菜々(けものフレンズ)とは、漫画「けものフレンズ -ようこそジャパリパークへ!-」(漫画:フライ、企画・原案:けものフレンズプロジェクト)に登場する人間の女性である。物語の大部分は彼女の視点で展開しており、事実上本作の主人公と言える。なお、後にカードゲーム「ChaosTCG」に登場した際は「試験解放区特殊動物飼育員・ナナちゃん」という役職付きの名前であった。
概要
子供のころから、フレンズの世話をするためにジャパリパークの飼育員になることを夢見ており、その念願が叶って菜々が仕事を始める日から「けものフレンズ -ようこそジャパリパークへ!-」は始まる。最初のうちは新人らしいひたむきさも見せるが、時折キタキツネに振り回されること以外は特に仕事で苦労する様子を見せない。従って菜々が飼育員として成長する過程はほとんど描写されることがなく、彼女がストーリーで果たす役割は、個性豊かなフレンズたちの日常を垣間見る視点の提供、そして語り部である。
第1話と最終話に限れば菜々は明確に主人公として描かれているが、それ以外の回では全く登場しないこともある。また単行本(全2巻)の表紙でも大きく描かれているのは1巻ではキタキツネ、2巻ではサーバルで、菜々は1巻表紙で小さめに登場するのみ。
外見
ピンクの髪を左側で束ねたサイドテール。制服である ロゴ入りジャンパー(第8話以降 がなぜか消えている)をTシャツの上に羽織り、短パンとスニーカーの動きやすい服装。仕事中のみならず、休みの日にも自宅にいるときも同じ格好をしている。
冬はマフラーを着けてジャンバーが長袖に変わっているが、短パンなのは変わらず。クリスマスの季節に風邪をひいたこともあるが、その薄着のせいなのでは……(本人曰く「ちょっと疲れていただけだと思う」)。
飼育員として
「ジャパリパークの飼育員は担当フレンズの生活全てをサポートし、心身の健康を維持させ、また教育を行いパーク内の治安向上に努めなければならない」(パークガイド・ミライ談)
作中では主にフレンズの健康管理のために働いている場面が多い。そのためにフレンズと仲良くなるのも仕事の内だ。就任時に担当することとなったフレンズはキタキツネとサーバルだが、他にもさまざまなアニマルガールのケアをしている。チーターの下僕になる生活の面倒を見たり、アライグマから人生相談を受けたりと臨時で入る仕事も多い。
最初こそワガママなキタキツネに手を焼くものの、どんなにエキセントリックなアニマルガールが登場してもあまり動じずに対応している。チーターからだけは逃げようとしたが、捕まってからは全力で生活指導。あらゆる発言がツッコミどころだらけのアフリカゾウがやって来たときは表情を変えずに全てのボケに対応した。もしかするとチーターが言うように、普通っぽい顔して実はすっごい変わり者なのかもしれない。
役職とカコ博士との関係
ブシロードのトレーディングカードゲーム「ChaosTCG」には吉崎観音が描いたナナちゃんとして、「試験解放区特殊動物飼育員・ナナちゃん」のカードが存在する(参考)。ブシロードチャンネルの「ChaosTCG情報局」第46回ではChaosTCGにけものフレンズが参戦するに当たってキャラの解説がなされ、その中で漫画版に登場した菜々ちゃんはアプリ版けものフレンズの登場人物であるカコ博士と従姉妹にあたることが語られた(当時の視聴者ツイート)。一方で従姉妹がカコ博士だとは明言されていない、その従姉妹から秘密の動物園の話を聞いた(ナナが子供のころはまだジャパリパークは一般公開されていなかった)という情報もあり(ニコニコ大百科掲示板)、後発のけものフレンズ3でもそちらに準じている。
ただし、漫画版においては菜々の親族やパーク外での交友関係に関する言及は一切存在しない。
けものフレンズ2
「動物ガイド ナナ」表記で6話の動物紹介ナレーションを担当。しかし本作は「ダーウィンが来た」のキャラクターである“ヒゲじい”や「どうぶつ図鑑2」のMCが解説を務めたこともあり、この表記だけではけものフレンズシリーズの登場人物なのか過去作を知らない人には伝わらない(もっともそれはナレーションの多くを務めたミライも同様だが)。
このほか、イエイヌが持っていた絵にナナのようなピンクの髪のスタッフが描かれていたが、髪型がボブカットになっていたのでナナを描いたものなのかは不明である。なお漫画版けもフレ2でも髪型はそのままだった。
けものフレンズ3
「ナナ」表記。しばしば「ナナちゃん」と呼ばれる。アプリ版は配信当初から彼女と思わしき飼育員が写ったフォトが存在したり、アルパカ・ワカイヤのフレンズストーリーで「トナカイはナナちゃんと仲が良い」という話題があった。
2020年4月1日から5日まで「ラッキーさんのサプライズ 特別ななかよしフォト企画」としてナナちゃんのアーケード版用のなかよしフォトが公開された。全部で5種類のフォトが公開されたが、5種類全てに写っている。モデリングが完成しているのでアプリ版にも登場するのではと期待され、4月2日にイベントクエスト「桜舞うわいるど学校体験記」第2話で早くも登場。これ以降イベントクエストのレギュラーとなる。
その後、ミライの代理として体力測定イベントの進行役を担当。アニマルガール達の持つ能力について驚いたり解説したりしているほか、オーロックスとオオタカの体力測定では突如オーロックスが開催したブートキャンプに参加したり、インドオオカミとオオフラミンゴの体力測定ではインドオオカミのヨガ教室に参加したりしている。なお、この一連の様子はラッキービーストを通して録画されているので…(詳しくは後述)
イベントクエスト「チーターとプロングホーンの約束」のメインストーリーは、彼女のモノローグから始まっており、アニマルガールの交友関係に関して色々と知っているような素振りを見せる。
メインストーリーでは7章から登場。キタキツネと共にホッカイチホーの山小屋にいる。雪国のホッカイチホーにいるのに服装は相変わらず薄着のまま。パークにやってきたのは試験開園の頃で、当時はセルリアンのことを誰も知らなかったと語っている。7章終盤、己の正義について思い悩むハクトウワシに、自らの経験と後悔を基にしたアドバイスを送った他、セルリアン大掃除に向かうキタキツネに「どれだけかかってもいいから、必ず戻って来て」とエールを送っている。そして、ハクトウワシにアドバイスを送った後の「私も、やれる事は全部やるから。今度こそ、絶対後悔しないように」という発言が、彼女の抱く後悔に関する何らかの手掛かりになると思われる。8章では従姉妹のお姉ちゃんからパークについて聞いていたと語られるほか、管理職のIDが必要な場面でカコ博士に連絡を取っている。巨大セルリアンがホッカイチホーに襲来した際には探検隊に連れられてキタキツネと一緒に離脱。その後、ホッカイチホーに向かっていたカコ博士とミライに合流し、そのままパークセントラルへ向かう事になる。9章では無事にセントラルに到着。多くのスタッフがフェリーで島を離れる中、彼女はキタキツネと共に残り、探検隊の活躍を見守る事になる。
シーズン2では前述した体力測定の様子が研究所内のPCに保存されており、データ整理の際にカコ博士やミライが閲覧してしまっている。また、2章ではツチノコにしか分からないと思われていたスカイフィッシュの言葉を、見事に通訳するという意外な特技を発揮した。
2021年11月8日にリリースから777日目記念として、☆4フレンズ排出率が7%の7回しょうたいが7キラキラで行えた。バナーにはナナが大きく描かれていたが「※ナナは本しょうたいのラインナップ外となります」と注意書きがされていた。
チーターのフレンズストーリーに登場し、フライ版(「けものフレンズ -ようこそジャパリパークへ!-」)と同じく高圧的な態度を取られたり「愚かね」と罵られる。しかし、ナナ本人は自分は仲良しだと思っているとのこと。
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