ひょっとして→鬼滅の刃
自滅の刃とは、矢野燿大が連載しているお笑い野球漫画・・・ではなく、2020年7月2日の日刊スポーツ関西版の一面に出たワードである。
概要
前日の阪神はナゴヤドームで中日ドラゴンズとの3連戦の2戦目を戦っていた。前日も惨敗し、負ければ開幕から4カード連続負け越しが決まり、勝率が投手の打率みたいなえげつない数字になってしまうこの一戦。試合は3回に梅野隆太郎がソロホームランを放って先制するも、4回に高橋周平のタイムリーと阪神のサードジェフリー・マルテのエラーで2点を失ってしまう。5回には連打を浴びて3点を失った先発秋山拓巳がKOを喫すると、直後にセカンド糸原健斗もエラーで1点献上してしまう。6回には新外国人ジェリー・サンズのタイムリーで1点、9回にジャスティン・ボーアのソロホームランで1点を返すも反撃はここまで。見事6-3で敗れてしまった。
記事引用
あぁ、自滅の虎…。阪神が拙守連発で96年以来となる開幕4カード連続負け越しを喫した。4回にマルテ、5回に糸原が失点に直結する失策を犯し、試合の流れを手放した。貧打&投壊に加え、課題である守備も乱れて、三重苦で借金は「7」に膨らんだ。
(中略)
試合中盤に目を覆いたくなるようなシーンが続いた。4回、高橋に同点適時打を浴びた直後の2死一塁。阿部のゴロを捕球した三塁マルテが二塁へまさかの悪送球。右翼方向にボールが大きくそれた。カバーに入った糸井も遅れ、ボールは右翼ファウルゾーンを転々。一気に一塁走者が生還し、勝ち越し点を献上してしまった。
信じられないプレーはこれで終わらない。4点ビハインドとなった直後。5回1死一、三塁の場面。高橋の二塁正面への平凡なゴロを二塁手糸原がファンブル。併殺コースと思われた当たりを適時失策し、6点目を奪われた。7回には4番手望月も二塁に悪送球を記録。1試合3失策とディフェンスが崩壊した。
あれこれ
- こうして阪神は1996年以来24年ぶりに開幕4カード連続負け越しを喫した。この1996年は旧オリックス・ブルーウェーブが前年の阪神淡路大震災を受けて「頑張ろう神戸」のフレーズの下躍進し日本一になった。その一方、同じく兵庫県を本拠地とし、(神戸市ではなく郊外の西宮市だけど)鳴尾浜など施設が被災し、被災者の中にも多くのファンがいたであろう阪神タイガースはそんな旧オリックスの躍進の裏でひっそりと2年連続最下位になっていた。
- 「バースの再来」と騒がれながら、開幕から18打席安打が出ておらず無安打球団記録を塗り替えるなど話題になっていたジャスティン・ボーアが9回に岡田俊哉から来日初本塁打を放った。このことでなんJではボーアのホームランが話題になった。
- その裏では同じ関西の球団であるオリックスバファローズが連敗を7で止めていた。現時点(2020年7月3日)では関西の2チームがそろって2勝10敗勝率.167と低迷している。
- 10月23日の巨人戦では、前日に復帰した例のマルテが2回に1イニングに3失策という一塁手としては1イニング最多失策記録を打ち立て、5回にも失策を犯し1試合4失策という一塁手としては1試合最多失策記録を打ち立てるという「無限失策編」が公開された。
- そのことを今度はデイリースポーツが「自滅の虎」と鬼滅の刃のロゴ風フォントでネタにした。
- この他にも2020年の阪神には複数の選手が新型コロナウイルスに感染する阪神選手集団感染問題や、西勇輝の不倫&緊急事態宣言中の不要な外出が発覚するなど、様々なスキャンダルにも見舞われた。しかし、成績としては徐々に調子が上がり順位を上げ、9月の初め頃には2位まで順位が上がると、その後は一時中日に2位を明け渡すも再び抜き返し、終わってみれば60勝53敗7分、勝率0.531の貯金奈々7、順位は2位とAクラス入りするなど、むしろ阪神は強かった年であった。しかしエラー数は12球団ワーストの85であった。(CSはセリーグは新型コロナの影響で開催されなかった)
関連リンク
関連項目
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