『自首したお笑い芸人』は、アニメ『名探偵コナン』のアニメオリジナルストーリー。 第757・758話。平成26年(2014年)11月1日・8日放送。脚本は扇澤延男。
あらすじ
財布を拾って米花駅前交番の相田巡査に届けたコナンが偶然通りかかった小五郎に声をかけると、そこにお笑い芸人のドドンパ六助が自首してくる。ドドンパは所属する天藤芸能社の社長、天藤英樹を殺害したという。
登場人物
- ドドンパ六助(- ろくすけ)
- 声 - 西村朋紘
- 本エピソードの人気の源。
- お笑い芸人。本名、谷垣 六助(たにがき ろくすけ)。30歳。
ギターを弾きながら語る『嘘つき漫談』が持ちネタ。
決めゼリフは「ドドンパ ドドンパ 嘘つかな~い」 - (作中で実際にその芸を見ることができるゾ!)
- 天藤を殺害したとして自首するが、不自然な点が目立つ。
- 天藤 英樹(てんどう ひでき)
- 声 - 坂東尚樹
- 芸能事務所の社長。42歳。所属するタレントはドドンパ六助のみ。
仕事の方針についてドドンパと衝突していた。 - 須田 泉(すだ いずみ)
- 声 - 堀絢子
- 絵描き。68歳。ドドンパ六助の自宅の近所に住む。
テレビもラジオも携帯電話も持たない浮世離れした人間。
事件の真相(前編)
動機の弱さや強硬な態度などから、コナンはこの自首を不審に思う。
後に警察の捜査によりドドンパのアリバイが判明。ドドンパは偽りの自首をした理由を白状する。
天藤は業界の人間に対して恐喝を行っていた。
それを知っていたドドンパは、天藤殺しの犯人は恐喝の被害者であると推測。
真犯人の逮捕によって天藤の悪事も明るみに出ると考え、自らが殺人の罪を被ることで恩人である天藤の名誉を守ろうとしたのである。
なぜか事態を嗅ぎつけていた報道陣に対し、ドドンパは涙ながらに事の真相を語り謝罪する。
報道陣からは「あなたのお気持ちは日本中の誰もがわかりますよ」と温かい言葉を受けた。
この一件でドドンパ六助は時の人となり、テレビ等の出演依頼が激増する。
事件の真相(後編)
話がうまく出来すぎていることを怪しんだコナンは、事件の調査を続行。そのうち、ドドンパが被害者天藤や証人須田の習性を利用したアリバイ工作を行っていた可能性が高まる。
これにより、一転してドドンパは小五郎(コナン)の追及を受けることになる。
その最中にあってもドドンパは
「漫談のネタにさせてもらいますよ毛利さん。名探偵の嘘八百推理ショー。ウケますよ~絶対これ」
と芸人魂を発揮した。
警察が真の犯行時刻や凶器に辿り着き、自身の疑いが晴れることまで想定内であった。天藤が恐喝を行っていたという話もデタラメである。
邪魔な天藤を葬る一方で、上司を想って偽りの自首をした美談として世間の注目を浴びようとしたのである。
結末
犯行を暴かれ、言い逃れできなくなったドドンパ六助は……
「ピンポーン! 当ったり~」
陽気な語り口と大仰な身振り手振りで、微塵も悪びれることなく自白を始めた。
その場にいた他の者は皆が険しい表情を浮かべる。
この時のドドンパ、ふざけきった態度に加えて目が完全にイッてしまっている。
「いやー、本当ですって皆さーん!
ドドンパ! ドドンパ! 嘘つかな~い! ティヒッ」
「ふざけるな!!」
「貴様……人の命をなんだと思っとるんだ!!」
「はい……ホントは俺が犯人って言ってたでしょ……すいませんでしたー!」
と、すっかり消沈してしまった。
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関連項目
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