菅井竜也(すがい たつや)とは、将棋棋士である。1992年4月17日生まれ。岡山県岡山市出身。井上慶太九段門下。棋士番号278。
棋歴
小学生の頃から将棋倶楽部24で対局し、年1万局以上指して力をつけた。2004年に奨励会に入会。2010年に17歳で四段昇段(プロデビュー)。
プロ入り直後から好成績を挙げ、2011年の大和証券杯ネット将棋・最強戦で羽生善治、豊島将之、屋敷伸之、村山慈明を破り優勝。役員会の審議で「類まれなる成績」を認められ、五段に昇段した。他の棋戦でも好成績を残し、同年度の将棋大賞で新人賞を受賞した。
2014年、第3回電王戦に出場。第1局で習甦と戦うも敗れた。同年7月にはリベンジマッチを行ない、持ち時間8時間で1日制という実験的な対局に挑むも、またも習甦に敗れた。
2017年、順位戦でB級1組に昇級。同年の王位戦予選も勝ち上がり、初のタイトル挑戦を決める。初のタイトル戦では当時三冠だった羽生善治王位を4勝1敗で下し、初タイトルの王位を獲得した。平成生まれの棋士としては初のタイトル獲得となった。なお、岡山県勢としては故森安秀光九段の棋聖位以来4人目である。翌年、豊島将之の挑戦を受け、失冠。
2019年度のB級1組順位戦では昇級を決め、2020年よりA級順位戦に参加することになった。
棋風・人物
プロ入り当初は振り飛車党で、捌きを重視する棋風だったが、プロ入り後は居飛車も指すようになった。序盤の研究に定評があり、トッププロが採用するような新手も出しており、升田幸三賞も受賞している。定跡書『菅井ノート』シリーズでアマチュアの将棋ファンにも人気が高い。
角ワープ事件
2018年10月18日、順位戦B級1組7回戦にて、橋本崇載を相手に109手目に角がと金を飛び越えてワープするという珍妙な反則負けをしてしまう。
記録係が指摘するまでの間、両対局者は気付かなかったそうで、対局相手の橋本は「こんなうまい手があるのか」と絶賛してしまったそうな。菅井が気づいた直後は、脳から酸素が消えていくような感覚を味わい、相当なショックを受けたとのことだが、実際は後述する記録係の一声で、それが反則だと気づいている。
この反則負けは翌日、ヤフー記事のトップを飾ってしまった。そして記録係の発言
成績
昇段履歴
- 6級(2004年9月29日)・・・奨励会入会
- 四段(2010年4月1日)・・・三段リーグ1位による昇段
- 五段(2011年8月21日)・・・第5回大和証券杯ネット将棋・最強戦優勝による昇段
- 六段(2015年3月10日)・・・順位戦B級2組昇級
- 七段(2015年11月5日)・・・竜王ランキング戦連続2回昇級
- 八段(2020年1月23日)・・・順位戦A級昇級
タイトル戦登場履歴
一般棋戦優勝履歴
優勝回数:4回
将棋大賞受賞履歴
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関連リンク
関連項目
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