蒼ざめた月/Pale Moonとは、トレーディングカードゲーム『マジック:ザ・ギャザリング』 (Magic: The Gathering)の小型エキスパンション『ネメシス』に収録されている、『マジック:ザ・ギャザリング』 を代表するカスレアである。
概要
蒼ざめた月/Pale Moon (1)(青)
インスタント
ターン終了時まで、プレイヤーがマナを引き出す目的で基本でない土地をタップした場合、
それは他のいずれタイプのマナの代わりに無色のマナを生み出す。
ラースの住人たちは、月というものを見たことがなかった。
月は不変の象徴ではなく、変化の象徴だった
色々書いてあるが、要するに『何もしないカード』である。
月は変化の象徴などではなく、やはり不変の象徴だったらしい。
何が駄目なのか
マジック;ザ・ギャザリングでは呪文を唱えるためのコストとしてマナが必要である。
マナには、白・青・黒・赤・緑の色マナと、色のない無色マナが存在し、色マナは主に平地・島・沼・山・森の基本土地や、様々な種類の特殊地形などから捻出される。
こういった色マナの捻出を、無色マナに変化させることで制限させるカードなのだが・・・・・・
- 妨害できる範囲・対象が異常に狭い
→対象は色マナの出る特殊地形のみ。基本土地やマナの出ない土地等には無効 - 効果時間が短すぎる
→使ったターンしか効果がない。 - 相手がマナを引き出す前に使用しなければならず、なおかつ相手はルール上対抗してマナを引き出せる
→インスタント呪文にはほぼ無力。 - 制限しても無色のマナは引き出せる
→マナ総量は変わらない。 - カードアドバンテージを失う
→消費マナに対し効果が見合わないカードによく付いているキャントリップ(カードを1枚引ける追加効果)すら無い。 - マナアドバンテージを失う
→(1)(青)を失い、さらに自分の特殊地形のマナも少々縛ってしまう。
つまり、本来の意図する効果を何一つ実践できない。
さらにルール改訂によってマナバーン [1] が無くなったために相手のプレイミスすら誘えない。
そんなカードがよりによって強力な当たりレアが満載の『ネメシス』に収録されているのである。(もし次のエキスパンションである紙束プロフェシーに収録されていればイメージもまた違ったかもしれない)
そんな、蒼ざめるのはむしろパックからカードを引き当てた本人という、クソレア何もしない平和な妨害カードである。
ではなぜこのようなカードが存在するのか
こちらの動画で多少の私意も交えてわかりやすく説明しているので、ご参照を。
何か良い所はないのか
青を基調とした空に浮かぶ白月という、幻想的かつ神秘的なカードイラストが大変美しい。
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関連項目
脚注
- *そのプレイヤーのターン内のフェイズごとに、マナ・プールに使い切らず残したままのマナがあった場合、残したマナの点数分だけライフを失うというルール。基本セット2010の時にルール変更され、現在は廃止となっている。
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