自爆ボートとは、ゲーム「アズールレーン」に登場する敵キャラである。
現実世界や他作品などでも似たような特攻兵器が多く存在するが、他に特別な用法が無い限り当記事ではアズールレーンに関する「量産型自爆ボート(自爆ボート)」についてを扱う。
概要
「アズールレーン」ゲーム中で、通常海域やイベント海域を問わずに幅広く出現するザコキャラ。
画面右側の敵陣から左側の主力艦隊めがけ一直線にカミカゼアタックを仕掛けて主力艦隊にダメージを与えていくうえ、量産型という名の通り多くのステージでは中型~大型艦隊ならびに空母機動部隊との戦闘にてほぼ確実に出現し、高難易度海域では大量発生する。
また一部のイベントステージでは「自爆ボート」という名前の、量産型ではないらしい個体も出現するが、特に違いはない。
見た目は大型の赤い爆弾を2個搭載した小型艇で、対空機銃が申し訳程度に積まれていて、またボートの上にはアズールレーンのメーカー「マンジュウ」のロゴにもなっているひよこが乗っている。その姿はなかなか可愛い。
しかし性能は可愛くなく、ひとたび一直線に高速で突撃してきては主力艦隊の艦に突っ込み自爆、痛恨の一撃を与えていく。高い耐久力を持つ正規空母や戦艦なら1発2発程度で沈むことはないが、砲艦や軽空母がいる場合は数隻自爆されただけで致命傷になりかねない。特にボス戦では敵航空機と合わせてひっきりなしに投入されてくるので、主力艦隊へのダメージ以外にも特殊弾幕や魚雷攻撃の即席の盾となられる事もあり、結構頭にくる。ことに2018年8月現在最も激しい自爆ボート攻撃が来るのが海域10-1である。ここのボス戦では、自爆ボートがまるで列車のように縦に並んで突っ込んでくる。もちろん放おっておいては旗艦が大ダメージを被り、旗艦大破による敗北に直結することになる。下記のように、前衛がダメージ覚悟で潰すか、旗艦にロイヤル・重桜戦艦を据えて強力な徹甲弾の軽巡主砲を副砲として装備させ、徹甲弾で串刺しにして撃破するしかない。
自爆ボートが出現する際は画面の右端に、矢印のようなマーカーが出てくるので出現する水平ラインを予測する事も可能。画面の右端を見ている余裕があればだが
使い捨て同然に出てくる分、耐久力は低いので前衛艦隊の砲撃でも簡単に倒しきれる。だが中装甲である為駆逐艦の砲撃では撃ち漏らす事も少なくない上、魚雷を撃つべきかは残敵や戦況と相談になるのが悩ましい。だが、出現位置が示されたら魚雷を撃って画面に入ってくるより先に先制攻撃で沈めてしまうのも有効。
航空攻撃や戦艦の主砲は、自爆ボート相手には使いづらいので当たったらラッキー程度に考えた方がいいだろう。戦艦の主砲で自爆ボートを撃沈したあなたは、立派に上級者。ただ、汎用魚雷の攻撃機は水平に多数の魚雷を放つため、タイミングさえ合えば2~3のボートを一気に潰せることがある。
なお自爆ボートは一個体の敵キャラと扱われる為、空母による航空戦を発動しても敵の弾や魚雷とは違い消える事はない。また、防御スキルで生成される防御シールドも自爆ボートの体当たりには効果がない。
こっちに与えてくるダメージは、自爆ボート自身の耐久値に比例するため、撃破できずともある程度のダメージを与えれば被害の軽減となる。
通常ステージで重桜艦隊が投入してくる以外にも、イベント海域では鉄血艦隊やセイレーン率いる艦隊が投入してくる事もあり、陣営を問わずに採用されている兵器であるらしい。
何にせよ、数に物を言わせた体当たり戦法は時に、ヘタなボス戦よりも厄介である。全ての海域で有効になるような根本的対策もとれないので、どう迎撃するかは指揮官の手腕が問われるだろう。
倒し方
- 前衛艦隊の砲撃戦で撃沈する
最もポピュラーな対処。だが自爆ボートの速度は駆逐艦でもかろうじて並走できるほど速く、巡洋艦になると当てる事さえできれば撃沈は簡単だが速度が遅くなるので捕捉しにくいというジレンマがあり、指揮官のプレースタイルに合わせて対処しよう。 - 前衛艦隊で体当たりし、主力艦隊の肉の盾となる
指揮官が手動操作で前衛艦隊を操作し、自爆ボートめがけ突撃させる事で排除する。2隻以上同時に突っ込んできた際に有効だが、勿論こちらもダメージを受けるので多用は禁物。特に駆逐艦隊の場合は機動力と引換えに耐久力が低いので、主力艦隊を守ってこちらが沈む事になりかねない。 - 後列の戦艦で対処する
副砲を装備した戦艦であれば、画面左側に到達してきた他の敵も含め自動で迎撃してくれる。そのため強化した戦艦がいるならばいっそ、自爆ボートの対処を戦艦に任せるのもアリ。自爆ボートを迎撃できるだけでも、本作にて戦艦に副砲を装備させる意味は大きい。ただし、キャラによって接近を感知してから発射するまでのタイムラグにはばらつきがあるため、迎撃が得意な娘(三笠、長門型、DoY、金剛型、扶桑型など)と苦手な娘(ウォースパイトなど)がいる。そして、ユニオンの戦艦やロイヤルの巡洋戦艦は駆逐艦用の砲しか副砲として装備できないため、大幅に不利となる。
2018年7月17日のアップデートで上記のタイムラグが最速ないしそれに近い水準(12F+α)に統一されたため、副砲の性能(威力や射程距離など)が今までより重要になってくる。ロイヤル、重桜、鉄血の戦艦、もしくは重桜、鉄血の巡洋戦艦なら軽巡主砲を副砲として装備させられるため、かなりの率で自爆ボートを潰してくれるようになった。装備する砲としては、より広範囲の迎撃を狙うなら152mm三連装砲T3A(榴弾)または152mm連装砲T3B(徹甲弾)を、上記自爆ボート列車に対処するときは150mmTbtsKC/36連装砲T3(徹甲弾)を装備するのがいい。他にも候補はあるが、入手性からすれば上の三種が好適だろう。
また高耐久・重装甲を誇る戦艦であれば上述の通り自爆ボートに突っ込まれても簡単には沈まないのでしばらくは安心、とはいえ敵と比べレベルが低すぎる戦艦を連れてきた場合はそうもいかない。
なお、副砲が装備できない戦艦も一部存在する事に注意。(改造した扶桑・山城など)
更に余談だが、限界突破していないラングレーは駆逐主砲を、鳳翔は軽巡用の主砲が装備可能であり、空母ながらも迎撃は一応可能。(鳳翔は凸状況に関係なく装備可能)威力?火力値が0な時点でお察しください。
デイリー出撃「海域掃討」
ゲームでは通常の出撃とは別に、制限時間中に次々に突撃してくる量産型自爆ボートを迎撃し続けながら持ちこたえるミッション「海域掃討」があり、毎週の火曜と金曜と日曜に挑むことができる。
クリアする事で、スキル強化に必要となる「教科書」が多く手に入るので積極的に挑む指揮官も多いだろう。
ただしこちらのステージで出現する自爆ボートは通常出現する自爆ボート以上に速度が一回り上がっており、主力艦隊に戦艦がいても副砲で迎撃するより前に画面左端へと到達してしまうほど速いので戦艦の副砲による撃破はあまりアテにできない。
(とはいえ、後続の自爆ボートを攻撃する事もあるので無駄ではないが。)
数も多く、時には自爆ボート3・4隻が横並びで一斉に突っ込んでくるため、砲撃や魚雷のみで全敵を撃沈するのは不可能に近く、必然的に前衛の体当たりで自爆ボートを食い止める展開も多いので、回避力や耐久力の高い艦を揃えて臨みたいところ。
なお「〇秒間持ちこたえる」のがS勝利判定の条件なので、このミッションに限っては旗艦以外の誰かが戦闘不能になっても判定には響かない。
対自爆ボート用特殊スキル
KAN-SENたちが持つスキルには、この自爆ボートを対象にしたスキルや自爆ボート掃討に有力なスキルも存在するので、ここに一部を紹介する。
- ソードフィッシュ発進(アーク・ロイヤル)
「航空攻撃時に8秒間、敵の移動速度を30%~60%ダウンさせる」というスキル。画面内にいる敵に有効なので、画面内に自爆ボートがいる状態でアーク・ロイヤルが航空攻撃を発動すれば自爆ボートの速度も劇的に遅くなる。
うおおお駆逐艦たちよ!この私が守ってやるぞ!! - コメットヘッドスマッシュ(グローウォーム)
「敵に体当たりした際に敵に与えるダメージが増加し、自分が受けるダメージを20~30%軽減する」というスキル。体当たりで自爆ボートを排除するのにとても有用。後述のチャールズ・オーズバーンと一緒に編成するといいだろう。 - 31ノット・バーク(チャールズ・オースバーン)
「8秒間全艦の移動速度が加速する」ユニークなスキル。発動は運次第とはいえひとたび発動すれば自爆ボートに並走できるほど速く動けるようになる為、肉薄して砲撃や魚雷を撃ち込むもよし、上述のグローウォームと一緒に編成して自爆ボートに頭突きをかますもよし。 - シルバーファントム(オーロラ)、攪乱作戦(カールスルーエ)
常時、自爆ボートに対するダメージが上昇するスキル。なおカールスルーエは魚雷艇と輸送船、オーロラの場合はこれに加え駆逐艦に対しても同様の効果がある。
レベルが上昇すれば邪魔な自爆ボートを一撃で撃沈しやすくなるのでどちらも最大LVまで養成しておいて損はないが、カールスルーエの場合は資金や設計図を用いて改造を重ねる事で習得できる後天スキルである点に注意。 - BIG SEVEN(ロドニー、ネルソン、コロラド、メリーランド、ウエストバージニア)、BIG SEVEN-桜(長門、陸奥)、神話伝承(出雲)
8隻とも内容は共通で「主砲発射時に20~40%(出雲のみ30%~70%)で特殊弾幕を展開する」というもの。発動するかは運次第だが、発動すれば広範囲に弾幕を展開し自爆ボートもろとも敵を一掃してくれる。スキルがレベル7以上になると弾幕が2層になるので後続の敵や第1波で生き残った敵もまとめて片付くほど強力。出雲の場合、特殊弾幕の発動率は高いが装甲相性の都合上(対軽装甲には25%)スキルレベル及び本人のレベルを他4隻以上にしっかり上げておかないと撃ち漏らす可能性がある。
メリーランドの場合はさらに「ファイティングメリー」のスキルも併せ持ち、自身がダメージを受けるほど火力が増す背水スキルなので自爆ボートに突っ込まれると一層強くなる。自爆ボートが大量発生するステージでは大いに活躍できるだろう(やられすぎには注意)。 - ペン姉さん!(ペンシルベニア)
20秒毎に自らの正面に30~60%で通常弾の弾幕を繰り返し放つ。最大レベルなら5回も撃つ。なので、スキルさえタイミングよく発動すれば、自身に突っ込んでくる自爆ボートを潰せる率は高い。ただし、並んでいる僚艦には何の助けにもならないのが泣き所。 - 全弾発射-エルドリッジ(エルドリッジ)
画面全体に徹甲弾特性のエネルギー弾を螺旋状にばらまく。突っ込んでくる自爆ボートはもちろん、通り過ぎたものまで当てることが可能。軌道を上手く合わせてやれば、複数のボートを一気に始末できる。撃破までは至らなくても、相当に耐久を削って、主力艦隊のダメージを減らすことになる。限界突破完了した彼女に76mm砲T3や120mm単装砲T3Aを持たせてやれば、かなりの頻度で連発できる。 - 装甲空母(イラストリアス)
航空攻撃時に前衛に自身の耐久値の10%分のダメージを無効化するシールドを8秒間発生させる。
上述の自爆ボートに体当たりして肉の盾になる際、前衛(主に駆逐艦)の負担軽減に役立つ。 - 正面火力投射(ダンケルク)
1段目の限界突破で開幕主砲射撃が可能となり、さらにこのスキルを伸ばせば最大50%で特殊弾幕も出る。上記ビッグセブン同様に画面上の敵を一掃する威力を持ち、しかも戦闘開始後すぐに撃てる体制が整っている。
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関連項目
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