蚊柱とは、飛んでいる蚊の群れ、特にユスリカの群れを指す言葉である。
曖昧さ回避
概要
野原で飛び回っているアレ。ユスリカのほかにカやヌカカ、カゲロウなど、他の虫も作ることがある。特にアフリカのマラウイ湖では数十mの高さになる場合もある。
日本の多くの蚊柱はユスリカによるものとされる。人の頭の上に発生することもあるため地域によっては「頭虫」「脳食い虫」とも呼ばれることがある。特に川や湖などの水辺で大量に発生する傾向があり、琵琶湖周辺では「びわこ虫」と呼ばれる。
発生時期は主に初夏~秋。俳句では夏の季語として扱われており、小林一茶も「蚊柱」を含む句を(データベースで確認できる限りでは)30ほど残している。
蚊柱にはユスリカの雄が集結しており、雌は集まっている雄たちを目印に蚊柱へと飛び込んでいく。そして交尾を行い、次の代へと命を残していく。…のだが、たまに自転車で走っていた人間の顔面まで飛び込んでしまい、両方にとって大惨事になる場合もある。
昔は縁起の良いものともされていたらしく、704年に藤原京(奈良県)に出現し元号にもなった「慶雲」は蚊柱のことを指すとも言われている。
ちなみに「蚊」「ユスリ"カ"」と呼ばれているが、ユスリカはカ科ではなくユスリカ科であり、アカイエカやヒトスジシマカなどの日常的な言葉としての「蚊」とは科が異なる。それらの蚊のように人間・動物を刺したりもしない。
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関連項目
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