薫る花は凛と咲くとは、マガポケにて連載されている漫画である。
概要
作者は代々木アニメーション学院マンガ科卒の三香見サカ。
2019年10月に初投稿作『Liebring』で同月のMGP(マガジングランプリ)佳作を受賞し賞金30万円をゲットしマガジンポケットに同作が無料掲載されプロデビュー、2020年9月に『罪因事変』にて週刊少年マガジン第104回新人漫画賞にて特別奨励賞を受賞、10月にはショートの『殺し屋メイドとお坊ちゃま』がマガポケに掲載され、さらに12月には自身3作目の投稿作品となる『海月のうた』が第105回週刊少年マガジン新人漫画賞にて入選し、担当付きとなってから「これ以上の賞はないから、ここからは連載ネームを作るだけだよ。これからが長いから覚悟してね」と念を押されていたが、幸運にもすぐに連載用のネームが通り、翌2021年10月20日より、マガジンのWebマンガアプリのマガポケにて本作の連載が決定する。尚、連載までに発表した読み切り漫画は、2023年現在も全てマガポケで無料配信されており、容易に拝読可能。
内容は底辺男子高校に通う見た目は怖いが心優しい青年の紬凛太郎と、その向かいにあるお嬢様学校に通う食べることが大好きな女性和栗薫子、そしてその周囲の友人たちが繰り広げる青春ストーリー。
2020年代の講談社(とりわけマガジン系雑誌)は、ラブコメものをプッシュする傾向があるのだが、週刊少年マガジン本誌・マガジンポケット全体の傾向として二股→三股男の『カノジョも彼女』向井直也や付き合ってる人がいるのに別の女性と同棲する『カッコウの許嫁』海野凪、マガポケにもお互い好きなのに一人に決められない『幼馴染とはラブコメにならない』界世之介といったように、複数ヒロインに対して主人公がなかなか一人を決めて相手にできない、というような形で、頻繁にパンチラなどのスケベ要素・ハーレム要素が多く、どちらかというとコメディ寄りの作品が多い中で、本作は最初から主人公(特に薫子)の気持ちは一途で、他の人物になびくことのない、(美少女として描くことはあっても)セクシー描写や性描写も皆無な極めてプラトニックで純愛寄りのラブストーリーとなっているほか、各登場人物らのバックボーンもやや重たいものとなっている。
連載当初から若年層を中心に支持を得て話題となり、1巻発売後は即重版を果たし、2023年3月9日発刊の第7巻にて累計発行部数が100万部を突破した。
ストーリー
「自分を諦めてしまった青年」紬凛太郎は、とある日家の店番をしていると常連客の和栗薫子と出会う。仲良くなった彼女が実は自分が通う底辺校、千鳥高校を忌み嫌う隣の高校、桔梗学園の女生徒である事を知る。
そんな事も気にせず、凛太郎と接触を図り続ける薫子。「桔梗の生徒なのに」「なんで俺と話したがるんだ」……自分がかつて嫌っていた、偏見やレッテルの眼で薫子を見ていた自分に気付くと、こんな自分を変えたいと、前向きに努力するようになる。やがて二人の関係は、学校ごと対立していた周囲の友人たちも巻き込んで行き……
凛太郎と薫子、“近くて遠い”二人が織りなす、青春彩る学園物語。
登場人物
主人公・ヒロイン
- 紬凛太郎 cv.内田雄馬(漫画PV版)
底辺校千鳥高校に通う金髪ピアスの青年。目つきが悪く体格の大きい、見た目こそ不良そのものだが別にそんな事も無く心優しい青年。だがそんな自分に貼られたレッテルを剥す努力もせず、無気力に高校人生を過ごしていたが、薫子と出会った事で景色が一変する。
颯太郎という兄がいるようだが、回想シーンでそれらしき人影が出た以外では今のところ本編未登場。 - 和栗薫子 cv.和氣あず未(漫画PV版)
お嬢様校桔梗学園に通う小柄な美少女。見るからにお嬢様だが別にそんな事無く努力で特待生として通っている普通の女の子。常に笑顔で他者を思いやり、凛太郎を「優しい人」と断じ度々接触を図ってくる。そんな薫子に対し凛太郎は心を動かされ、やがて恋をするようになる。
千鳥高校
- 夏澤朔
凛太郎の友人。口数は少ないが、凛太郎の周囲の人間の中では一番学業成績はマトモ。好物はドーナツ、あんみつと甘党らしいことが伺える。
妹がおり、最近買い物に付き合わされているらしい。
姉もいるようだが、現在本編未登場。
- 宇佐美翔平
千鳥2年1組のムードメーカー的存在。イラストなどが得意らしい。
普段は軽いノリで、すぐ周囲とも打ち解けることから、桔梗生徒の保科や薫子との橋渡し的な役目も果たした。
実際、凛太郎の変化を誰よりも早く感じ取り、彼のことを信じてきちんと話してくれるときが来ると朔たちをなだめてもいる。
- 依田絢斗
朔らと同じく凛太郎の友人。小柄な体型で、服装も特に乱すことの無い、一見するととても大人しく真面目そうな優男だが、キレると翔平や朔ですら恐れるほど強く、男5人をたった一人で完全にKOするほど。
桔梗学園
- 保科昴
薫子の幼少期からの親友。生まれつきの銀髪。趣味はコーヒー店巡り。
当初は千鳥の生徒である凛太郎に「もう薫子に近づかないでほしい」と嘆願するが、彼の本当の姿を見ていくうちに考えを改め、凛太郎の友人たちとのささやかな会食で完全に打ち解ける。
その他
- 紬杏子
凛太郎の母。好物は和菓子らしいが、洋菓子店を切り盛りする金髪母さん。
あまりにケーキ作りにのめり込む旦那の体調が少し心配。
良き友人、良き恋人が出来たことによる凛太郎の変化を誰よりも喜んでいる。
- 紬圭一郎
凛太郎の父。職人気質らしくケーキ作りに関してはとても厳しい。
凛太郎が薫子の誕生日ケーキを作る為に弟子入りを志願した際には、連日寝不足となるほどのハードなトレーニングを課していたようである。
関連静画
関連コミュニティ・チャンネル
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関連ニコニコQ
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関連リンク
関連項目
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