華氏とは、温度を表す単位の一つである。
概要
水の氷点を32°F、沸点を212°Fとして、その間を180で分けて表現される温度のことを指す。人の名前から取られているが人の名前ではない。
記号は『°F』。発案者ガブリエル・ファーレンハイトの頭文字Fから取られている。漢字表記の『華氏』は中国音訳の「華倫海特」から。なお、記号である『℉』は環境依存文字のため、お使いのPCによっては上手く表示されていないかもしれない。°(ど)Fと記号を分ければ日本語環境でほぼ問題なく表示されるはずなので、ここでは分けて表現されている。
華氏が考えられたきっかけについては諸説あるが、日本において良く知られている説は「一般になじみのない負数を使わないため、観測された最低気温を0、人間の体温を100とした新しい表現方法を作った。」というもの。
華氏の利点は数字と日常の温度感覚が強く結びつけられていることで、アメリカなど一部地域では未だに良く利用されている。下記はWikiより気温に関する表現を抜粋したものである。
- 0~10度台 - 厚い霜が降りる。即座に凍え死ぬ寒さ。
- 20度台 - 薄い霜が降りる。
- 30度台 - 寒い。氷点に近い。極寒。
- 40度台 - 寒い。厚い衣服が必要。
- 50度台 - 涼しい。適度な厚さの衣服で十分。運動には適温。
- 60度台 - 暖かい。薄手の衣服が必要。
- 70度台 - 適度に暑い。夏服が必要。
- 80度台 - 暑いが耐えられる。少なめの衣服。猛烈な暑気。
- 90度台 - とても暑い。過熱に対する予防措置が必要。
- 100度~ - 危険なほど暑い。生存には危険な酷暑。
摂氏でも小数点を使えばこれに対応する表を作ることは可能だが、伝わりやすいかと言うとそれほどではないだろう。
一応、アメリカの天気予報などでは華氏と摂氏を同時表記するようになっているため、渡航に際して困ることは少なくなっていると思われるが、念のため変換式を掲載しておく。
また、SF小説に『華氏451度』や楽曲『98.6』など、華氏温度を題材にした作品もいくつかある(451°Fは紙が燃える温度に、98.6°Fは人間の平熱にあたる)。
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関連項目
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