。150年間兄弟の存在を頼りに存在し続けた彼らにとって、一番大切なのは兄弟であり、「呪霊側が描く世界の方が都合がいい」という理由から呪霊たちに協力している。
特殊な環境で生まれたため、呪霊とも人間とも言える存在。術式の影響で、兄弟の間には強い絆があり、彼らが死亡すると遠くにいてもそれを察知することができる。
壊相と血塗が虎杖悠仁と釘崎野薔薇によって祓われると、兄弟の仇討ちを目的に行動するようになる。
ところが……
渋谷事変
全力でお兄ちゃんを遂行する!!
渋谷事変では、呪霊たちと共に五条悟の封印作戦を推敲。兄弟の仇討ちができないため、やる気ゼロの状態での参加となった。作戦終了後は、真人が提案した誰が虎杖を最初に殺せるかゲームに参加。渋谷駅内で虎杖と会敵する。メカ丸のサポートを受けた虎杖と激戦を繰り広げるが、多種多様な攻撃を可能とする赤血操術で終始戦闘を優位に進め、ついにとどめを刺せるところまで追い詰める。
ところが、ここに来て脳内に「存在しない記憶」が溢れ出す。虎杖は自分の弟であり、あろうことか兄弟で殺し合いをしていたという衝撃に耐えられず、混乱を極めた脹相はとどめを刺せないままその場を立ち去ってしまった。
そして、渋谷事変の最終盤にて、偽夏油の正体を知ると、彼は虎杖を弟と認め、お兄ちゃんとして守り抜くことを決意。「どけ!!!俺はお兄ちゃんだぞ!!!」「全力でお兄ちゃんを遂行する!!」などの迷言を生み出しつつ、命を張って虎杖と戦う強いお兄ちゃんとなった。
出番の少なさから、渋谷事変より前は地味な印象が強かったが、渋谷事変以降は劇的に変わり、作中でも特に人気の高いキャラクターとなった。
彼の行動原理のほとんどは、「弟たちへの愛情」「兄としての責任感」が占めており、作者に「意識していないと炭治郎になる」と言わしめるほど、非常にまっすぐな性格をしている。戦闘も洗練されており、頼れるお兄ちゃんとして存在感をはっきりと示している。
渋谷事変以降、衝撃的かつ壮絶な展開が続く中で、読者にとって彼は癒やしに近い存在となっている。「兄を名乗る不審者」とネタにされつつも、多くの読者から愛されている。
赤血操術
脹相が扱う術式。自身の血液を操作して戦う。
シンプル故に汎用性が高く、近距離から遠距離まで様々な攻撃が可能。さらに、血液を凝固させることで、ダメージを負っても応急処置を行うことができる。
人間がこの術式を扱う場合、血液の使いすぎで失血死するリスクがあるが、脹相の場合は呪力を血液に変換できるため、弱点が少ない非常に強力な術式となっている。さらに、特急呪物から生まれた脹相の血液は猛毒であり、触れた相手は毒に体を蝕まれながらの戦闘を強いられる。
他に同じ術式を持つ者として、加茂家の加茂憲紀がいるが、前述の特殊な体質もあって実力はこちらの方がはるかに上。
百斂(びゃくれん)
穿血(せんけつ)
百斂で圧縮した血液を矢のように撃ち出す技。強化された血液の初速は音速を超える。
超新星(ちょうしんせい)
百斂で圧縮した血液を散弾のように撃ち出す技。脹相のオリジナル技で、穿血と同じ構えで発動する。
広範囲を攻撃でき、なおかつ高威力。範囲内にいるとほぼ確実に血を浴びてしまう。
苅祓(かりばらい)
血刃(けつじん)
血液で作ったナイフ。輪郭を定め、内部で血液を高速で回すことで殺傷力を高めている。
血星磊(けっせいせき)
凝固させた血液を弾丸のように撃ち出す技。硬度はピカイチだが速度はイマイチ。不意打ちで使うと効果的。
赤鱗躍動(せきりんやくどう)
体内の血中成分を操作し、身体能力を向上させる技。加茂も同様の技を使用する。
赫鱗躍動・載(せきりんやくどう・さい)
赤鱗躍動の効果を最大限まで高めた技。
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