落鉄単語

2件
ラクテツ
1.4千文字の記事
  • 1
  • 0pt
掲示板へ

落鉄とは、の蹄が外れることである。現代では競走馬の蹄が外れることでこの用が使用されることが多いため、ここでは競馬での使われ方を中心に解説していく。

概要

は蹄というものを持つ奇蹄類の動物である。この蹄というものは人間の中にあたる部分の先端が発達し、の肢端を保護しているのであるが、畜化されてしまったはこの蹄が弱く、強い衝撃が加わってしまうと蹄が摩耗してしまう。そこでの蹄を保護するために作り出されたのが蹄と呼ばれる”U”字の器具である[1]

の起ははっきりと分かっていないが、中世以降ヨーロッパではに装着されるようになった。とくに近世イギリスでは蹄にとって最も重視される器具であるという認識が広がり、それが近代競馬の発展に繋がっていく。は中近世ヨーロッパアメリカでは兵器でもあったため、産業革命にともない蹄も量産化されていった[2]

※余談ではあるが、古代日本でも蹄の保護は重要視されていたため、の蹄をって硬くする、沓と呼ばれる繊維質の保護布を履かせるなどの工夫がなされていた。

落鉄の話に戻るが、蹄を保護するための蹄が外れることは競走馬にとってマイナスな事しかないのは事実である。過去にはイソノルーブル落鉄事件や、出走中に落鉄したことで物議を醸したレースも存在する[3]。落鉄したことは騎手にも伝わるようで、やや滑るような感触を覚えるという。また外れた蹄が後ろを走る競走馬騎手に当たり、骨折するといった事も起こっている[4]

では落鉄はレースするのかという議論については結論からいうと、レース結果にしないというJRA競走馬総合研究所による検証結果が出ていて、『優駿2012年11月号にも掲載されている[5]。一方で元装蹄師の西内荘氏は、蹄は外れてしまったらいい方だが、外れずに不安定なままくっついているとレースをするとっている[6]

また落鉄をしないように装蹄すればよいのではという意見が見られるが、これも西内氏く、蹄に強い衝撃が加わったとき落鉄をしてくれなければより蹄が悪化する場合もあるという。装蹄師はこのあたりの加減も考慮して日々装蹄していることを理解していただきたい。

関連商品

落鉄に関するニコニコ市場の商品を紹介してください。(特にない場合はこの部分を削除してください)

関連コミュニティ・チャンネル

落鉄に関するニコニコミュニティもしくはニコニコチャンネル紹介してください。(特にない場合はこの部分を削除してください)

関連ニコニコQ

落鉄に関するニコニコQ紹介・作成してください。(特にない場合はこの部分を削除してください)

関連項目

脚注

  1. *JRA 競馬辞典より
  2. *https://blog.jra.jp/shiryoushitsu/2019/06/post-6c8b.html 2023年5月29日閲覧
  3. *近年ではサトノダイヤモンドマカヒキ2016年東京優駿(日本ダービー)シュヴァルグランキタサンブラック2017年ジャパンカップが例に挙げられる
  4. *2022年 7月2日 福島1R 障害3歳上未勝利 五十嵐騎手
  5. *https://company.jra.jp/equinst/magazine/pdf/Y-2012-11.pdf 2023年5月29日閲覧
  6. *関連項目競馬のおはなし」より

【スポンサーリンク】

  • 1
  • 0pt
記事編集 編集履歴を閲覧

この記事の掲示板に最近描かれたお絵カキコ

お絵カキコがありません

この記事の掲示板に最近投稿されたピコカキコ

ピコカキコがありません

落鉄

1 ななしのよっしん
2023/05/29(月) 23:00:11 ID: Lj3n4GFQ57
四つ全部一緒に外れてくれればむしろは少ないが、外れるのはまず一つだけなわけで。

展示館とかで実際に手で持たせてくれたりするが、サラブレッド用の蹄というやつはそこそこ重い
それが一つだけ付いてない状態ともなれば、バランスが崩れて足運びにもかなり悪がある。

落鉄後に故障するが多いのも、むき出しの蹄に負担が掛ったからというより脚の筋肉におかしな負荷の掛かり方をしたから、といことのようだ。
👍
高評価
3
👎
低評価
0

スマホで作られた新規記事

こちらの記事に加筆・修正してみませんか?

画面遷移確認のための記事 健康優良児 あらそう