花春酒造(はなはるしゅぞう)とは、福島県で清酒&焼酎製造業を行う酒蔵のこと。本社所在地は会津若松市にある。通称として「花春」と呼ばれることがある。
概要
1718年(享保三年)に創業者・宮森久右衛門は、鶴ヶ城外堀門天寧寺口東側の一角に、屋号を「井筒屋」、酒銘を「天正宗」として酒造業を創業する。鶴ヶ城を支えた井戸と水脈を同じくする地下水を用いて仕込まれた酒は、近隣の武家や商家に愛され、江戸時代後期には隣藩領地にも出荷され好評を博す。
幕末の1868年の戊辰戦争(会津戦争)で蔵は戦火に遭い消失。戦禍に打ちひしがれた人皆、悲嘆に暮れていた時に直ちに復興。会津の人々の心を癒す酒となる。同時に銘柄を「天正宗」から、人々の心に花のように明るく春のように和やかな気持ちを取り戻すべく、漢詩「花開酒国春」より「花春」と酒銘を改める。1953年に株式会社化をして今に至る。
福島県ローカルCMでは、花春のCMが流れる程有名なブランドでもある。近年まで、その年のミスしゃくなげが出演し、季節毎に別CM(春:朱塗りの杯、夏:ガラスの冷酒器、秋:杉の升、冬:陶器の猪口…で酒を飲む)を放映するという地味に金のかかったCMも制作された。また、午後7時の時報の時にも花春はスポンサーをしていたこともある。そのため独自のCM曲は福島県民の心に深く刻まれている。
なお、メインは日本酒だが、日本酒を絞った時に出る酒粕で造る”粕取り焼酎”でも有名な蔵でもある。癖はすごく強いが、鯖の味噌煮やたれ味の焼き鳥等のこってりしたつまみに凄まじく合いますw。
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