臭素(Bromine)とは、写真感光剤として利用される、刺激臭のある赤茶色の液体元素である。
概要
- 原子番号は、35、元素記号は、“Br”、分類は非金属、ハロゲン。
- ギリシャ語の「臭い(bromos)」に由来する。
- 発見:1825年(1826年)、濃縮した海藻灰の抽出液に塩素ガスを通じて赤黒色の液体を得て、発見した。
- 利用例:写真感光剤(AgBr)、紫染料、医薬品など
- 非金属元素のうち、唯一常温で液体として存在する。気化しやすく、気体も赤茶色。毒性が強く、皮膚に触れると火傷を起こす。
- 戦後から昭和末期ごろまで、人気の女優やアイドルなどの写真を「ブロマイド(bromide)」と呼んでいたが、これは写真感光剤として臭化銀(英語でシルバーブロマイド)を用いられていたから。
- 現在では海水、鉱水から抽出される。かつては金以上の値段で取引されていたが、抽出法が改良された現在では日本を含む世界各地で生産されている。
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