『自動販売機 戸部さん』とは、ルーツによって電撃大王ジェネシス(GENESIS)に連載されていた漫画。
掲載誌であるGENESISは途中でジェネシスと表記を変えているが、便宜上ここでは一貫してジェネシスと表記する。
概要
あらすじ
普通の女子大生、村蟹ハルキの前に突然現れた自称自動販売機の少女、戸部さん。そんな彼女を中心に回る奇妙な日常が幕を開ける…
登場人物
- 戸部さん(戸部販機)
- 自動販売機の少女。作中の説明では「機械の思いが具現化」したものらしい。
- 全長は135cm、重さ30kgと自販機と名乗るには小さめ。額にはコイン投入口が付いており、たまに詰まるらしい。乳首を押すと、スカートの下から返金される。どこから出ているんだろうか?ちなみにお札は口から入れて、返金の場合は腋にあるレバーを下して口から出す。頬には個体識別のためのバーコードがある。
- 肝心の飲料だが、ジュースや水やコーヒーは口から、ソースやミルクは鼻から、ホットレモンはどこかから出る。貯蔵は内臓で行っているため、商品補充はがぶ飲みをする。そのような活動形態のため、胃液が出たり肝臓を傷めたりしているなど身体は割とボロボロ。
- Suicaにも対応しており、右手首に読み込み機器がある。普段の買い物もそれを使うとか。
- 自販機としてそこそこ収入があるのか、家賃12万円のマンションに居を構えている。そのくせ保険料は未払いなため治療は受けられない。
- 着ている服は鉄と鉛とニッケルでできているため非常に重い。そんなものを普段着としているからかクマやゴリラと決闘をして勝てるほど強い。絵心はない。
- 喋り方は少し古風で「~(の)だ」をよく使う。
- 村蟹ハルキ
- 普通の女子大生。二十歳。川原大学に在学。小説は書いていない。
- 家で個人商店『村蟹商店』を営んでおり、その関係で敷地内に自販機がいくつかある。戸部さんはそこに挟まっていた。
- 狂った世界の中でほぼ唯一と言っていい常識人。
- ススキ(糸井薄)
- ハルキの友人。妹がいる。
- 松中のぶひこ
- 週2,3回ボランティアでヴァイキングをしている一般中年男性。ヴァイキングのコスプレをして大声を出すため職質もよく受ける。住所は3丁目のコーポ日の出。
- こんなんでも中学校の教師であり、若いころはハルキの母親と付き合っていた。
- 三井みずほ
- ATMの少女。出現理由は戸部さんと同じ。漫画だとわかりにくいが、髪色は青の混ざった銀髪。頭には¥をかたどった髪留めを付けている。
- 身長は不明。単行本では戸部さんよりも結構高いとされている。
- 元はサラ金のATMとして稼働していたが、「お金を貸して人を破滅させるのはもう嫌だ」ということで家出。ノドが渇いて倒れていたところを戸部さんに介抱され、そこから懐くように。以来村蟹商店のATMとして稼働。
- 頬には「ご入金」「ご出金」と書かれている。キャッシュカードやクレジットカードは口から入れるが、咀嚼&嚥下してしまい帰ってこない。お金がどこから出てくるのかは不明だが、体調が芳しくないときは体中から噴き出してくる。
- なぜか水の上を歩くことができる。そしてなぜか水をモーセのように割ることができる。
- 料理が壊滅的に下手。見た目は奇麗に仕上がるが、文字通り死ぬほど不味い。
- 仁義
- みずほの保護者的ヤクザ。29歳。いわゆるスカーフェイスで、右目を縦に傷が通っている。
- ハルキたちをプールに連れて行ったり、戸部さんとみずほを中学校に入学させるなどカタギには優しい。特にみずほは娘のように思っている。
連載データ
電撃大王ジェネシス えっぢ(電撃大王ジェネシス 2011 Vol.2付録小冊子)
電撃大王ジェネシス 2011 Vol.3~Vol.5,2012 Vol.1~Vol.6
#03.~#20.(最終回)まで連載。1回につき2話の連載。
ジェネシス 2011 Vol.3の表紙によると、えっぢでの掲載が好評だったらしく本誌での連載となったらしい。その後雑誌が休刊となるまで続いた。
余談だが、単行本の初版では初出が2011とするところを2010と誤植している。
関連静画
関連リンク
関連項目
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