特Ⅰ型駆逐艦、七番艦、薄雲です。東京湾の造船所で
生まれ、あの戦いでは北方の海で活動しました。
提督、薄雲のこと、忘れないでいてくださいね。
艦隊これくしょん~艦これ~の艦娘・薄雲とは、艦これ7周年を記念してコンビニで研修中だった(?)、
大日本帝国海軍・吹雪型駆逐艦「薄雲」の擬人化キャラクターである。
提督。薄雲、働きますね(概要)。
薄雲 | |
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艦種/艦型 | 吹雪型駆逐艦 7番艦 |
造船技官(絵師) | しばふ |
艤装員長(CV) | 森山由梨佳 |
実装日 | 2020.6.27 限定海域突破報酬 |
建造 | 不可 |
通常海域 | 未実装 |
期間限定海域 | 21年秋E-1 22年春E-3 24年早春E-1等 |
薄雲は、「艦これ」サービス開始8年目(7周年)の節目の時期に抜錨(実装)準備を進めていることが発表され、2020年6月27日未明から開始された期間限定海域『侵攻阻止!島嶼防衛強化作戦』第1海域突破報酬として実装された吹雪型姉妹の7番目(実装数で言えば8人目)であり、2016年9月に追加実装された「浦波」についで2番めの追加艦である。浦波は通常海域実装だったため、吹雪型姉妹としては初となる期間限定海域突破報酬艦であり、後述の通り初の”上坂艦隊に属さない吹雪型姉妹”である。実装後1年余を経て、2021年秋イベの前段作戦を兼ねた「帰ってきた鎮守府秋刀魚祭り」秋刀魚漁限定海域最深部で初のドロップが解禁となった。また、22年春イベの外南洋海域で再びドロップした。当然ながら(?)、妹「白雲」実装のイベントとなった23年夏イベでも取得可能となっている。(当該各イベ終了後は再び再取得が不能となっている。)
初出の限定海域では吹雪型姉妹(浦波を含む)も多数ドロップしたため、誤解体には注意を要した。(当該第1海域をクリアし薄雲が艦隊に加わると同時に×雲やら×波やらがドロップした場合、似た名前の艦娘が並び誤解体が生じやすいためであった)
2020年4月1日に公開されたビジュアル(外部リンクの節参照)でその姿は公表されていたが、7周年ローソン泊地mode(要はローソン制服着用)での紹介であり、ゲームに実装される場合、彼女の制服・艤装は長姉・吹雪のスタイルになるか、僚艦・叢雲のスタイルになるか、提督の間で意見が分かれていた。(その後、同年8月、ローソンの一部店舗で7周年コラボが行われ、森山由梨佳@薄雲のアナウンスも流れたそうである)
髪の色は最初の僚艦にして同じ雲級である叢雲に準じ漆黒ではないものの、(どう見ても絵師繋がりで)制服・艤装は長姉・吹雪と同系統のものとなっている。(誰だ?アルビノ吹雪と言った人・・・)CVも当初は未発表で、磯波や平戸っぽい感じを受けるという声が挙がっていたが、後に公表されたCVは果たして平戸やアブルッツィ、グレカーレ、デ・ロイテルを担当していた森山由梨佳氏であった。なお、吹雪型(特Ⅰ型)のCVはこれまで上坂すみれ氏が一手に担当していたので、彼女が初の上坂艦隊ではない吹雪型となる。
本来は2020年4月23日のアップデートにて何らかの形で実装されると思われていたが、3年前より艦これ周年記念コラボを実施しているローソンもCOVID-19(中国・武漢で発見された新型コロナウィルス感染症)に伴う緊急事態宣言発令に伴い記念コラボを延期した関係で、彼女の実装もこの時点では見送られた。[1]その後、5月13日発売の雑誌(週刊ファミ通)インタビュー記事にて、6月下旬開始予定(後に、6月27日メンテ後開始と告知あり)の「梅雨イベ」で実装予定であることが公表され、また、6月10日発売の雑誌(コンプティーク)インタビュー記事・公式電文で、「梅雨イベ」第1海域 千島列島沖「鎮魂、キ504船団」突破報酬として艦隊に合流すること、及びシルエットが公開された。なお、「キ504船団」とは、駆逐艦薄雲が戦没した護衛船団のことである。
既存の艦娘で史実上関わりがあるのは、「第十二駆逐隊」で日華事変を共に戦った同型艦「叢雲」、「東雲」の代理として一時期初代「第二十駆逐隊」に転出していた頃の僚艦「吹雪」「磯波」、修理後編入された「第一水雷戦隊」の「第九駆逐隊」・「第十八駆逐隊」での僚艦「朝雲」「霞」「不知火」、戦没時に一緒に行動していた「第七駆逐隊」の「曙」「潮」の面々。特に薄雲が合流した期間限定海域は、薄雲が戦没した「キ504船団」をモチーフとしており、「曙」「潮」が史実艦特効をもっていた模様。
また、「キスカ島撤退作戦」に参加した艦であり、彼女の実装によりキスカ島撤退作戦参加戦闘艦が全て揃った。(→キスカ組)
改で実装される時報では9駆時代の僚艦朝雲・霞、キ504船団の僚艦曙・潮、第五艦隊の僚艦那智・多摩、そして薄雲実装当時未実装の白雲に言及する。9駆僚艦等基本的には「さん」付け呼びで、12駆僚艦は身内なのか呼び捨て(但し、現状「白雲」のみに言及)。最期を共にした曙・潮は妹にあたるためか「ちゃん」付けで呼んでいる。言及はなかったものの、初登場となった期間限定海域での友軍艦隊では、一時期属していた初代20駆の吹雪・磯波を随伴し初代20駆単体、あるいは第二航空戦隊(飛龍・蒼龍)・鳳翔の随伴等の陣営で登場した。(12駆で友軍を組まなかったのは他に叢雲しかいないため、薄雲を含めても2隻編成にしかならなかったためだろう。23年夏に白雲も実装されたが、東雲の実装も待たれるところである。)
朝食は麦飯・漬物・菜っ葉の味噌汁に魚の目指し、昼はおむすび(僚艦の霞と交換して食べているので提督が食べているのは霞のものか薄雲のものかは不明)、夜は7駆曙・潮を招いて手巻き寿司(海鮮はおそらく曙のF作業の成果だろう)。第5艦隊第一水雷戦隊の駆逐艦たちとの交流が食事にも登場する。それだけに吹雪型姉妹でありながら交友関係の広さを物語っていると言えよう(実際、関連項目に挙げたとおり多くの部隊を渡り歩いた史実を持つ艦だった故と言える)。
更に20年12月にクリスマスvoiceが実装。その中で第五艦隊でクリスマスパーティーを催している様子が伺える。が…那智・足柄に絡まれ提督に助けを求める有様で…少々不憫である。
そうこう言っていたら、節分voiceでは、まさかの「バイトに行かなくては!」…初出がローソン店員だったからと言って…なんと健気な!
春のお花見も第五艦隊で参加している模様。再編18駆の「霞さん」「不知火さん」を誘っているようだ。
なお、薄雲は「第一水雷戦隊」所属を名乗る数少ない艦娘である。(他に第一水雷戦隊所属を名乗るのは、開戦時の所属艦「電」(第一艦隊第一水雷戦隊第六駆逐隊)、旗艦の「阿武隈」(改二実装時に通常のセリフとして言及するようになった)の2名のみだった。なお、今回のイベント後段で実装された初春型・有明も一水戦に言及するが、有明が四水戦に転出した時期と薄雲が現場復帰した時期がほぼ同時期のため面識はないものと思われる。(当時11水戦所属の電と1水戦9駆の薄雲は護衛任務で同行したことがある。)
また、薄雲実装後となる2021年3月1日、薄雲の最期の作戦に同行していた曙に改二改装が実装され、曙改二は第二遊撃部隊第一水雷戦隊所属を名乗るようになった。2023年3月1日に実装された27駆有明の僚艦「夕暮」や23年8月に実装された薄雲の僚艦「白雲」も一水戦所属を名乗る形で艦隊に合流したため、今後一水戦所属を名乗る可能性を残すのは改二未実装の雷・子日・若葉・涼風・朝雲に改二が実装された時となるか…
第一水雷戦隊第十八駆逐隊[2]薄雲、出撃します! 働きますね。
薄雲(吹雪型駆逐艦) | |
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建造船渠 | 東京石川島造船所 |
進水 | 1927.12.26 |
竣工 | 1928.7.26 |
最期 | 1944.7.7 |
除籍 | 1944.9.10 |
艦籍 | 呉鎮守府 |
所属部隊 | 第十二駆逐隊(ii) →第二十駆逐隊(i) →第十二駆逐隊(ii) →舞鶴防備隊(予備艦) →第五艦隊付属 →第九駆逐隊(v) →第十八駆逐隊(iv) |
――第五艦隊のお話ですか? わかりました。少 し、長 い で す よ?
あの戦いは……私が修理中に始まったんです。舞鶴の、工廠でした。
一等駆逐艦「薄雲」は、大正15年(1926年)9月29日「第41号駆逐艦」と命名され、東京石川島造船所で昭和2年(1927年)12月26日に進水、昭和3年(1928年)7月26日に竣工。直後の同年8月1日に第1号(2代神風型「神風」)以降の駆逐艦の名前が一斉に変更され、本艦は「薄雲」と改名された。同時期に就役した東雲(佐世保海軍工廠で建造。7月25日竣工。艦これ未実装)・白雲(藤永田造船所で建造。7月28日竣工)により呉鎮守府にて第十二駆逐隊結成。同年12月1日、12駆は第二艦隊第二水雷戦隊に編入。(翌年に就役した叢雲を12駆に加え、4隻編成が完成した。)
昭和15年(1940年)7月、12駆は旧8駆改め20駆と共に第一艦隊第三水雷戦隊に編成。三水戦は第二遣支艦隊に編入され中国大陸に進出。日中戦争に伴う華中での沿岸作戦、北部仏印進駐作戦に従事。「叢雲」と共に大陸沿岸部封鎖作戦に従事中、日本軍が敷設した機雷に接雷してしまい大破。「叢雲」の曳航により台湾までたどり着き、その後内地に戻り呉工廠で修理を行う。このため、12駆から除籍され呉工廠・舞鶴工廠で修理を受けている間に太平洋戦争が勃発した。昭和17年(1942年)3月には薄雲自身の修理除籍と前年12月の開戦直後の東雲の戦没により12駆は解散となった。
その後は北に展開しました。アッツ沖やキスカ作戦でも働きました。北方は私の庭なんです。
昭和17年(1942年)7月31日、修理を終えた「薄雲」は第五艦隊に編入され、同じく第五艦隊指揮下にいた第一水雷戦隊・第六駆逐隊(当時「響」が損傷入渠中でその補充として)に編入されたが六駆が南方戦線に転出したため、性能が異なるものの薄雲再就役直前に「子日」を失っていた第二一駆逐隊の指揮下に入った。昭和18年(1943年)3月のアッツ島沖海戦では輸送艦護衛を担当した。
昭和18年(1943年)4月1日の艦隊編成替えにより、「薄雲」は第四水雷戦隊で(修理で籍を離れた「山雲」を除いて)「朝雲」単艦となっていた第九駆逐隊に、三水戦20駆で活動中損傷し藤永田造船所で修理を受けていた12駆時代の僚艦「白雲」(12駆の解散に伴い、41年12月戦没した「狭霧」の補充として編入していた)と共に編入されることとなった。こうして、朝潮型4隻で当初編成されていた9駆は、吹雪型・朝潮型の混成部隊となり、第五艦隊(同時に一水戦が第五艦隊に正式に編入されたため)第一水雷戦隊の一員となった。
5月29日、アッツ島守備隊玉砕。その代わり、何としても隣のキスカ島守備隊は帰還させるべくケ号作戦が発令され、「薄雲」含め一水戦を中心にその遂行に尽力した。一方で、対潜哨戒中、僚艦「白雲」は大湊警備府守備隊第一駆逐隊「沼風」と衝突事故を起こし、大湊で修理を受けることとなった。このため、キスカ島撤退作戦には、9駆からは「朝雲」「薄雲」が参加することとなった。(詳しくは「帰ろう、帰ればまた来られるから」記事を、参加艦一覧は「キスカ組」・「キス島撤退作戦」記事関連項目を参照。)
キスカ島撤退作戦終了後の1943年9月1日、前年7月に北方海域で重傷を負い舞鶴工廠で修理を受けていた「霞」[3]が第九駆逐隊に編入。9駆は久々に4隻編成を回復した(編成:朝雲・霞・薄雲・白雲)ものの、南方ケ号作戦での「巻雲」戦没に続いてキスカ島撤退作戦で薄雲らと共に参加していた「夕雲」が第二次ベララベラ海戦で戦没し、その補充として「朝雲」が同年10月31日付で第十駆逐隊に転出したため、9駆は再び3隻編成となった。
1944年3月1日には「不知火」が第九駆逐隊に編入された。同月16日、合流の遅れていた「不知火」[4]を除く9駆「霞」「白雲」「薄雲」は、北太平洋上で輸送船4隻を護衛中、米潜「トートグ」[5]に襲われ、「白雲」が轟沈(生存者なし)。同月31日、「白雲」が除籍された9駆は4代目の第十八駆逐隊として新たに編成された(前述の通り、「霞」「不知火」にとっては第18駆に復帰した、ともいえる)。
……対潜、ですよね。薄雲の課題です。
同年7月5日、「薄雲」は第七駆逐隊「曙」「潮」と共に小樽からオホーツク海への輸送護衛中(キ504船団)、米潜「スケート」[6]に襲われ「薄雲」は被雷・沈没した。艦長を含む乗組員267名全員が戦死した。
艦娘の「薄雲」が対潜装備の拡充を事あるごとに要望するのは、12駆時代からの僚艦「白雲」を守ることができず、また薄雲自身も潜水艦により斃れたことに由来するのかもしれない。
余談だが、広島県呉市の長迫公園(海軍墓地)には呉に当初から艦籍を置いた吹雪型姉妹所属隊(11駆)及び各艦(深雪・叢雲・東雲・白雲・磯波・浦波・綾波・敷波)の慰霊碑があるが、この薄雲の慰霊碑は2020年現在存在しない。運営が艦娘・薄雲に託した「覚えていてくださいね」という言葉の持つ意味は重いと言えよう[7]。
伝統の関連動画・・・。やってみます、行きましょう!
関連静画ありがたいです。大事に使います。
新しい関連商品が就役します。嬉しいですね。
薄雲(艦これ)に関するニコニコ市場の商品を紹介してください。(特にない場合はこの部分を削除してください)
関連立体ありがたいです。大事に使います。
過去に公開されていたニコニ立体が有りましたが現在は削除されています。
関連リンクですね。
薄雲が関連項目をお持ちします。……よいしょ……はい、どうぞ!
- 艦隊これくしょん-艦これ-
- 艦これの関連項目一覧
- 吹雪型姉妹 しばふ村(しばふ艦隊)
- 森山由梨佳 (森山艦隊)
- 石川島造船所 - 卯月(艦これ) 長月(艦これ) 天霧(艦これ)
- 呉艦娘 (艦籍地)
- 深海千島棲姫 - 当該イベントボス(史実での薄雲戦没地点で登場する)
※23年夏イベE4ラスダン、24年早春イベE-1ラスダンで再登場 - 第二水雷戦隊・第三水雷戦隊
- 第五艦隊 (五艦隊付として以下の駆逐隊に一時編入[9])
- 第一水雷戦隊
- 七周年&七番艦or七にまつわる隊 太字は今回のイベントで実装[10]
吹雪型姉妹 / 吹雪型駆逐艦 |
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1.吹雪- 2.白雪- 3.初雪- 4.深雪- 5.叢雲- 6.東雲- 7.薄雲- 8.白雲- 9.磯波- 10.浦波 |
2020年梅雨&夏イベント【侵攻阻止!島嶼防衛強化作戦】 新規実装艦娘 | |||||||||
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脚注
- *そもそも、4月1日ツイートでも「時局が落ち着いたら」と但書がなされている。
- *改装前は「第九駆逐隊」所属を自称する
- *42年7月5日、キスカ島にて旗艦「陽炎」の合流を待って停泊していた第18駆の「霞」「霰」「不知火」は米潜水艦「グラウラー」に襲われ、「霰」が轟沈、「霞」と「不知火」も大破していた。
- *「不知火」は「霞」よりもさらに損傷が酷かった(艦が真っ二つに折れた)ため修理は1年以上かかり、復帰後は中部太平洋にて訓練と整備を行っていたため、北東方面艦隊担当海域の海にいた他第九駆への合流が遅れた。
- *SS-199、タンバー級潜水艦。「白雲」や「磯波」をはじめ、実に26隻もの軍艦、輸送艦を撃沈した日本艦ハンターとして知られる。
- *SS-305、バラオ級潜水艦。これ以前には軽巡「阿賀野」を撃沈した他、「大和」に魚雷を直撃させた(1943年11月21日、トラック付近)がスルーされた(損傷が軽微過ぎて、「大和」の方も護衛の駆逐艦から指摘されるまで気付かなかった)。戦後、クロスロード作戦の標的艦のうちの一隻として原爆実験にて沈没。
- *他、艦これに登場する呉艦籍の駆逐艦では霰・霞・不知火の慰霊碑が未建造となっている。時津風は阿賀野慰霊碑の欄干に彼女の部下として祀られているものがあるのみである。
- *初代20駆の主要構成艦は吹雪・磯波・東雲だが、1年弱、東雲と薄雲が交代した時期がある。20年夏イベE-4友軍艦隊の第二航空戦隊(開戦時)随伴の彼女らはこの20駆の編成である
- *以下の隊への編入は5Fの命令に基づくものであり、内令の駆逐隊編成の発令はされていない。ただし、wikipediaには六駆、二一駆に編入と記載されているため列挙した。
- *第7駆逐隊はゲーム内に新規グラ・関連ボイス実装。海風も新規グラ実装(改二限定)。第7戦隊は絵師ごとに別々の雑誌表紙を飾る。ほか、海風・初風は担当絵師による周年記念描き下ろしが雑誌に寄稿された。
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