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この記事は第332回「今週のオススメ記事」に選ばれました! よりジョンブル的な記事に編集していきましょう。 |
英国面(British Side 英:British sense,British humor)とは、"フォースの英国面"またはそれに堕ちたものの総称である。
概要
着眼点及び思想的に正しいアプローチを行っているものの、技術的ハードル等の対処方法などに諸外国の技術者とは一風異なる対応をすることから、出来上がりが「どうしてこうなった」と首を傾げられるシロモノが出来上がる。
国内での独自開発工業製品であればあるほどその技法は発揮される場合が多く、それ故特に兵器などに現れやすいが、車などにも英国面が色濃くでる場合もあるだろう。
他国が匙を投げたような技術、あるいは考えようもしなかった技術をモノにしてしまう場合もあるが、その多くは…あれ?誰か来たようだ。
…この語は2ch軍事板発祥とされているが、実は上記の通り英語にも同等の言葉があったりする。
具体的な英国面の例
発想がぶっ飛んでいるもの
英国人的な発想で作られたもののこと。航空母艦や弩級戦艦、VTOL機ハリアーなどその分野の先駆者となった例も多いのだが、中にはあまりにぶっ飛んでいて実現しなかったものもある。
- BISON
コンクリートでできた装甲車もとい「移動トーチカ」。重すぎて肝心の移動性能が著しく低い。
バトル・オブ・ブリテンにてドイツの降下猟兵から飛行場を守るために使用された - 自走17ポンド砲アーチャー
ただし弾は尻から出る。バランスをとるため元車両(バレンタイン歩兵戦車)と砲の向きが正反対。射撃後に方向転換せずにトンズラできる利点がある。なお、車内が元々狭かったバレンタインより一層狭くなり、射撃時に駐退機が操縦席まで下がってくるため、操縦主は車外に出なければならなかった…と解説されることがあるが実際は駐退機が操縦席まで下がってくることはなかった模様。 - クルセイダー5.5インチ自走砲
アーチャーと同様の手口でクルセイダーの車体に5.5インチカノン砲を前後逆に搭載した代物。戦後試作品ができるもボツ。 - インディペンデント重戦車
いわゆる多砲塔戦車を世界中に勘違いさせて流行させたきっかけ。
見た目はとても強そうなのだが、重くなるせいでトロく装甲が薄いという本末転倒な結果に。 - ウェルバイク
空挺作戦用に専用コンテナに入れて飛行機から投下できる折りたたみバイク。 - 小型化したせいでタイヤが小さくエンジンも僅か100cc。街乗りならともかく、とても空挺後の道なき道を走れるバイクではなかった…
- パーシヴァル ハリアー
早い話が「四輪版ウェルバイク」。同名の戦闘機とは関係ない…はず - ハフナー ローターバギー
直接牽引して飛行できる、ジャイログライダー+ジープの合体車両 - パンジャンドラム
ロケット推進式陸上爆雷 個別記事参照
これぞTHE・英国面 - シング対空火炎放射器
急降下爆撃機対策に開発されたビックリドッキリ対空兵器。もう一度言うが対空兵器である。
なんと空母にも搭載されたが、風の強い海上で上げた炎は… - リー・ライト
Uボート捜索用の航空機搭載用強力サーチライト。Wikipediaの記事いわく「開発は遅れたが、Uボート乗りにとっては果てしなく遅れてほしい兵器だった」。 - ハボックMk.I
「ドイツ軍の爆撃機を夜間迎撃する方法ってない?」「んじゃ飛行機に強力なライトつけてそれで敵機照らそうぜwww」
というわけでレンドリース法でアメリカから借りたA-20ハボック攻撃機にサーチライトを搭載してみた。機首に。
ちなみに攻撃はホーカー・ハリケーンが担当。ハボックはあくまで「照明係」である。当然失敗。後述のディファイアントといい勝負。
うまくいかないことが判明した後は対潜哨戒に転用された。おそらく上記のリー・ライトの元ネタ
- ブライトン電気鉄道&海上鉄道(Brighton sea railway)
空前絶後の海上電車。レールと台車は海中にあり、海上まで伸びたアームで客室を支持する。ついたあだ名が"ブライトンのダディー・ロングレッグス"。ブライトン電気鉄道の新計画で、海沿いの保養地ブライトンにて運行された、1896年開業の観光用の海上鉄道。1901年まで運行された。運行開始後、一週間で大嵐を受けて大損害を被ったりした。 - ロムニー・ハイス&ダイムチャーチ鉄道
ケントにある軌間381mmの軽便鉄道。一見どう見ても遊園地あたりのミニ鉄道に見えるが23kmもの路線長を持つ。
海のそばを走っているため第二次大戦中にはミニ装甲列車を配備したりもしていた。 - ダージリン・ヒマラヤ鉄道
イギリス統治時代にインド・ダージリン地方に建設された高原鉄道。建設コストの高騰を嫌った結果トンネルを一切掘らずにひたすら地形にそって線路を引いたりループ線やスイッチバックなどで標高差を突破する。 - アブロ・ランカスター
4発の大型爆撃機。機体自体は割と普通だが、次のような爆弾の輸送・投下に使われた。 - ディズニーボム
米軍の現行兵器、地中貫通爆弾GBU-28バンカーバスターの直接のご先祖さま。B-17から投下された後ロケットを点火、猛スピードで目標である強固なコンクリート製ブンカー(独逸の防空壕、中はUボートとかのドック)をぶち抜く。なおアイデアの由来はウォルト・ディズニー制作の米プロパガンダ映画に出てきた架空の兵器を見た英国将校が『これ実際に作れるんじゃね?』と言い出したのが始まり。 - ブラックバーン B-20
主&副フロート折りたたみ機能を備えた飛行艇。事故もあり試作で終わったが、 発展型として折りたたみフロート水上戦闘機B-44も考案されていた。 - ホーカー ハリケーン
見た目はフツーの単葉戦闘機だが胴体は鋼管パイプフレームに布張りという前時代の構造を採用。時代は第一次ではなく第二次世界大戦の頃である。理由は当時のイギリスにお金がなく安く大量の戦闘機を必要としてたから。ところが布張り胴体のおかげで被弾してもなかなか落ちないわ錆にも強くなるわで前線の兵士からは大歓迎だったというから世の中どう転ぶかわからない。
第二次大戦終了まで約14,000機が製造され、総撃墜機数はあのスピットファイアより上だったとか。 - ホーカー ハリケーンMk.IIB
上記ハリケーンに7.7mm機銃をハリネズミのごとく12丁も搭載。爆弾?500ポンドの1発積めるかられっきとした「爆撃機」ですがなにか文句でも?
但し後の戦闘爆撃機(ヤーボ)につながるものでもあり馬鹿にできるものではない。 - ヴィッカース ウェリントン
ハリケーンと同様の布張り爆撃機。フレームは大圏構造と呼ばれる金属製の網カゴで、専門の職人が1機づつ手作りで製造した。
第二次大戦の開戦から終戦まで、西は大西洋、東は極東アジアとあらゆる戦場で活躍。気密性がないため高高度に上がれず、戦略爆撃任務からは早々に外されたものの、対潜哨戒機としては優れた性能を発揮し、Uボートに最も恐れられた。
「サイレントハンター」でこいつに追い掛け回されて冷や汗をかいたUボート艦長も多い事だろう。 - デ・ハビランド モスキート
木製の快速爆撃機。速度上げるために自衛用の砲塔すら取っ払ったが、軽くて速い上に木製なので初期のレーダーには映らないという一種のステルス性まで備える結果に。速いので意外と損耗率が低かった。ぅゎ木造機っょぃ。
だが木造ゆえに熱帯地域に配備された機体からはキノコが生えた。 - ボールトンポール P.100
ディファイアントで一躍有名になった(?)ボールトンポールのいつもの珍兵器…もとい「単座の軽戦闘機」の要求に対する回答。見た目的にはイギリス版震電。脱出時にパイロットが推進式プロペラに巻き込まれるのを防ぐため、機体前方が下に口のように開いてパイロットを放り出す。我が軍には下品な男は不要だ。一方その頃日本は脱出時にプロペラを爆破した。 - サンダース・ロー SR.A/1
極東某国の水上戦闘機に触発されたとも言われる太平洋戦線での運用を視野に入れた水上ジェット戦闘機。飛行艇スタイルで余計なフロートが無く高速…のはずだったが米国のご同類と同様に空母が高性能大型化して不用に - フェアリー ロートダイン
先端から吹き出すジェットでローターを回して浮上する旅客ヘリコプター。うるさい・のろい・燃費が悪いといいところがなく、中距離旅客ヘリ輸送の夢は1機試作で潰えた - アブロ 748
YS-11を一回り小さくしたような双発ターボプロップ旅客機。これ自体はまともだが、以下の様なキテレツな派生品が…。 - BAe ATP
アブロ748(HS.748)を魔改造もとい魔設計変更劇的ビフォーアフター!
なんということでしょう。胴体は延長され収容力が増しています。
エンジンは6枚ブレードのプロペラがキモカッコイイ新型の高効率エンジンに換装されています。 - ホーカー・シドレー アンドーバー
アブロ748がSTOL性などで中々優秀な機体だったので軍用輸送機にしてみた。
「でも地上高があって積み下ろし用のランプが地面に届かないよ?」
「なーに、主脚を少し曲げてやればいいだけさ!」 - ブラック・バック作戦
フォークランド紛争に於けるアセンション島爆撃作戦。空中給油機に改造したヴィクター同士で空中給油を繰り返し、一定間隔でヴィクターを配置しアブロ・ヴァルカンの航続距離を強引に伸ばして爆撃するというどー考えても効率が最悪ってレベルじゃない作戦。しかもこの作戦を7回も決行した。ちなみにヴァルカン2機をサポートするためにヴィクターを予備機含めて合計11機動員。 - アウトワード作戦
発火装置を搭載した気球でドイツを空襲する作戦。イギリス版風船爆弾。 - チャリオット作戦(サン・ナゼール強襲)
第二次大戦序盤、独北海艦隊の戦艦ティルピッツの大西洋進出を恐れたイギリスは母港でなるであろうフランスの港町サン・ナゼールにあるドックの破壊を計画。で、やったこと。
『旧型駆逐艦を魔改造して爆薬満載の上ドックに突入→大爆発』。
…なお成功はしたものの作戦参加者の三分の一が戦死。残りもほとんど捕虜になり、無事に生還したのはたった5名という英国側も大損害を出している。 - スイングアーム式脱出装置
航空機用射出座席のパイオニア、マーチン・ベイカー社が開発した最初期の脱出装置。機体に搭載された脱出用アームでパイロットを文字通り機外に放り投げるオメガ11もビックリの脱出装置 - ロールス・ロイス RB162
VTOL機のリフトエンジン用に開発された小型ターボジェットエンジン。コンプレッサーのタービンブレード(羽根)はプラスチック製、ガワはグラスファイバー製。 - ジョン・アーバスノット・フィッシャー提督
イギリス近代海軍の創始者。イギリス海軍艦艇の抜本的な近代化をはじめ、弩級戦艦や航空母艦、さらには駆逐艦の発明に携わるが、以下のような兵器も造らせる歩く英国面。重武装大火力かつ高速力にこだわりすぎ防御力を軽視する悪癖アリ。- M級潜水艦
30.5cm砲搭載の潜水艦。要塞奇襲作戦専用。4隻建造、が、構造上の問題(大方のご想像通り、潜水時の主砲周り)で半数を事故で失い、1隻は完成前に破棄された。 - 大型軽巡洋艦(ハッシュハッシュ・クルーザー)
バルト海沿岸砲撃任務専用艦。38.1cm連装砲或いは45.7cm単装砲2基搭載、全長240mの軽巡洋艦。主砲口径、全長ともにあの大和型戦艦に迫るサイズ(あちらは46cm三連装砲、全長263.40m)。「軽」とは何だったのか。
使い道も無かった上に手頃な大きさだったので、後に揃って空母化改修されている。 - 巡洋戦艦「インコンペアブル」
50cm砲搭載・全長300m超と大和より巨大だが、装甲は紙。構想のみ。 - マーシャル・ネイ級モニター
余った戦艦主砲と砲塔を再利用した砲艦というか自航浮き砲台。ネーミングセンスもアレぎみ。個別記事参照。
- M級潜水艦
- バーンズ・ウォリス
兵器開発者。トールボーイ、グランドスラム、反跳爆弾の元凶。歩く英国面その2。
空戦型フィッシャー。 - ネビル・シュート
ヴィッカース社勤務の兵器開発者兼小説家。パンジャンドラムの元凶。歩く英国面その3。
陸戦型フィッシャー。
小説家としての代表作は「渚にて」「パイド・パイパー」 - 駆逐艦「ズビアン」
艦尾を失った艦と艦首を失った艦を融合合体!ブリティッシュ・ニコイチ。個別記事参照。 - 宿泊船「ポーク」&「パイン」
Uボートの攻撃で大破した駆逐艦「ポーキュパイン」を前後二つに切断しリサイクルした。 - K級潜水艦
艦隊随伴のため速力を出すべく蒸気タービンを搭載した潜水艦。当然煙突がある。水上速力は破格の24ノットを記録したが、急速潜行にすら5分もかかるという本末転倒な結果に。理由は書くまでもないだろう。
煙突の防水やボイラーの高温に起因する喪失事故も多く、艦隊からは「カラミティ(厄災)級」などと賞され、K級の乗員達は自嘲気味に自分達を「自殺クラブ」と称していた。
なおこの艦級、提案を熱烈に支持したのは当時のグランドフリート長官のジョン・ジェリコー提督と巡洋戦艦戦隊司令のデヴィット・ビーティ提督、潜水艦総監のロジャー・キース提督の三人で、濡れ衣を着せられがちなフィッシャー提督は実は建造に強硬に反対していた(建造提案に対して「潜水艦に蒸気エンジンを載せるのは考え得る限り史上最大の愚行」とまで言い切っている)。 - 水雷衝角艦「ポリフィーマス」
停泊している敵艦への攻撃を任務とした小型艦。主兵装である5門の魚雷発射管のうち、1門は体当たり攻撃用の艦首衝角の先端にある。 - 氷山空母ハボクック
パルプを混ぜた特殊な氷で船体を作る格安空母。大きさ600m重さ200万トン。かの「怪しい伝説」でも検証されたことがある。詳細は個別記事参照。 - ディープフライト スーパーファルコン
個人用潜水艇。二人乗りで300mまで潜ることが可能、お値段1億5千万円ぐらい。買う条件として『これを搭載できるぐらいのでっかいクルーザーを持っている超大金持ち』しかダメらしく誰が買うねん!と思ったら既に2隻は売れたとか。 - ペラミス波力発電機
直径3m・長さ150mものパイプを海に浮かべ、波によってパイプがくねくねと折れる力で発電機を回すという奇怪な代物。 ネタのようだが既にイギリスでは160MWもの出力の発電プラントが稼働中で、日本も注目しているらしい。 - スマートゴミ箱「Bin」
外板に装備されたデジタルサイネージで広告収入を得ることができ、しかもゴミ箱に近づいた人の嗜好に合わせた広告を表示することで広告効果満点!だがその実体はwi-fiを利用し、ゴミのついでに近くを通る人のスマホ経由で移動傾向などの個人情報を収集していたというトンデモゴミ箱。あまりの評判の悪さに使用中止。 - スカイフック
非空母艦艇でのハリアー運用支援システム クレーンでホバリング中の機体をつかむ。「ハリアー搭載航空護衛艦」を検討していた海上自衛隊にも売り込みがあったとか。 - ファイアストリーク
空対空赤外線追尾ミサイル。弾頭が後方にある。雲の中では誘導不能。方向舵は機体前方のアクチュエータとロッドで接続(そしてアクチュエータの動力源は後方のコンプレッサーで発生させた圧縮空気。後ろにまとめろよ)。
後継のレッドトップ配備後も「搭載するとライトニング戦闘機の空力性能が上がる」という(そういう問題か?)思わぬ恩恵の為に結局ライトニングの退役まで運用されていた - レッドトップ
ファイアストリーク後継の空対空ミサイル。 やっと予冷却は必要なくなったが、当時のAIM9Lサイドワインダーが持っていた全方位ロックオンは不能。そして最大の問題としてファイアストリークと同様に「雲の中では発射できず、しかもイギリスの冬で晴れてる日はほとんどない」 …期間限定? - ALARM
対レーダーミサイル。湾岸戦争では米軍のHARMと共に強固なイラク軍の防空網制圧に活躍した。
なんと滞空能力を持っており、相手が攻撃を察知してレーダーの電源をOFFにした際にはパラシュートを展開して滞空、相手が攻撃をやり過ごせたと誤認し、再びレーダーの電源を入れた瞬間にパラシュートを切り離して、二つ目のロケットモーターを点火して襲い掛かるビックリドッキリメカニズム。
現在は退役済み。 - LAM
空中機雷。爆弾にパラシュートを付けて敵機の前にばらまく。パラシュート式の空中ブービートラップでだいたい説明できる。 - ブルーピーコック核地雷
電子部品をニワトリで温める。別に何かの隠語でも専門用語でもなく、卵を生むあの鶏。
兵器名を見てお分かりかと思うが、れっきとした核兵器である。西ドイツにこっそり設置することが予定されていた。個別記事参照 - ホームガード・パイク
ダンケルク撤退で大量の武器を失い”もう槍でもなんでもいいから武器作れ!”というチャーチルの言葉をそのまま解釈したお役人が作らせた鉄パイプに銃剣を溶接したWW2時の本土防衛用の槍。発想が15世紀。日本の竹槍といい勝負である。 - ステン短機関銃
通称「水道管」 「ステンチ(悪臭)ガン」。町工場でも大量生産できるをモットーに作られた優秀な設計だが、生産が生産だけに工作精度が低く、届いたら半分は動作不良、まずヤスリをかけ直した等現場は苦労したとか
とはいえ低コストの割には優秀な性能で急造品としては破格の代物と言える
第二次大戦後も1960年代まで改良型が使用されていた - スミスガン
ホームガード・パイク同様イギリス本土決戦に備え作られた簡易対戦車砲。車輪の中央に対戦車砲を複数取り付けた兵器。人力パンジャンドラムとかいうな。使用時は90度倒して安定させる。
ちなみに車両に牽引させると壊れる。 - BRM P75
ブリティッシュ・レーシング・モータース(BRM)が開発したF1カー用エンジン。後述するネイピア・セイバーと同じ、水平対向8気筒エンジンを2つ悪魔合体させたH型16気筒エンジンなんて変態構造を採用。馬力はなくても軽量で信頼性大のオーストラリア製レプコV8エンジンに敵わず、さらにはV8ながら十分な大馬力、汎用性を兼ね備えたコスワースDFVエンジンの出現であっという間にいらない子になり、活動期間2年、1勝しか出来なかった(おまけに勝ったのは自社シャーシのP83ではなくエンジンを供給したロータスの車TYPE43)けど、勝利できたエンジンとしては最多気筒を誇る[1]言っておくが1勝出来ただけでも大した物なんだぞ。日本には予選すら通過できないエンジンがあってだなぁ…。スバルェ・・・。 - ピールP50
ギネス認定世界最小の自動車。
コンセプトは「大人一人と買い物袋一つ(を載せられるクルマ)」。
バックギアなんぞ無いからバックするときは手で押す。個別記事参照。下記の「その他」で紹介されている通り、イギリス連邦には入ってないマン島の製品なので、正確には英国面ではないが…。 - ギブス・アクアダ
イギリスのギブステクノロジー社が開発・販売した水陸両用車。スポーツカーがタイヤを自動で収納しモーターボートに変形するというリアルボンドカー。2003年と2004年の二回限定で売られ、2003年発売の際はお値段15万ポンド、日本円で3000万円だったが翌年のモデルではよく売れたお礼ということで半額セール(!)を行った - ギブス・クワッドスキ
その後ギブステクノロジーはアメリカとニュージーランドに引っ越し自社製品を開発・製造販売しているのだが、アクアダの後継モデル、クワッドスキはやっぱり英国面だった。うん。ATV(4輪バギー)が水上バイクに変形する。日本でも代理店があって一人乗りが950万円、二人乗りは1050万円で購入可能。余談だがコンセプトモデルとしてはビスキ(二輪オートバイが水上バイクに(ry)、トリスキ(三輪バギーが(ry)もあるとか。 - ジェットスーツ
両腕と背中にジェットエンジン付けた空飛ぶ服。それだけなら米帝とかスイスの発明家とか既に作ってるが英国面なのはこのスーツ、ロンドン郊外の百貨店で一着日本円換算で五千万で売っていることだろう。誰が買うんだよ。 - スコットランドの妖怪
人類が考えだした中で最もエグい妖怪との評あり。ナックラヴィーは筆頭格。 - マジックラウンドアバウト
いわゆるロータリー道路であるが、英国紳士は発想がぶっ飛んでる。ロータリーのぐるぐる回る一方通行の円形道路の内側に逆回転するもう一つのロータリーを設置、さらにロータリーとロータリーの間にさらに小さいロータリーを設けるという暴挙に出た。わかる人は遊星歯車みたいな道路と思えばいい。意外に慣れると便利なものらしいが…。 - ノーモアティーバッグ
スプレー式紅茶。紅茶成分を濃縮したシロップを髪を固めるムースのスプレーボトルみたいなやつに詰めたもの。作り方は簡単、シロップをティーカップに注いでお湯を入れるだけ。ちなみに普通味が日本円換算で約540円、アールグレイとジャスミンが680円と普通のティーバッグより高め。 - イギリス式ピラミッド調査法
エジプト・ギザの三大ピラミッドの1つ、クフ王の大ピラミッドの内部を調査する為に英国陸軍のヴァイス大佐が王の間の天井をダイナマイトで吹っ飛ばして、重量軽減の間と呼ばれる空間を発見。そこに書かれていたヒエログリフから、ピラミッドの主であるクフ王の名前が判明する。爆破の衝撃で、ピラミッドが倒壊する可能性は考えなかったのだろうか。
なおヴァイス大佐、この調査法からメンカウラー王のピラミッドに大きな傷をつけた実行犯の濡れ衣を着せられることもある。(実際には12世紀に当時のエジプトを治めていたスルタンが破壊しようとして諦めた結果らしい) - クラス230気動車
引退したロンドン地下鉄の車両を改造したローカル線向けディーゼルカー。
電車を改造したディーゼルカーというだけなら日本含めた他国にもあるが、こいつの場合はモーターを外してディーゼルエンジンで車輪を回して走るのではなくディーゼル・エレクトリック方式、つまりディーゼル発電機をポン付けして地下鉄時代のモーターをそのまま駆動することによって走行している。 - ネイピア・レイルトン
「速いレースカー作りたい」「じゃあ超強力なエンジン積もうぜ」というわけで飛行機用レシプロエンジンのネイピア ライオン(24L W12気筒)を搭載。ほぼ同年代のレーシングカーであるアウトウニオン・タイプD等を超える564馬力を発揮し、1935年にブルックランズでラップレコードを記録。 - コーディドック回転可動橋
ロンドン北部郊外、コーディドック公園の歩行者・自転車専用橋。外観は鉄の骨組みでできた箱の一面がオーク材を張られていて人間が通れると言った外見なのだが、これを手回し機でワイヤーを引っ張ると箱がぐるんと一回転して歩道部分が天井になるというなんじゃそりゃという代物。
どうしてこんなものが生まれたかというと橋が自転車が通れるようにしなければいけなかったこと、橋を動かすのは朝晩の橋の下を船が通る時だけで電動にするのももったいないということらしい。ケチぃな英国紳士! - ブラバム・BT46B
英国版シャパラル2J。ダウンフォースの重要性が認知されだした頃、ブラバムが開発したF1カー。
水平対向エンジン搭載故にサイドウイングをつけるだけの横幅を確保できなかったため、車体下部の空気を吸い出す方法でダウンフォースを稼ごうとするが、2Jのせいでできた「第一機能としての空力部品は可動してはならない」というレギュレーションを、吸気経路を冷却用と吸出し用に分けて「このファンは冷却用だ」と言い張る形で裏を突いた。ブラバムのオーナーは「偶然にも、我々には考えも付かなかったダウンフォースという効果がファンを装着することによって生じた」とすっとぼけたとか。
何らかの技術的欠陥を抱えているもの
発想としては面白いのだが、技術が追い付いていなかったり、明らかな運用思想の誤りや設計ミスを含むもの。
- A38 ヴァリアント歩兵戦車
シャーマンより軽く(27t)、ティーガーより厚い正面装甲(114mm)を目指した偉大なるチャレンジャー。当然色々とムチャがあり、路上最高速度が18km/h程度、重いどころかスキあらば操縦手をぶん殴ってくる各種レバーのせいでたった21km走行した時点で操縦手がギブアップ。歩兵戦車というカテゴリーなのに榴弾どころか車体に前方機銃すら積んでないという謎の設計思想。
そのあまりに酷い設計の為、技術学校に「恐るべき教訓」として展示されていた。 - カヴェナンター巡航戦車
ラジエーターが車内にあり、エンジンより先に乗組員がオーバーヒートする。更に故障頻発で練習用に格下げ。 - ジャンピングタンク
「塹壕が戦車の行く手を阻んでいる!さてどうすればいい?」「そんな時はジャンプで跳び越えるのが紳士の作法だ!」てなことを言ったかどうかは知らないが、バレンタイン歩兵戦車にロケットブースターをしこたまくっつけて塹壕を跳び越えるというランドマスター張りのビックリドッキリ戦車。ジャンプ中にバランスをとるのが難しく、制御に失敗すると逆さまにひっくり返って着地するハメに。 - TOGII
「塹壕が戦車の行く手を阻んでいる!さてどうすればいい?」「そんな時はクッソ長い戦車で塹壕を乗り越えてしまえばよいのだ」というコンセプトで作られた超重戦車。個別記事参照。 - DD戦車
「兵士を海岸に上陸させるとすると、支援どうすんよ?」
「いちいち船で運んでたらただの的じゃね?」
「よし、水に浮く戦車を作って直!接!上陸させて支援しよう!」
というわけで開発された「水に浮いて自航できる水陸両用戦車」。
設計では1フィート(30cm)の波になら耐えられる…とされていたが自然はそんなに甘くなく、オマハビーチへの上陸では6フィート(1.8m)以上の波にさらされて沈むわ、後続の上陸艇にケツ掘られるわ… - FV4004コンウェイ
ソ連のIS-3に対抗すべく、センチュリオンの車体に120mm砲を搭載したもの。しかし重量バランスがギリギリでいつ横転してもおかしくない状態だったという。当然ボツに。 - FV4005
コンウェイでの失敗に懲りず、戦車砲としては最大口径の183mm砲をセンチュリオン車体に搭載。砲塔もごつい見た目になったが見た目に反して装甲厚は全周14mm。後にセンチュリオンに難なく搭載できる105mm砲が登場したこともありボツ。 - APT(イギリス国鉄)
英国製の車体傾斜装置を搭載した試験車両。発想は間違ってなかったが故障頻発で開発中止。 - サザン鉄道リーダー級蒸気機関車
「蒸気機関車って転車台で方向転換がマンドクセ」
「だったら前後に運転台つけたらいいんじゃね?」
てなわけでオリバー・ブレイドというマッドエンジニアが1940年代後半に考案したSL。誘導輪のないC型タンク機関車2機を背中合わせに引っ付けた構造を持ち、真ん中に石炭をくべる機関助手が乗る第3運転室、前後にも運転席を持つ箱型の車体はまるでF型ディーゼル機関車。しかし前後をボイラーに挟まれてオーブンと化す第3運転室、日本の鉄ヲタならピンと来る鬼門・3シリンダー機×2、その他チェーン駆動などの新機構満載と地雷を踏みまくり不都合のコミケと化し、開発者ブレイドが転職したこともあり製造後1年でスクラップ。 - ロールス・ロイス ヴァルチャー
V形液冷エンジン『ケストレル』を2台上下に悪魔合体させてクランクシャフトを共用するX字型エンジン(V+Λ=X)という変態構造。当然複雑になり故障頻発、おまけに後にスピットファイアに搭載される真っ当な構造で高出力のV型エンジン『マーリン』の開発に成功したため、速攻でいらない子と化す。 - アブロ マンチェスター
上記ヴァルチャーエンジンを搭載した双発爆撃機。ヴァルチャーのせいで駄々っ子と化し1年半で退場。 ただし空力特性はすばらしくその設計を転用して作られたのが先ほど出てきた変態兵器輸送機ランカスターである。 - ホーカー タイフーン
ハリケーンの後継として作られたが、搭載したエンジンが強力すぎて速度を出すと外板がめくれる。 ただし強力なエンジンに物を言わせ20mm砲4門に1000ポンド爆弾を2つ、末期にはロケット弾4発まで搭載して戦闘爆撃機として活躍、ナチスの戦車や艦艇を殺りまくった。
一方でエンジンの構造や精度に悩まされ、故障が多発。改良型のテンペストでは空冷のセントーラスエンジンに換装された機体もある。 - ネイピア セイバー
上記のタイフーンに搭載されていたH型24気筒水冷エンジン。水平対向12気筒エンジンを二つくっつけ、双方のシャフトの出力をギアで統合する仕組みのエンジンである。
馬力はV型12気筒のマーリンよりも高かったが、繊細なスリーブバルブやらH型エンジンの機構やらの複雑な仕組みに加え、ネイピア社の製造ラインの仕事が雑で気筒に傷があったりゴミが混じることがあったため、故障が続発する難物となってしまった。
だが構造はヴァルチャーほどぶっ飛んだ代物でも無かったため、1944年に製造工程を見なおすと信頼性を大きく改善。他の同等排気量のエンジンが2000馬力程度の中、第二次大戦後に登場した最終モデルでは3500馬力以上の出力を叩き出した。その頃には航空機用レシプロエンジンの時代は終わっていたんだが。 - スーパーマリン ナイトホーク
飛行船迎撃用の四葉式(カプロニ Ca.60も真っ青の主翼が四段重ね)迎撃機。
見た目がとにかくゴツイ。超ゴツイ。ジブリメカ級にゴツイ。
1万フィート(約3000m)まで上がるのに1時間以上かかる、最高速度は計画値の約120km/hに対し97km/hしか出ない、その上エンジンが信頼性なにそれ美味しいの状態。 - フェアリー アルバコア
複葉雷撃機ソードフィッシュの後継機、なのにより低性能で先に引退。吹きざらしじゃない代わりに暑苦しいコックピット、後継機なのに複葉とネタには事欠かさない。 - フェアリー バラクーダ
ソードフィッシュ/アルバコアからやっと当時一般の単葉金属製になった艦上雷撃機。だが初期型は操縦系統のガス漏れで操縦士を気絶させる欠陥あり。また、ソードフィッシュに慣れ過ぎて失速墜落させるパイロットも多かったとか。 - ボールトンポール ディファイアント
前に機銃を撃てず、重くてノロい旋回機銃搭載単発戦闘機。個別記事参照。 - ブラックバーン ロック
艦上爆撃機(一応戦闘機代わりに使えなくはない)スクアに無理やり旋回機銃を積んだ代物。旋回機銃はディファイアントと互換性無し(生産工場は同じ)。性能は増して低い。詳細はディファイアント記事参照。 - ホーカー ホットスパー
標的曳航機ヘンリーに旋回機銃を詰め込み、ディファイアントと制式採用の座を争った機体。こちらは一応前向きの機銃も積んでいたが、没になった。理由はホーカーがマトモな戦闘機(ハリケーン)の製造で忙しかったから。
- ブラックバーン ファイアブランド
早すぎたマルチロールファイター、艦上戦闘雷撃機。
元々は純粋な艦上戦闘機として開発されたが、エンジン供給の問題とシーファイアに劣る性能から雷撃機として再設計。
だがマルチロール性は「一応」というレベルで1秒間に43°という鈍重にも程があるロール性能、悪いと評判だったF4Uコルセアより劣悪な視界からくる着艦事故の多さと問題が山積みで開発がどんどん遅延。6年を費やしてようやく配備が始まった頃には戦争が終結した上に性能も陳腐化(早すぎたんじゃなかったのか…?)。
なお、更なる改良型として「ファイアクレスト」が開発されていたがこちらに至っては未完。 - スーパーマリン シーファイア
傑作戦闘機スピットファイアの艦上戦闘機版。
元々陸上機としてカツカツに設計していた物を無理やり艦載機にしたもんだから主脚の左右間隔の狭さと強度不足で事故が多発。
現存する記録写真の3分の1が着艦事故の瞬間という伝説を築き、パイロットからも「性能はともかく乗るならマートレット(F4Fワイルドキャット)の方がマシ」とまで言われてしまった。 - パーシヴァル P.74
ヘリコプター。英国的センス溢れる外見・フェアリーロートダイン同様のチップジェット(ローター先端にジェットエンジンを取り付けて推進力で回転させる)、そして何よりパワー不足で離陸すらできなかったという英国面の見本のようなヘリ。個別記事参照。 - パーシヴァル マーガンサー
パーシヴァルのいつものビックリドッキリメカ。
小型レシプロ旅客機。「乗客本位の設計」を売りとしたがエンジンに型遅れのものを使ったのが災いして商用飛行は実現せず。 - ボールトンポール P.140
あのボールトンポールが計画していたVTOL旅客機。垂直上昇時にメインエンジンの動力でリフトファンを動作させる「コア分離型ターボファンエンジン」を用いる計画だった。当時の技術ではんなもん夢のまた夢…であったが、コア分離型ターボファン自体はJAXAが新型リフトエンジンとして研究を続けている。人類には早すぎた。 - ボールトンポール P.141
まだ懲りずにコア分離型ターボファン採用の旅客機を企てていました。しかも今度はメインエンジンとしてロールス・ロイス RB108×14台、リフトファン24台、もひとつおまけに翼端にリフトエンジンとしてRB108を合計8台。ドルニエDo 31も真っ青。燃費大丈夫か!? - 前後相対式フルフラットシート
ブリティッシュ・エアウェイズがビジネスクラスに於いて初めて採用したレイアウト。スペースを効率的に使えて専有幅を広くできる、乗客全員が直接通路に出ることができる利点がある一方で、乗客の半数は後ろ向きに座るという「地雷」を踏む欠点あり。 - BAE ニムロッド MRA.4
ジェット対潜哨戒機ニムロッドの最終改良型。原型のコメット旅客機時代から数えて約50年落ちになるニムロッドMR.2に電子機器アップデート、最新式ターボファンエンジンへの換装やグラスコクピット化を含む近代化改装を行った機体。だがその改装内容は胴体下半分と主翼を丸ごと新造するなど、もはや魔改造の領域。ここまでやるならどうして一から新造しない。案の定1機3億1千万ポンド以上の高価な機体(P-3Cなら新品2機買ってお釣りが来る)に仕上がり、キャメロン政権の軍事費削減政策により採用中止。せっかく改修した機体も全機スクラップにされ、残りのMR.2もそのまま退役し、英国には現状固定翼の対潜哨戒機が無い状態に。なおP-8ポセイドンの採用が2015年11月に決まったが、運用開始時期は未だ未定である。 - デ・ハビランド ジャイロン
超音速機向けターボジェットエンジン。デカくて重くて不採用。 - ハンドレページ・ヴィクターの脱出装置
パイロットは極普通の射出座席だが、それ以外は二酸化炭素のカプセルを爆発させて脱出するという個性的な脱出装置を用いる。ちなみに成功例はない - ビッカース R101
飛行船。水素エンジン(!?)を動力としたもののパワー不足で搭載能力は35t(要求では60t)にとどまる。
さらに安定性は悪い、気嚢からガス漏れするという始末。
「(当時の)人類には早すぎる技術」を採用して失敗してしまうのもイギリスではよくあることである。 - ネルソン級戦艦
艦の前方に3連装16インチ砲が3基集中配備されたためにトラブル頻出。おまけに肝心の16インチ砲が曲者。さらにワシントン海軍軍縮条約を遵守して重量35,000トン以下に収めるため設計であらゆる無茶をした結果、攻撃力・防御力・機動力・居住性の全てに悪影響が出た。そして何より、カッコ悪い。これでも長門・陸奥と共にビッグセブンの一翼を担った戦艦である。あまりの出来の悪さに「惜しむ必要はないや」とばかりに最前線で使い倒された結果、結構な戦果を挙げる・・・・というより、ビッグセブンで一番活躍する事となり、中でも2番艦のロドニーはドイツのビスマルクを沈めた事で名高い。二隻とも第二次世界大戦を生き延びた。最後にちょっとフォローすると、我らが英国海軍は第1次世界大戦期建造のも含めて(ウォースパイトとか)手持ちの戦艦はすべて使い倒している。ネルソン級だけが使い捨ての扱いを受けたわけではない。また、スタイルについてもモデラーの間では「宇宙船みたいでカッコいい」という意見もある。 - 戦艦エジンコート
イギリスの開発した世界最大の弩級戦艦。
元々はブラジル海軍がアームストロング社に発注した戦艦「リオデジャネイロ」だったが、その後ブラジルは「やっぱ時代は超弩級だよな!」と方針転換し本艦をオスマン帝国海軍に売却。「スルタン・オスマン一世」と改名するも、今度は第一次世界大戦に備えた当のイギリスによって強制的に接収。「エジンコート」の名でロイヤルネイビーの一角に座した。
30,5cm連装砲を7基搭載という扶桑型や伊勢型もかくやという砲艦で、弩級戦艦としては高速の22ノット。接収当時はイギリス最大の戦艦であった。しかし甲板装甲が64mmしかなく(ただ、甲板装甲が薄いのはこの時代ならどこの戦艦も似たようなものではある)、なにより最大の問題として方位盤式射撃指揮装置を装備していない。
別に輸出用だからと手を抜いた訳ではなく、7砲塔14門を管制できる代物が世界のどこにも存在しなかったからである。
そして砲塔がちょうど7基あったので、1番砲塔「Sunday」から7番砲塔「Saturday」と曜日の名前を付けるという英国紳士らしい遊び心(?)を発揮。WW1海戦最大の激戦地ユトランド沖へ派遣されるも生還を果たす。
だがやはり扱いにくかったらしくワシントン海軍軍縮条約であっさり廃艦が決まり、元々の発注先ブラジルなどに売却を打診したが相手にされず、解体された。 - 大型軽巡洋艦改め空母フューリアス
世界初の本格的大型空母。ただし初期は飛行甲板が前にしかなく、中央に艦橋が居座っており、着艦は事実上不可能。挑んだ飛行隊長が母なる海へと還った。改装前は項目名の通り45.7cm砲搭載、排水量25,000トンの大型軽巡洋艦。つまりフィッシャー提督が作らせて用が無くなった置き土産。
その後後部甲板にも飛行甲板を延長し、その形態で艦載機のソッピース・キャメル戦闘機7機を洋上発艦させ、ドイツ帝国海軍のトンデルン飛行船基地を襲撃。格納庫や高性能大型ツェッペリン飛行船2隻を撃破するという「世界初の空母艦載機による攻撃作戦」の戦功を上げた。
後に艦影が一変するレベルで大改装したが、今度は二段甲板空母となったため後年の艦載機の進歩に伴い使い勝手は悪化した。 - エクスプローラー級潜水艦
ドイツの発明したヴァルター機関(過酸化水素を使ったいわゆるAIP)を参考にして作った潜水艦。水中25ノットという破格の性能を示したが爆発しまくった(※過酸化水素は爆発しやすいきわめて危険な物質です)挙句、原子力潜水艦運用のめどが立ったため没。 - 対戦車擲弾投射器PIAT
パンツァーファウストやバズーカと違ってバックブラストはないものの、装薬とバネで発射するため装填に一苦労。当然途中気を抜こうものなら… - SIP手榴弾
ホームガード・パイク、スミスガン同様本土決戦に備えて製作された対戦車用のどう見てもただの火炎ビンだが(名目上は)手榴弾。もちろんこんなものが戦車の脅威になるはずもなく、テスト相手の戦車部隊曰く「別に怖いとは思わなかった」。発火剤にリンを用いているため水中で保管する必要がある。 - ブラッカー・ボンバード
毎度おなじみホームガードのいつものビックリドッキリメカ装備品。でっかい据え置き式PIAT。問題点はだいたいPIATと同じ。 - ブローパイプ
歩兵携帯型地対空ミサイル。手動指令照準一致誘導…早い話が射手がランチャーに付いている操作スティックでミサイルの軌道をマニュアル操作し誘導させるというリアルヴァルキリーロケット。だがカメラは無い。対戦車なら兎も角、高速で複雑な機動をする航空機相手にこんな物が通用するはずもなく…
フォークランド紛争に投入されたが、低速のプカラ(レシプロ機)を11機落とすのに数百発を要した。 - シーキャット
最初期の個艦防空ミサイル。原型はオーストラリアの開発したマラカ対戦車ミサイル。
誘導方式はブローパイプでおなじみ手動指令照準一致誘導(当時の対戦車ミサイルとしては一般的だったが…)。
ベースが対戦車ミサイルなだけあって個艦防空ミサイルとしては非常に簡素かつ軽量小型で搭載場所を選ばない利点はあったものの、ベースが対戦車ミサイルなだけあってその飛翔速度は亜音速に留まり、さらに前述の人力による誘導から敵目標への対応能力には大いに疑問が残る。 - パックルガン
18世紀の速射砲。世界初の機関砲になりそうだったが、対イスラム教徒専用弾として四角い弾丸を用意とか謎のこだわりが災いし、実用性を失ってしまう。なお、発明したのはロンドン在住の法律家パックルさん。 - SA80
英国紳士の誇る繊細な自動小銃。キーワード参照。鈍器 あるいは銃剣付き手槍
- タイガーフィッシュ魚雷
1970年代に開発、配備された潜水艦に搭載される誘導魚雷。ソナーと有線誘導機器を組み合わせた音響誘導魚雷だが恐ろしく信頼性が低く、初期型はターンして発射した艦に戻ってくるような代物であり、改良型も攻撃テストで標的に対して5発発射して2発がまったく作動せずに沈降し、残り3発も命中しなかった、という散々な代物。そのひどい信頼性をカバーするために弾頭を核弾頭にするという計画があったという。なお、フォークランド紛争において世界で初めて原子力潜水艦による魚雷での艦船撃沈を行った潜水艦「コンカラー」にもこの魚雷は搭載されていたが、同艦の艦長はあえて旧式の無誘導型Mk8魚雷を使用している。賢明すぎる。 - ロンドンシティ空港
ロンドンのウォーターフロント地区に建設された空港。
市街地のど真ん中にあるため小型機しか発着できず、また着陸時は急降下でアプローチをする必要がある。イギリス版啓徳空港。 - ウィンズケール原子炉
空冷式原子炉という米ソ日仏中韓北朝鮮イランにいたるまで裸足で逃げ出す狂気の産物。原子炉のくせにその構造はハイテクの塊と言うよりは焼き物を焼く窯みたいな感じに見える、というかリアルに『窯』。こいつは天然ウランにちょっとだけ核反応を進めて原子爆弾用のプルトニウムを精製するためのもので、計画ではせいぜい250度ぐらいしか熱を発生しない予定のものだったんで送風機で冷やすだけでええやろと言うことだったらしい。まー原子力万能時代の代物で放射線の危険性なんかこれっぽっちも考えてなく、恐ろしい事に2基も製造。その上、初期設計では放射能が漏れた時の安全システムがゼロであった。後にそれはあかんやろということで煙突の先に放射性物質をとらえるかご状のもの(通称『コッククロフトの飾り物』)を付けたが、煙突の先にそれを覆うようにつけた飾り物のせいでその姿はまるでティ…ゲフンゲフン。
ところが計画には無い水爆用の3重水素までも作る事になり、無茶な運転を強行した結果原子炉は暴走。1957年に英国史上最悪…どころか、世界的にも最悪レベル(レベル6)の核事故をやらかし閉鎖。廃炉作業は半世紀以上が過ぎた現在でも完了していない。
余談だがこの場所にあるのがセラフィールド核燃料再処理工場で、日本の原子炉から大量の核のゴミを預かっている。この核のゴミを再処理で発生したプルトニウムと一緒に日本に戻すことになり、その警護のために作られたのがしきしま型巡視船である。 - マグノックス原子炉
炭酸ガス冷却式原子炉。ウィンズケールよりはまとも(冷却に使う炭酸ガスは大気中に放出しない)だが建物の大きさが同じなら出力が軽水炉の十分の一だわ毎日燃料棒の位置を変えてやらないと出力が安定しないわと不便この上ない。 しかし開発当時英国はウランの濃縮技術を持っておらず(軽水炉を動かすには濃縮ウランがいる)、天然ウランで動かせるこのタイプを使わざるを得なかった。余談だが日本でも一基だけ茨城県東海村に設置され、現在は廃炉となって解体処分方法を研究するための生贄になっている。 - サラブレッド
競走馬としてお馴染みの種類…だが、いわば「速さに全パラ振った」とも言える品種であり体質的には結構脆弱、気性が荒いなどの(特に乗用馬として見た場合の)問題点をいくつも抱えている。
人によっては「馬のF1カーだ」と評するほど。ぶっちゃけ、競馬専用の品種だとか。 - 缶詰
1804年、フランス人のニコラ・アペールによって携帯糧食としての「瓶詰め」が発明されること6年後、1810年にイギリス紳士ピーター・デュランドが「ガラス瓶じゃ落としちゃ割れるだろ?だから頑丈な金属容器に詰めたぜ!」と瓶詰めの欠点を克服した究極の携帯食として発明。
しかし缶切りが発明されるのは1858年にアメリカ人のエズラ・J・ワーナーによって。それまでの48年間、缶詰を利用する人間はノミとトンカチで、戦場では銃剣果てには銃弾を直接ブチ込んでこじ開けていた…
- ペニー・ファージング型自転車
「レトロな自転車」と言われて挙がるものの一つである、前輪がやたらでかいあの自転車。理由はチェーン駆動機構なんてなかった時代に、「前輪=動輪でっかくすれば速く走れるんじゃね?」という発想で生まれたというもの。但しその分高い位置に乗ることになり、コケたら大惨事待ったなしというヤバ過ぎる欠点を抱えていた。 - リライアント・ロビン
「タイヤが3つだから車じゃなくてバイクだ」と言い張るため開発された三輪自動車。ただし見た目はタイヤ以外完全に四輪自転車。それでいて三輪のために安定性が悪くすぐ横転する。個別記事参照。 - TVR
「軽い車=最高」「パワフルな車=最高」「最高+最高=超最高」という発想の元、マルチチューブラーフレーム(ジャングルジムみたいな構造)にFRP製ボディを乗せる等して1000kgちょいに抑えた車体に400馬力近いパワフルなエンジンをぶっこんだマシンを次々開発。ただし、ABSやTCSといった電子デバイスどころかエアバッグすらない。 - TVR・サーブラウ スピード12
そのTVRが産んだ問題児。直列6気筒エンジン「Speed Six」を2個合体して、7.7L V12エンジンにしたものを搭載。1020kgの車体に811馬力で、当時の市販車最速クラスである386km/hを叩き出したモンスターマシンだが、全長4620mm幅2030mmと図体がでかい上にFRなので扱いが極めて難しく、例によって安全装置類が一切搭載されていなかったため、社長判断で市販には至らず。 - ネイピア・デルティック
クランクシャフトを頂点とし、直列対向ピストンを三角形になるよう並べた船舶用ディーゼルエンジン。そう言われてもなるほど、わからんという変態構造なのでWikipedia参照。図体の割に高出力だったため、フライング・スコッツマンの牽引車(機関車)にも導入されたが、案の定故障が頻発したため、海軍及び国鉄は大量の予備パーツを用意する力業で運用し続けたとか…。
独特な外観を持っているもの
性能を重視したせいか、独特の外観を持つお世辞にもカッコいいとは言えないもののこと。
ただし、それゆえに人気を呼んでいるものもある。
- アブロ シャクルトン
ランカスターの後継機、リンカーン爆撃機改修の対潜哨戒機 主に連装機銃を有する正面からの見た目がとっても独特 - フェアリー ソードフィッシュ
通称ストリングバッグ(買い物袋)。使い勝手の良さから第二次大戦通して活躍した万能複葉機。被弾炎上しても致命傷にならず革手袋ではたけば消火可能、ドイツ軍機は脚まで出して追いすがった結果失速墜落とWW2当時の標準から外れすぎたがゆえに一周回って大活躍。後期にはレーダーやロケット弾も装備。 - グロスター グラディエーター
上に同じく第二次大戦で使用された複葉戦闘機。 - フェアリー ガネット
戦後運用された3人乗り艦上対潜哨戒機。「もっとも醜い軍用機」というあだ名あり。
ただし機体そのものは優秀で、西ドイツ海軍にも売られた。早期警戒機バージョンもあり。 - ショート シーミュー
艦上対潜哨戒機。非常に独特な形状(オブラートに包んだ表現)をしている。
なお、安定性や操縦性は最悪であり、キャンセルされた理由は予算以外にも「安定性の無さに軍が不安になったからでは?」とも言われているとか。 - ショート スタージョン
元々標的曳航機として開発されたものであるが雷撃機兼対潜哨戒機に転用された機体。
設計変更によりバクの鼻のような奇怪な機首となる。 - デ・ハビランド シーヴィクセン
独特のブーム構造をもつ艦上ジェット戦闘機。全天候運用能力を左右するレーダー手の乗る位置がとても可哀想なことになっている(あだ名は「炭鉱穴」)。なぜ普通の並列複座機にしないんだろうか…。シーとあるが、空軍型はファーンボロ航空ショーでの大規模死亡事故でキャンセルされた。 - イングリッシュ・エレクトリック ライトニング
英国最後の純国産超音速機。エンジンを上下に並べる。通称子持ちシシャモもしくは産卵期のMiG-21 - ブラックバーン バッカニア
低空侵攻用ジェット艦上攻撃機 キーワード参照 - 3Vボマー
戦後のジェット爆撃機3機種 ヴィクター/ヴァリアント/ヴァルカンのこと。性能はまとも(ただしヴァリアント除く。…またヴァリアントか ちなみにメーカーも先に挙げた歩兵戦車と同じヴィッカーズ)だが、T字尾翼とやけにSFじみた機首周り・エアインテークが特徴的なヴィクター、高翼式でコクピットの位置も異常に高く全体的に何となく間抜けなフォルムのヴァリアント、巨大なデルタ翼が否応なく目を引くヴァルカン、と揃いも揃って個性的な外見。3機種全てエンジンが主翼付け根配置なのも強烈な英国臭を醸し出す。 - BAE ニムロッド
初の実用ジェット旅客機「コメット」ベースの対潜哨戒機 MR.2以降は空対空ミサイルも搭載可能。それらはまともな見た目だがAWACS試験機のAEW.3でとんでもない事に…。 - BAe 146
小型ジェット旅客機。小型機にもかかわらず4発エンジン。通称「ジャンボリノ」。 - BAe P.1214-3
ハリアーに続く超音速VTOL戦闘機として計画されていた、フォースの英国面に堕ちたXウイング。前進翼の主翼と後退角のついた水平尾翼が一体化してX字になっている。おまけに双ブーム双垂直尾翼。さすがに試作に至らず。 - ヴィッカーズ VC-10
ジェット旅客機。T字尾翼かつエンジンを胴体後部に4つつけるという非常に独特なスタイル。
ソ連のイリューシンIl-62旅客機にレイアウトや構造をパクられ、そっちが大成してしまったことで有名。 - エジレイ オプティカ
ヘリコプターの代用品として開発された個性的なデザインの軽飛行機。個別記事参照。 - ブリストル フレイター
双発レシプロ輸送機。外見を一言で言うと作画崩壊したボーイング747。 - アームストロング・ホイットワース アーゴシー
4発ターボプロップ輸送機。フレイターの後継機。メーカーは違うのにこれまた作画崩壊したボーイング747みたいな機首、それに加えテールが二つに分かれた双尾翼構造(アメリカのC-119輸送機みたいな感じ)というキモい外見。 - アビエーション・トレーダーズ カーベアー
英国製作画崩壊B747第三弾。「空飛ぶカーフェリー」としてDC-4を改造してB747ライクな機首をポン付けした代物。 - ブリテン・ノーマン アイランダー
汎用軽飛行機。「汎用小型機」を突き詰めた結果割りかし異様な外見となったがそれ故使い勝手がいい機体に仕上がった。英国面が良い方向に採用した珍しい例。旅客機界のソードフィッシュ - ブリテン・ノーマン トライランダー
汎用軽飛行機アイランダーの派生型。尾翼にレシプロエンジンを追加するという暴挙に出ている - ホーカー・シドレー トライデント
胴体尾部にエンジン3基を配した最初のジェット旅客機。ちなみにそれをパクったのがボーイング727とツポレフTu-154。商用機として世界で初めて自動着陸に成功し、フライトレコーダーや補助動力装置を装備した。 - これだけならまあ普通だが、ストレッチ型(胴体延長型)の「トライデント3」はパワー確保のためにRB162ターボジェットをブースターとしてもう一発尾翼の付け根にねじ込んでいる。
- シエルバ・オートジャイロ W.9
試作ヘリコプター。形状が18禁。空飛ぶネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲。リアルちんぽヘリ。こちらを参照。
- ショート スカイバン
小型輸送機。機体断面が四角い。通称「ハコフグ」「空飛ぶ弁当箱」。 - ショート スペリン
BACライトニングと同じくジェットエンジンを2発縦置きで組み合わせたエンジンポッドを両翼に付けた爆撃機。一方で設計は非常に保守的。何を言っているのかわからないと思うが編集者にもry - BAC TSR-2
低空侵攻による核攻撃を目的に1960年代に開発された、マッハ2級超音速爆撃機。鋭いデザインでイギリス人が作ったとは思えないくらい超カッコイイ。飛行性能も優れていたが予算を食いすぎて開発完了寸前で配備中止どころか飛行禁止までされたため配備中止の真相はその高性能に吹いたアメリカかソ連あたりの陰謀ではないかという説まである。アニオタ的にはストラトス・フォーの主役機として有名(笑)。
ちなみに本機の代替にF-111の購入をアメリカに打診したがTSR-2より高価だったため頓挫(何のために開発中止したんだ…)。
その結果見かねた海軍が安く提供してくれたバッカニアを運用する羽目になった。 - HOTOL
滑走路から宇宙へ飛び立てる予定だった英国版スペースプレーン。垂直尾翼がカナードとともに前についている。尾翼配置を変えたり降着装置の代わりにロケットそりを装備したりと重量改善に四苦八苦していたら効率や予算の問題でツッコまれ中止に。その後、ロシアのAn-225ムリーヤから空中発射するプラン「HOTOL2」が考案されたがこちらもソ連崩壊の余波もあり中止。 - スカイロン
HOTOLの精神を受け継ぎ アメリカをはじめ世界各国がカプセル型宇宙船に退行する中で史上初の実用スペースプレーンを目指し鋭意開発中。見た目は黒いサンダーバードのメカ。 - BAC マスタード
宇宙往還機。イギリス版スペースシャトル…のはずだが同じ機体を3つ重ねるという奇怪な仕様。 - アームストロング・シドレー ダブルマンバ
上記フェアリー・ガネットのエンジン。ターボプロップエンジン「マンバ」を双子エンジンに仕立てあげ、二重反転プロペラを駆動するという奇っ怪な構造のエンジン。 - ファイヤーフラッシュ号
実在する航空機ではなく、イギリスの特撮人形劇『サンダーバード』に登場する原子力超音速旅客機。個別記事も参照。一見格好いいが、よく見ると垂直尾翼の付け根に操縦席があり、その上にラウンジ・バー、さらに6基のエンジンを内蔵したT字型水平尾翼が乗るという奇抜な外見をしている。また、原子力エンジンは約2時間おきに安全カバーを取り替えないと放射能漏れを起こす。
イギリス人は未来の夢の旅客機すら英国面に堕とさないと気が済まないらしい。 - 45型ミサイル駆逐艦デアリング
英国海軍D級対空駆逐艦。イージス艦より高いだのサンプソンレーダーのアレっぷりなど突っ込みどころ満載。個別記事参照。 - クイーン・エリザベス級航空母艦
艦橋が2つもあるDTPNな空母。くっ。ちなみに、前が操艦用、後ろが管制用。映画「スター・ウォーズ」にヴェネター級スター・デストロイヤーという同様のコンセプトの戦闘艦艇が登場する - ファイアフラッシュ
イギリス初の空対空ミサイル。弾頭の先端に推進用ロケットを左右一本ずつくくりつけたような(ミサイル本体に推進能力は無い)非常に変な形をしている。上記の某サンダーバードに出てきた原子力旅客機とは関係ないはず
「ロケット炎に含まれるイオン化粒子がレーダー波に悪影響を与えるかもしれない」という懸念(別にそんなことはなかったぜ!)によってこのような独特な構造になったのだが、それ故に性能は低く「こいつで落とせるのはレシプロ爆撃機程度」と酷評され、これよりマシといわんばかりに後継のファイアストリーク(これはこれでアレなんだが)にさっさと置き換えられた。 - シースラグ
第一世代の艦隊防空ミサイル。4基のブースターを取り付けた海版ファイアフラッシュ(ただしこちらは本体にも推進機が付いている)。
その構造ゆえ一般的なレールランチャーが使えず、格子状の専用ランチャーから発射される。
フォークランド紛争で最初で最後の実戦デビューを果たしたが、戦果はない。だが搭載艦のカウンティ級が退役する1990年代初頭まで配備されていた。 - スターストリークHVM
スター『ストライク(Strike)』ではない。『ストリーク(Streak:光線)』である。ジャベリン対空ミサイルの後継として作られた2016年現在英国陸軍の現行携帯短距離地対空ミサイル。射程距離8㎞しかないくせに2段ロケットなんて凝った構造を持ち、2段目は3本のタングステン製の『矢』になっている。で、こいつにもロケットの推進薬が仕込まれており最終的にはマッハ4で敵機をAPFSDSよろしく貫通、その後爆発してタングステン片をまき散らし敵機を高速の破片でさらにダメージを与え2段構えで完全に殺すというミサイル版天翔龍閃。誘導はレーザー照射誘導でジャミング不能。まさに最強と言いたいところだが発射した本人は敵機に当たるまでレーザーを照射し続けなければならないという欠点を持つ。『ぶっ飛んだ外見』『発想がおかしい』『何らかの欠点』すべて備えた英国面の結晶というべき兵器。一応想定目標は攻撃ヘリだし、航空機だけでなく軽装甲車両の撃破も期待できるという売りもあるんだが、なにぶん実戦未経験なんで何とも言えないんだよなぁ…。 - HB 876
航空機から散布する地雷。
周囲に鉄球を撒き散らすため、効率よく散布できるように自立機構が組み込まれているのだが、その自立機構たるや複数の金属製の脚を展開して立ち上がるというKISARAGI辺りの製品にありそうなすっげぇキモイデザインのもの。考えたやつ絶対重度のコジマ汚染患者だろ。 - AT105サクソン装甲車
お前は第一次世界大戦から来たのかと突っ込みたくなる古めかしいデザインの1975年製造開始の四輪装甲車。 しかし部品は民生品を多用し補給はらくちん、車体底部にV字型加工をしていて地雷対策を施してるなど地味に優秀な装甲車である…もしかしたら96式より優しゅゲフンゲフン。 - TOG 1 / TOG 2
「塹壕を戦車で越えるにはどうしたらいい?」→「戦車の全長伸ばしたらええやん!」という安直な発想の元作られた、当時の戦車の平均全長6mを大幅に超える10.1mもの長さの超重戦車。ちなみに長さはあのマウス以上。個別記事参照。 - ブルドッグ
闘牛用に改良された結果、あの独特の顔つきとなった - ウェンロック/マンデビル
ロンドンオリンピック&パラリンピックのマスコットキャラクター。他国では見られない非常に不気味な個性的な造形。 - Halley VI
イギリスの南極観測基地。コンテナ状の構造物にスキーを履いた4本の足が生えていて、雪上を基地ごとブルドーザーで引っ張ってもらっての移動が可能。こう書くとすごく合理的に聞えるが、その姿はどう見てもあったかいんだからぁクマムシ。ちなみにこの基地を設計したイギリスのヒュー・ブライトン設計事務所では他にスペインと韓国の基地でも同じコンセプトのものを設計している。 - オーシャニアリング ワスプ
前述の個人用潜水艇『スーパーファルコン』を設計したグラハム・ホークス設計の深海用潜水服。足がなく黄色く塗装されたその姿は確かに人間というよりWASP(スズメバチ)。 - ディープフライト ドラゴン
前述『スーパーファルコン』の上位モデル。垂直浮上や潜行をスピードアップするために4つのスクリューを増設しました、というかどう見ても宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ海中を進むF1マシンです、本当にありがとうございました。 - ファルカーク・ホイール
スコットランドにある船用エレベーター。船用エレベーターっていうのは日本には存在しないが運河が発達したヨーロッパではある程度見られる。ただしこのファルカーク・ホイールは別格でその姿はまるで回転式立体駐車場か銀河鉄道999のメガロポリス中央駅。 - モールトン自転車
小径自転車の始祖にして究極。精密に組み上げられた特殊合金の堅固で軽量なトラス型フレーム、長いホイルベースとサスペンションにより小径ながら安定した高速走行を実現する。…それはもう自転車公式レースから追放されるくらいに。人呼んで「小径自転車界のロールス・ロイス」。小径自転車にありがちな折りたたみ式でない(フレームを二分割して簡単に持ち運び可能だが)のは、「他者が真似する小径自転車が皆折りたたみ式だから」らしい。 - シャイヤー
超大型の馬車馬。
体高は180cm前後、体重はトンの単位が普通という巨体を持つ。リアル黒王号。
この巨体は元々は重装備の騎士を乗せるために改良された結果だと言われている。
尚、体高2.1m・体重1.5tという巨体を持つ「サンプソン」という個体が、世界最大の馬としてギネス記録となっている。
その他
- イギリス料理
個別記事参照。 - 紅茶に対する情熱
軍用レーションには必ず紅茶が入っているほか、茶を沸かす装備を搭載した兵器があったりティータイムに砲撃を休止したり、平常時でも美味しいお茶の入れ方の国際標準規格を作ったり「ミルクティーで先に入れるのはミルクと紅茶のどちらか」を王立科学院で研究したり、そして極めつけは英国政府が核戦争時に発生する問題の一つに「紅茶の不足」を挙げ、紅茶の備蓄を提言していたりと英国人の紅茶に対する念の入れようは並大抵ではない。 - 付加価値税(イギリスの税金)
日本でいうところの消費税に当たる付加価値税は20%と超高額、ただし生活必需品は無税。この無税というのが曲者でティータイムに必要だからビスケットとケーキは無税、ただしチョコレートがかかったビスケットはぜいたく品だから有税という謎仕様。ちなみにビスケットもケーキも厳格な基準があるのだが、柔らかいビスケットにチョコレートをかけたものを製菓メーカーがケーキと言い張り税金がかからないと主張、裁判の果てに無税を勝ち取ったというバカみたいな話まである。 - 緩速濾過(浄水場)
巨大なタンクに砂を入れ、そこに水を通すことで砂とそこに住み着いた原生生物の働きで水質浄化を行う方法。
これ自体は特段変わったことではないが、装置が簡単になる一方で処理能力が非常に小さい、水の濁度に能力が左右されやすいという欠点を抱えているため発展途上国ならまだしも先進国の浄水場では積極的に採用されることは現代ではまず無い。
ところがイギリスでは未だに緩速濾過方式を採用している浄水場が少なくない数存在している。
但し急速濾過(原水に化学薬品をぶち込んで不純物を固める方法)では除去出来ない雑菌や有機物なども除去できるという利点はあるが。 - 幽霊物件
「幽霊が出る住宅・マンション」なんてもんはその時点で物件価値が下がってしまうのが普通だが、イギリスでは「幽霊が出るくらい歴史ある物件」などの理由で価値が大幅に上がってしまう。 - マーマイト
ビール酵母エキス。イギリス人ですら好き嫌いが分かれる栄養食品。その結果メーカーが『マーマイト好き専用サイト』と『マーマイト嫌い専用サイト』まで作る始末。 - パスタ缶
麺がのびきったスパゲティやマカロニを調理してソースこみでぶち込んだ缶詰。英国人の味覚は絶対日本人と合わない。 なお日本でも同種の製品が作られた[2]ことがあるがまずくて数年で製造終了しているのに対し、イギリス紳士はこの缶詰をもう1世紀近く作っているらしい。 - ジャパニージー
英国人が想像したとてつもない日本料理番組。ダシをとってない砂糖入りの味噌汁。バーベキューみたいな焼き鳥。豆腐の薫製・紅茶風味。日本一有名な麺料理「すき焼き」。うどんに砂糖とカスタードを混ぜる「アマイウドン」など、日本人も知らない日本料理が次々と出てくる。 - Superdry極度乾燥(しなさい)
冗談でもなんでもなく日本語表記を含めて(カッコ内も含む)こういう名前の英国発ファッションブランド。 個別記事参照。Tシャツなどのアパレルグッズに正しく使い方を間違えている日本語をあしらったデザインのものを売っている。世界中で大評判。日本人もこのブランドの日本上陸を待っているのだが日本進出はまだ。きっとアサヒィスゥパァドゥルァァァァイに怒られると思ってるんだろうな。アサヒビールが保有する商標権の関係で日本には持ち込み禁止(税関で没収)となっている。 - ブリティッシュ・レイランド
英国国営自動車産業とその製造車両、個別記事参照。rubbish! - イギリスの鉄道
時刻表?なにそれおいしいの?つい最近まで一部主要路線の車輌が19世紀式の手動ドアだった。駅員が笛で遊ぶ。乗車中、『各停』が『急行』に変わる。まれに「人大杉」と運行を中止する。- Class 207(1962年から40年以上用いられた列車。ドア開閉が全手動なので発車まで1分ほど余計に掛かる)
- フライング・スコッツマン(ロンドン~エジンバラ間を結ぶ特急列車で、日本語に直訳すると「空飛ぶスコットランド人」。毎朝必ず午前10時にキングス・クロス駅を出発する。例え爆弾が降ろうと、V1ミサイルが飛んでこようと、V2ロケットが落ちてこようとも、午前10時に出発する)
- LNERクラスA3 No.4472蒸気機関車(上記の「フライング・スコッツマン」の名称を冠せられた機関車。これ自体は「フライング・スコッツマン」を象徴する名車なのだが、現役引退後、所有した富豪が次々破産している曰く付きのシロモノ。現在はイギリス国立鉄道博物館所有)
- ロンドン地下鉄
地下鉄の発祥の地はイギリス・ロンドン。だが当初は電化なんて便利なものは存在していなかったので、地下トンネルに蒸気機関車牽引の列車を爆走させるという暴挙に出ていた。このため煙対策として駅は完全な地下構造ではなく吹き抜け(つまり地表に露出している)となっていたとか。
- ブリストル
イギリスの自動車メーカー。リンク先の単語記事参照 - MI5・MI6といった諜報機関とその作戦
病死者の遺族に許可を取って軍服を着せ偽造機密書類を持たせたうえでドイツの海岸に漂着させ偽情報をドイツ側へ伝達・念のため偽造の葬式まであげた、モントゴメリーのそっくりさんで所在をごまかそうとした結果本人が他の場所で遊んでると勘違いされ大迷惑などなど - 公共放送局BBCと、その一部放送番組
「TopGear」「銀河ヒッチハイク・ガイド」「モンティ・パイソン」など - チャンネル4
英国のマイノリティ向け主要放送局。日本でやったら警察沙汰クラスのコメディ「Balls of Steel」など常に実験的で挑戦的な番組を放映している - ブラックアロー
- イギリスが開発した人工衛星打ち上げロケット。英国は独自の人工衛星打ち上げ能力を開発したのち、放棄した唯一の国である。そのくせヨーロッパ宇宙機関では予算のせいか声がでかい。
- F-4K・M(ブリティッシュファントム)
F-4のイギリスバージョン。エンジンを自国製のものに変えたがそれが原因でいい点も悪い点も…。当該記事参照。 - スーパーマリン スピットファイア
救国の英雄といっていい超有名傑作戦闘機だが、『Spitfire』とは癇癪もちの意味で『She is spitfire』で『あいつはヒステリー女』になる。なお、命名当時から「その名前はやめてくれ」と非難囂々だったとか。なぜ強行した。 - 産業革命発祥国のくせして合理化や機械化を嫌っているその姿勢
ちなみに機械化で大量の失業者が発生して機械打ちこわし運動(ラッダイト運動)まで起きた国です。労働組合の発祥国でもあります。 - 航空機の地上誘導員「マーシャラー」「対ブラスト姿勢」(下記動画参照)
- 信頼性はあるが、古い技術にこだわりすぎる傾向
- 第2次大戦における榴弾が撃てない2ポンド砲の大量生産
- レア社
ゲーム開発企業。『ブラストドーザー』に於いてゴールドメダル以上のランクを作れとか任天堂が指示したら並のプレイヤーじゃ絶対出すことの出来ない『プラチナメダル』というランクを作ってしまったり、何を思ったのかガチムチのカエルが主人公のベルトスクロールゲー『バトルトード』を世に送り出したりと、しっかりと英国的遺伝子を保有している面が幾つか見られる - パラジェット・スカイカー
ものすごく乱暴に言うと『モーターパラグライダーで飛ぶクルマ』 - ハンドレページ ダートヘラルド
プロペラ旅客機。試作機はレシプロ4発だったのに「時代の流れに合わせて」量産機はターボプロップ双発に変更というありえない設計変更をやってのけた。 - 20フェンチャーチストリート
通称はウォーキートーキー(携帯無線機)。金融街として有名なシティの中の、フェンチャーチストリートの傍にある高層ビル。外壁がガラス張りになっており、また一部が凹面になる構造。その為、太陽光を集光して反射してしまい、照らされたものが高温に晒される問題が生じている。具体的には、付近に駐車していたX351・ジャガーXJのCピラー樹脂製外板を溶かしたり、他の建物の外壁を焦がすなど。ソース。
- ジャック・チャーチル
ファイアーエムブレムの世界から来たとしか思えない異能生存体軍人。個別記事参照。イギリスの銃剣突撃好きの一端は絶対にこいつのせい。 - エイドリアン・カートン・デ・ウィアート
ボーア戦争、第一次世界大戦、ウクライナ・ポーランド戦争、ポーランド・ソビエト戦争、第二次世界大戦。三つの戦争と二つの世界大戦に従軍した英国陸軍の作り上げし異能生存体。
元々はベルギーの貴族(ベルギー国王レオポルト二世の隠し子との噂あり)だったがボーア戦争に参加するため留学中のイングランドの大学を抜け出し偽名・年齢逆サバで英国軍に入隊。
従軍中、顔、頭、腹、足首、尻、耳を撃たれ、全身に無数の榴弾片がめり込み、左目と左手を失った。何本か指を負傷して医者が「治癒するかどうか様子を見ましょう」と言ったのに自分で噛み千切った。
ポーランドでの戦争の後一度は引退するも第二次世界大戦では将軍として参加。従軍中、乗っていた飛行機が海に墜落・四散するも1.6kmを泳いで生還。そのまま捕虜になるも他の捕虜と結託してトンネルを掘り大脱走など、先々ではしゃぎまくる(上記の負傷と欠損を抱えた当時61歳の老人の行動である)。
また貴族出身故の毛並みの良さに加えコミュ能力も異常に高く、赴任地の先々で社会的地位の高い友人を数多く作り、そのパイプを見込んだチャーチルの代理としてカイロ会談にも参加してルーズベルト、蒋介石、毛沢東とも知己を得る。その後は戦闘よりも専ら外交官のような任務に従事した。
「戦争はこんなに楽しいのに、何故皆は平和を望むのだろうか?」(第一次世界大戦後の言葉) - エドウィン・ハリス・ダニング
空母「フューリアス」初代戦闘機隊隊長。人類初の空母着艦者。
最初期の艦載機乗りなのだが、ある時彼は前半分にしか甲板がなく着艦は事実上不可能だったフューリアスに着艦することを決意する。(誰か止めろよ)
そして艦と平行に低速飛行し、艦橋を超した瞬間に横滑りして甲板に滑り込み、船員達が機体にしがみ付いて停止…というサーカスの曲芸じみたプランを立案し実行。(止めろって)
だがこの成果に飽き足らない彼は他者の手を借りずに着艦することを決意。(もう止めて…)
しかし3度目の着艦訓練でとうとう機体のタイヤがバースト。部下達の制止も空しく、そのまま甲板から転げ落ち水没。救助されるも瀕死の重態で、5日後に死亡した。(無茶しやがって…)
その後、英国海軍から着艦訓練の全面禁止が通達された。(遅すぎたんだ!) - ザハ・ハディド
2015年現在絶賛炎上中の新国立競技場をデザインしたイラク生まれブリテン育ちの女性建築家。個別記事参照。建築界のノーベル賞ことプリツカー賞を受賞したきわめて優秀な建築家なのだが、これぞ英国面としか言いようがない建築不可能な物理学に真っ向から喧嘩売るような建築デザインを多数描き上げ“コンベの女王(ただし完成しない)”“未完成の女王”の異名を持つ。一応フォローしますと最新の技術で建築できるものも増えたそうですがそれでも新国立競技場のアレは建設会社が『無理言うな!』と激怒するレベルだそうで[3] - 不思議の国のアリス
よく考えて見ればこの作品も「不条理を地で行く世界観」や「一癖も二癖もあるどころでは済まされない登場キャラクター」などの面で実に英国らしいセンスにあふれた作品である。 - タイタス・クロウ
英国紳士×クトゥルフ=どうしてこうなった。
コズミック・ホラーどころか今の日本のラノベに通じるノリを1970年台に実現してしまっている。個別記事参照。 - ジョナサン・スウィフト
英国面に堕ちた司祭。本来はアイルランド人なのだが、当時占領下に置かれていた祖国のためにイングランドで活動しまくった結果、見事に英国面に染まってしまった。以下の著作で知られる。- ガリバー旅行記
ファンタジー旅行小説の皮をかぶった当時の政権&世相&国際情勢disりまくり小説。 - 穏健なる提案
正式名称「アイルランドの貧民の子供たちが両親及び国の負担となることを防ぎ、国家社会の有益なる存在たらしめるための穏健なる提案」。内容を超訳すると、「アイルランド人は赤ちゃんポコポコ生んで1歳になったら英国貴族の食用として出荷したら金持ちになるんじゃね?」。夏目漱石が「本気で言ってたらキ〇ガイだ」と吐き捨てたことでも有名。なお、この当時のアイルランドは世紀末もびっくりの腐敗と自由と暴力の真っただ中で、こういう議論すら真剣に検討しないといけない状況だと言いたかったらしいが物には限度があるだろ。
- ガリバー旅行記
- きかんしゃトーマス/汽車のえほん
既に70年前に存在した鉄道擬人化。個別記事参照。 - スペースバンパイア
ティーンのB地区を存分に堪能できるイギリス映画。ありがたやありがたや(※何か違うという突っ込み禁止)。個別記事参照。 - ARM
組込み機器向けマイクロプロセッサの最王手。皆さんお持ちのスマホ、タブレット、携帯ゲーム機にはたいていこれが入っている。ところがこれに使われている機械語は非常に独創的、というか正直変(64bit命令は割とまともらしい)。 - ロールス・ロイス エイヴォン
黎明期の軸流式ターボジェットエンジン。開発途中で試作一号機とはほぼ完全に別物になったにも関わらず「エイヴォン」の名を引き継いでいる。
- ロールス・ロイス製ガスタービンエンジンの命名規則
R.R.製ガスタービンエンジンは「エンジン内の気流が川の流れのようにスムーズ」という意味合いを込めてイングランドの河川名を付けるのが伝統になっている…というのは表向きの話、実は「パワージェット W2」エンジンの開発に於いて水冷式タービンなどに頑なに固執したフランク・ホイットルへの皮肉という意味合いも込められている。 - 解析機関
19世紀半ばに設計された世界初の機械式汎用計算機。簡単にいえば蒸気機関でガシュンガシュン動くコンピュータ。さすがに工作技術・資金が追いつかず完成に至らなかった。そのロマン溢れる存在故に、スチームパンクの定番アイテムとして現在でも愛されている。Minecraftで再現しようという企画も。 - バズビーズ・チェア
座った奴はみんな死ぬと言うリアル世にも奇妙な物語。危険すぎるので収蔵した博物館では天井から吊り下げて絶対に誰も座れないようにして展示している。 - 巨大オナラマシン
「ドーバー海峡越しにフランスに放屁音を届ける」という謎のチャレンジのために作られた代物。
外見は巨大な人間の尻。
ちなみにチャレンジは成功したそうで…。 - ディスマランド
ストリートアーティストのバンクシーが製作した夢の国のアンチテーゼ、名づけて「憂鬱の国」。電波障害に遭ったみたいな人魚姫アリエル像とか、事故死したシンデレラを取り囲むパパラッチとか、全く笑わないキャストとか名前の通り憂鬱感全開。 - マン島
グレートブリテン島(イギリス本土)とアイルランドの間に挟まれた離島。んで、どこが英国面かというとイギリスではないのだがイギリス国王の領土というところである。つまり、正確には国家ではなく、昔ながらの王様の大きな私有地なのである。大半の地球上が近代国家と化した現在、こんな形の中世のような「国」が残ってることが立派な英国面だといえよう。
色んな意味で世界一頭おかしい(褒め言葉)モータースポーツであるマン島TT、この島で生まれた究極のミニカー、ピールP50も正しくは英国面ではないが、その要素は十分にある。興味があれば該当記事をご覧あれ。
あと、上記「きかんしゃトーマス」の舞台であるソドー島はここの近くという設定。 - グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード
レースではなく、様々な自動車やバイクを集めてヒルクライムコースをデモランするイベント。現役のF1マシンとそのドライバー、過去のお宝級の名車、果てはメーカー自慢の最新スポーツカーやスーパーカーに至るまで、とにかく豪華すぎる車やバイクが走りまくる。そして、このイベントの一番恐るべきところは、公爵家が私的に開いているものであり、会場が全て主催者の私有地だということ(邸宅などは言うに及ばず、リゾートホテル、ゴルフ場、果ては競馬場や空港まである)。金持ちの道楽もここまでくればもはや素晴らしいというしか無い。
他国で"フォースの英国面"に堕ちた例
…他国に於いてもイギリスを笑えない程(いい例・悪い例の両方で)"やっちまった"例が存在する。
詳細は「珍兵器」へ
最後に
これらの数々の失敗を単純に「英国面」と括って笑い飛ばすのは簡単である。
しかしイギリスのみならず、我々の今の暮らしの中には彼らの血と汗が染み付いていることを忘れてはならない。
「第三善を戦場に送れ。次善は間に合わない。最善はついに実現しない」
-ワトソン・ワッソ-
関連動画
軍事関連
鉄道関連
その他
関連項目
- グレートブリテンおよび北部アイルランド連合王国
- 米国面
- 珍兵器
- デアリング
- SA80
- パンジャンドラム
- APT(イギリス国鉄)
- HST(イギリス国鉄)
- Class23
- Class55
- 岡部いさく - 著書「世界の駄っ作機」(岡部ださく名義)にて英国面に陥った飛行機を数多く紹介している。
脚注
- *ちなみにF1に参戦したエンジンでは戦前にアウトウニオン(後のアウディ)がV型16気筒エンジンなんて物を投入しており、フェラーリはW型3バンク18気筒エンジンなんて紅茶がぶ飲み、いやワインがぶ飲みしたとしか思えない化け物を投入しようとした。しかし1972年の規則改正でエンジンは12気筒までと定めたためご破算となっている。
- *なお麺が延びないようにこんにゃく麺を採用している。
- *参考までに、巻貝のようなうねうねなデザインの国立代々木体育館は設計した丹下健三が1年がかりで専門家と研究と計算を重ねてこのデザインでも建設可能かつ地震でも大丈夫という資料を作成し建設会社を説き伏せている。
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