概要
カード名 | 虚無空間(2022年7月1日から禁止カード) |
カードの種類 | 永続罠 |
テキスト | (1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、 お互いにモンスターを特殊召喚できない。 (2):デッキまたはフィールドから自分の墓地にカードが送られた場合に発動する。 このカードを破壊する。 |
登場は2010年7月10日発売のパック「STARSTRIKE BURST」。このパックにはパッケージにも使用されている「シューティング・スター・ドラゴン」が収録されており、またカラクリが初登場したパックだったりする。
登場当時はまだ「王宮の弾圧」が準制限だったので、それほど注目されなかった。また3か月ほど前には「神の警告」)この時点では無制限カード)、が登場しておりそちらが多く使われていた。
王宮の弾圧は2011年9月に禁止カードとなり、神の警告も準制限となり、デッキに入れられる枚数が少なくなった。その王宮の弾圧の後釜として注目されたのがこのカードである。
2022年現在の遊戯王OCG環境では、特殊召喚しない大会デッキはごく一部の例外を除いてほとんどない(例外:妖仙獣、クリフォート、ふわんだりぃず)。多くのデッキは特殊召喚に依存し、これを止められるだけで機能不全に陥る。そのためかつての王宮の弾圧のように、特殊召喚するデッキであっても「先攻が目一杯特殊召喚した後にこのカードを伏せて相手の展開を封殺」という使い方をすることが多い。
とは言え弾圧と比べると「フィールドのカードが自分の墓地に送られたら自壊」とかなり破壊の条件が緩くなっている。しかし現在の環境では特殊召喚したカードを主戦力とし、他のモンスターカードは全てその展開要員と割り切ったデッキが多い。それでなくてもリリース無しで出せる下級モンスターの攻撃力には限界があるので、相手が先に特殊召喚した強力なモンスターを特殊召喚なしでは突破できないということがよくある。サイクロン等のこのカードを除去できるカードも投入枚数には限界がある。
また「マクロコスモス」、「宮廷のしきたり」と同時に使用したり、または「閃珖竜 スターダスト」や「No.66 覇鍵甲虫マスター・キー・ビートル」でこのカードを守ったりすることも可能であり、こうなると破壊に手間取っている間に総攻撃をかけて相手は死ぬ、という光景が繰り広げられる。
結局王宮の弾圧2世という位置になったこのカードは2015年4月1日で制限カードに指定された。
余談であるが、遊戯王には他にも「虚無」と付くカードがあり、虚無魔人・虚無の統括者は特殊召喚封じ、虚無を呼ぶ呪文は無効化カードとなっており、相手を拘束するカードが並ぶ。虚無の波動はインフェルニティの強化カードなので例外だが…
そして禁止へ…
制限になってからも、先行制圧のトドメとして返しの相手ターンで発動するデッキも少なくなく、後年出た発禁令というカードと組み合わせることで自壊効果を発生させることなく維持が可能となるなど、このカードのパワーも相対的に上がっていった。
そもそも9期以降の環境では1ターンでも特殊召喚を封じられたら致命的なテンポロスを生じ、もっと言えばたった1回の特殊召喚を封じられただけでも、致命的となりうるほど環境が高速化していたのだ。
そして2022年にはリリースが必要、その後の特殊召喚が封じられるとはいえデッキからサーチが可能な「ファラオニック・アドベント」、手札または墓地から直接場にセットし、そのままそのターンに発動できるようにする「賢瑞官カルダーン」というモンスターが登場した。
流石にデッキからサーチできるようになり、破壊しても墓地からまたセットされて再利用されるという状況にこのカードはオーバーパワーと判断されたか、OCGでは2022年7月1日のリミットレギュレーションにてついに禁止カードに指定された。
マスターデュエルでも2022年8月31日に禁止となった。
結局王宮の弾圧と同じく、先行制圧の封殺として使われ、同じ道を辿ることとなってしまった。復帰はおそらく無理であろう。
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武神(遊戯王)は、元々特殊召喚しなくてもさして問題ないデッキなのでこのカードがメタも兼ねて良く入る。
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関連項目
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