蚊取り線香(かとりせんこう)とは、カ(蚊)を駆除するために用いられる線香である。
概要
シロバナムシヨケギク(除虫菊)に含まれている殺虫成分「ピレスロイド」を練り込んだ線香で、初期は天然成分を、現在は主に合成成分を用いている。火をつけると線香がじわじわ燃えながら、その熱で殺虫成分が蒸散する。
煙に殺虫効果があると勘違いされがちだが、火が付いた場所より手前から蒸散は始まっているので、煙が当たらないと蚊を駆除できないわけではない。蚊取り線香も、蚊取りマットも、電源式蚊取りも、ワンプッシュ式蚊取りも基本的な成分はほぼ同じで、蒸散の方法が違うだけである。
ピレスロイドは昆虫類などに作用する神経毒で、哺乳類や鳥類には大きな作用を及ぼさない。
蚊取り線香といえば、渦巻き状の形であることが知られているが、これは燃焼時間を長く確保しながらも、小さくまとめるために考案された形状である。
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