概要
苫小牧市(2020年4月1日現在) | |
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面積 | 約561.57Km2 |
人口 | 170,230人 |
市の花 | 木の花:ハスカップ 草の花:ハナショウブ |
市の木 | ナナカマド |
市の鳥 | ハクチョウ |
市の貝 | ホッキ |
隣接 市町村 |
石狩振興局 千歳市 胆振総合振興局 勇払郡:厚真町、安平町 白老郡:白老町 |
胆振総合振興局の管下にある都市のひとつ。人口は約17万人程度で、この数値は胆振総合振興局管内では最多、北海道の市町村のなかでは4番目である。また、振興局所在地以外の市町村としては北海道で最も人口が多い都市でもある。
苫小牧という地名は、アイヌ語で「(樽前山の)奥に(mak)入っている(oma)沢(nay)」という意味の「マコマナイ」が訛った「マコマイ」(苫小牧川およびその流域を指していたとされる)に、「湖沼(to)」[1]を冠し、全体で「苫小牧川に連なる湖沼の畔」を意味するとされている。読み方は「とまこまい」であり、「とまこまき」ではない[2]。あまり間違える人はいないと思うが、愛知県民の中には(小牧市とか名鉄小牧線的な意味で)読み違える人がいるかも知れない[3]。
苫小牧市は、室蘭市と共に道内屈指の工業都市として知られており、製紙業などが盛んである。日本一食べにくいお菓子として一部で有名だった「よいとまけ」を製造・販売する株式会社三星の所在地でもあり、北寄貝の漁獲量が日本一の街でもある。
またスポーツ都市宣言を行っており、高校野球で有名な駒澤大学付属苫小牧高等学校が市内にあったり、スケートやアイスホッケーが盛んであったりとスポーツに力を入れている都市である。観光名所としては、山頂から支笏湖を一望できる樽前山や、植物の宝庫・野鳥の楽園として知られるウトナイ湖[4]などがある。
苫小牧市西部にはオートリゾートアルテンがあり、すべての季節を通してキャンプができる。
交通
鉄道はJR室蘭本線・千歳線・日高本線が走っており、市の中心駅である苫小牧駅には函館・室蘭方面へ向かう特急列車が停車するほか、札幌まで普通列車一本で行ける。なお、苫小牧・沼ノ端・植苗の3駅から札幌方面に向かう場合はKitacaが使用可能である。
高速道路は道央自動車道および日高自動車道が走っており、市内にある苫小牧東Jctで接続している。
2020年12月13日には苫小牧中央IC(道央自動車道)が併用開始した
北海道に来るライダーの中には、フェリーからの上陸地としてお世話になる人も多いだろう。苫小牧駅から東に3km程の地点にある苫小牧港(西港)には八戸・仙台・大洗・名古屋からのフェリーが、隣の厚真町まで跨る苫小牧港(東港[5])には秋田・新潟・敦賀からのフェリーが到着する。
更に、新千歳空港の敷地の一部は苫小牧市にまで跨っている[6]。このように、苫小牧市は陸・海・空すべてにおいて交通の要所となっている。
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関連項目
脚注
- *▼現在は埋め立てられ遊歩道となっている旧苫小牧川河口付近(現在の矢代町あたり)にかつて存在した、支流に繋がる細長い沼を指す。なお現在の苫小牧川河口は昭和後期の治水工事によって苫小牧川に合流され支川化した有珠川の河口を改称したもの
- *▼昔は「トマコマイ」とカナ書きされていたものが、明治初期に「苫細」という表記(現在でも方言で「細(こま)い」と言う地域は多い)になり、そのわずか1年半後に現在の「苫小牧」に改められた。その更改の際、開拓使幹事の小牧昌業(まさなり。後の内閣書記官長)が「苫小枚」とすべきところをうっかり書き慣れた「苫小牧」にしてしまった、という説がある。が、明治天皇の侍講を務めて後に貴族院議員の勅選を賜る程の漢学者であった小牧がそんな初歩のミスを犯し、しかも訂正すらしなかったというのは甚だ疑問である
- *▼稀にではあるがネット上でも「苫小枚」と書いたり、逆に枚方(ひらかた。大阪)を「牧方」と書いているケースが見かけられる
- *▼アイヌ語でウッナイト=「肋骨の(ut)沢の(nay)湖沼(to)」。肋骨(の沢)というのは河川や湖沼と直角に繋がる水流を指し、十勝川支流のウツナイ川などウッ(ナイ)を語源とする河川名は多い
- *▼フェリー乗り場は厚真町側にある
- *▼ターミナルビルは千歳市側にある
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