艦これ×ヤマトとは、「宇宙戦艦ヤマト」と「艦隊これくしょん〜艦これ〜」のコラボレーションを指すタグである。
概要
1974年、当時のティーンエイジャー達を熱狂の渦に巻き込んだアニメーション作品が誕生した。
その名は「宇宙戦艦ヤマト」。人類滅亡の危機を救うために九州坊ノ岬沖に沈んだ戦艦大和が宇宙戦艦として蘇り遥か14万8千光年のマゼラン銀河へと旅立つその物語は、画期的なSF設定、魅力的な人間ドラマ、白熱する戦闘描写によって多くのファンを集め放送40年がたった現在でも新作アニメーションが製作されヒットするほどの根強い人気を保ち続けている。
そして日本海軍の艦艇を擬人化した「艦これ」においても大和が実装される前後から両者のキャラクター、音楽などをコラボ、パロディ化した作品が投稿されるようになりその数も順調に増加中である。
特徴
ニコニコ動画においては主に音楽、音響面でのMAD作品が主流となっている。
宇宙戦艦ヤマトの音楽を担当した宮川泰氏は30年以上にわたるヤマトシリーズのために書き下ろした楽曲は没、アレンジも含めて3000曲以上といわれている。それら多彩な音楽を活かしたMMD作品や艦これのアニメとのMADなどが投稿されている。
もうひとつが音響(効果音)である。柏原満氏によって生み出された波動砲、ショックカノン、爆発、エンジンなどはファンにとっては馴染み深い音になっており、ふしぎの海のナディア、銀魂などでもヤマトが大好きなスタッフ達によってパロディにされるほどである。アニメMADにおいても装備がオーバーテクノロジーと化した艦娘たちの活躍が楽しめる一品に仕上がっている。
ニコニコ静画においては、大和のヤマト化や装備パーツのパロディなどの作品が投稿されており、超近代化改修された艦娘たちやガミラス艦の艦娘化などが生み出されている。
関連性
「宇宙戦艦ヤマト」はSF作品だが、帝国海軍のものと同名の艦艇や、史実の太平洋戦争をオマージュしたシーン・展開などがあり「艦これ」と全く関係が無いわけではない。
帝国海軍のものと同名の艦艇など
艦艇
- 宇宙戦艦ヤマト
- 言わずと知れた主人公。西暦2199年、放射能に汚染された地球を救うため、坊ノ岬沖に沈んでいた「大和」を改造し建造された。 なお、リメイク作「2199」においては「新造された宇宙戦艦」に設定が変更されており、関連性が薄くなっている。2199ヤマトに関してはBBY-01(宇宙戦艦ヤマト2199)を参照
- 雪風
- 第一作・「完結編」・「2199」で登場。第一作では正式名称「M-21881式雪風型宇宙突撃駆逐艦」とされており、主人公・古代進の兄、古代守の乗艦として登場。
だが圧倒的な敵・ガミラス艦隊に対して全く歯が立たず、同型艦は全滅。雪風も「男なら戦って死ぬべき」という古代の主張によって特攻を行い轟沈している。その後ヤマトが土星の衛星「タイタン」に訪れた際に偶然残骸が発見されている。リメイクゲーム版では無人重駆逐艦として復活している。「完結編」においては劇中で名前は呼ばれることはなかったが、月面基地の駐留艦艇の一隻として登場。
「2199」では第一作とほぼ同じであるが、艦の種別が「磯風型突撃宇宙駆逐艦」とされ、雪風はその内の一隻という風に設定が変更されている。詳しくはユキカゼ(ヤマト2199)にて参照
- 「さらば宇宙戦艦ヤマト」の地球艦隊
- 映像作品では設定はないが、PS2リメイクゲーム版において「加賀」「金剛」「山城」「那智」「「衣笠」「鬼怒」「綾波」 「陽炎」「朧」「大鳳」などの日本式の艦船名の宇宙戦闘艦が登場し操作することができる。
- 地球残存艦隊
- 完結編」に登場。月面基地の駐留艦艇とヤマトで構成されている。
それぞれの艦名は「矢矧」「霞」「初霜」「浜風」「磯風」「冬月」「朝霜」「凉風」「雪風」であり偶然ながら天一号作戦の 参加艦艇とほぼ同じ編成となっていた。(史実では「凉風」ではなく「凉月」である) 冥王星海戦においてディンギル帝国と交戦するも奮戦むなしく「冬月」を残し全艦が戦没した。
- 金剛型宇宙戦艦「キリシマ」
- 第一作の冒頭、冥王星宙域の戦いに投入された艦隊の旗艦であり、沖田十三のかつての乗艦であった艦は 旧作においては名称がなく、半ば公式的に「沖田艦」と呼ばれていた。 「2199」において級や名称が設定され、金剛型宇宙戦艦「キリシマ」という名称になっている。劇中に登場するのは 「キリシマ」のみだが、「コンゴウ」「ハルナ」「ヨシノ」「ミョウコウ」「ヒエイ」「チョウカイ」「フソウ」といった同型艦が存在していたと設定されている。
- 村雨型宇宙巡洋艦
- 「2199」にて登場。旧作では冥王星宙域の戦いで地球側が投入した戦力は沖田艦と雪風の同型艦少数のみであったが、リメイクに従い新規に追加されたこの艦も参加している。 ネームシップの「ムラサメ」は劇中では島大介の父の乗艦として登場するがガミラス戦役における初の喪失艦となる。劇中に登場したのは同型艦「ユウギリ」「アブクマ」「ヤクモ」「アタゴ」「ツルギ」「クラマ」「イブキ」「ナチ」「ムラクモ」とされている。設定では更に「チョウカイ」「タカオ」「アシガラ」も存在している。
- コスモゼロ
- 正式名称は「零式宇宙艦上戦闘機52型」である。当初の設定では「宇宙零戦」とも呼ばれており、 「零式艦上戦闘機」をモチーフにしていることが伺える。 「2199」では「零式52型空間艦上戦闘機 コスモゼロ」と正式名称が微妙に変化し、デザインが少改修された。
- コスモファルコン
- 家庭の食卓にエビが普及したことによって、旧作に登場した「ブラックタイガー」がそのまま登場することが困難に なり、代わりに「2199」で登場するヤマトの艦載機。正式名称は「99式空間戦闘攻撃機」。 「ファルコン」という名称や、劇中で「ハヤブサ」という通称で呼ばれることがあるなど 帝国陸軍の「一式戦闘機 隼」をモチーフにしていることがわかる。
その他
- 三式融合弾
- 第一作のリメイク版である「2199」にて新しく設定された砲弾。主砲であるショックカノンから発射する。 (因みに旧作でヤマトが主砲から実弾を撃てるようになったのは「永遠に」の波動カートリッジ弾からである)
モデルは帝国海軍の対空用砲弾「三式弾」である。 しかし、こちらの三式弾は「徹甲榴弾」の性質(装甲を貫徹した後、炸裂する)を持ち合わせているだけでなく、 史実の物と同じく榴散弾(敵の付近に来ると、炸裂して砲弾の破片などをばら撒く)としても使用できる。 (小説版「星巡る方舟」の設定では徹甲榴弾タイプと散弾タイプの2種類を使い分けているということになっている。 劇場版では特に言及が無いので、劇場版にもその設定があるかは不明) その結果、劇中では対艦・対地・対空にと大活躍している。
関連動画
まさかの参戦!?
関連静画
関連商品
柏原満氏の効果音のボーナストラック付きの至高のCD(MADの製作用の素材)
関連項目
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