英仏海峡トンネルとは、英国のグレートブリテン島とユーラシア大陸(仏国)を結ぶ海峡トンネルである。
英仏海峡のまたの名であるドーバー海峡の海底を通過するため、ドーバー海峡トンネルとも呼ばれる。
なお英語ではChannel Tunnel、フランス語ではTunnel sous la Mancheと呼ばれ、どちらも単に「海峡トンネル」と言う意味である。
概要
19世紀より幾度と開削の計画がされ、工事も部分的にされては中止されるを繰り返してきたトンネルである。
本格的な工事は1986年に開始され、1990年に貫通、1994年に供用が開始された。開削には主にボーリングマシンが利用され、英国、日本、米国製の計11機が投入されている。
同じ海底トンネルである青函トンネル(津軽海峡)と比較すると、海底部分を通過する長さが長い反面、地上区間が短い特徴がある。また青函トンネルが複線断面であるのに対し、単線断面のトンネルを2本用いた構造になっている。
2017年現在、スイスのゴッダルドベーストンネル、日本の青函トンネルに次ぎ、世界3位の延長を持つトンネルともなっている。
海峡トンネルを通過する列車は英国とフランス・ベルギーを結ぶ高速列車「ユーロスター」、英仏海峡間のカートレインである「ル・シャトル」、それに貨物列車となっている。昨今は英国への難民侵入ルートともなってしまっており、対策が求められている状況にある。
関連動画
関連項目
- 0
- 0pt