蜂屋頼隆単語

• 概要
• 織田信長重臣・蜂屋頼隆
• 本能寺の変の後
• 補足
• 関連項目
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蜂屋頼隆（？～1589）とは、戦国時代の武将である。

概要

織田信長家臣の内、おそらく美濃閥の存在。本能寺の変後も生き残ったが、死んで断絶してしまった。官途は兵庫頭、出羽守、侍従。

織田信長重臣・蜂屋頼隆

美濃の出身とのことだが、出自についてはよくわからない。『信長公記』には永禄2年2月頃に織田信長上洛中に斎藤義龍の刺客が来た知らせを金森か蜂屋を取次にしろ、といった話が出てきているため、ほぼ早くから織田信長に仕えてはいたようだ。

『高木文書』によると黒母衣衆の一人だったようだが、上洛戦では柴田勝家・森可成・坂井政尚とともに石成友通を破ったことが『信長公記』に記されている。ここですでに部将として自立していたようで、以後この4人が本圀寺の変の後の畿内再平定連合軍に選抜されている。ここに佐久間信盛を加えたチームがはじめは畿内統治にかかわったが、やがて丹羽長秀・木下秀吉・明智光秀・中川重政のチームに変わる。この9人に滝川一益を加えた10人が、この時期の信長の代表的な部将だったようだ。

以後も永禄12年（1569年）から天正7年（1579年）に至るまで、織田信長の戦いにはよく姿を見せる存在だった。当初は、旧母衣衆のうち、中川重政や塙直政らに比べると出世競争には一歩リードしていたようだが、その後の出世は遅かった。まず、元亀初頭の琵琶湖に配置された各宿将の中に蜂屋頼隆は入っておらず、上洛戦直後の数か月を除いては政務にかかわったこともほとんどない。この点、羽柴秀吉や明智光秀、丹羽長秀と比べても、遊撃軍の一指揮官程度になってしまったのである。

ところが、天正8年（1580年）8月に佐久間信盛父子の追放が起きる。ここで、蜂屋頼隆には、和泉の支配権が与えられた。本願寺退去後の大坂に津田信澄、丹羽長秀とともに入り、馬揃えにも二番隊を率いたのである。以後もフロイス書簡などには和泉の支配者としての蜂屋頼隆が描かれる。とはいえ、岸和田城主だったはずなのだが、同時期に津田信張も登場するため、不自然だが両方いたのだろうか、ということにはされている。

かくして、武田勝頼攻めにもそれほど関わらないで終わると、織田信孝の四国攻めに、丹羽長秀・津田信澄とともに副将としてあてがわれた。なお、『丹羽家譜』にすらこの3人は併記されているので、丹羽長秀が突出していたというのは俗説と思われる。

本能寺の変の後

『宇野主水日記』によると、本能寺の変当日には岸和田城にいたようだ。ところが、その後不思議と全く記録に現れず、津田信澄粛正や山崎の戦い等にどのようにかかわったのか、不明である。

『太閤記』によると清須会議で3万石を与えられたとのことだが、これまたどこか不明。以後、羽柴秀吉と柴田勝家との戦いで羽柴秀吉につき、賤ヶ岳の戦い後、越前敦賀郡5万石に移された。おそらく加増では全くなく、ほぼ存在感がなくなりつつあったともいえる。

この頃出羽守に任官したと思われ、以後侍従となって公家成大名の一人となった。なお、彼は敦賀侍従と呼ばれ、羽柴の姓も与えられている。

かくして、佐々成政攻め、九州攻めなどにも従軍したが、天正17年（1589年）9月25日に亡くなった。崇福寺蔵『蜂屋頼隆画像賛』には享年56歳とあり、おそらくそれくらいかと思うがはっきりとしたことは言えない。子供はおらず、家は断絶した。

補足

「信長の野望」（PC）シリーズにおける蜂屋頼隆の能力一覧。

ちょっと軍事能力が高い部隊長といった塩梅である。

	軍事能力						内政能力
戦国群雄伝(S1)	戦闘			51			政治	40			魅力	51	野望	40
武将風雲録(S1)	戦闘			69			政治	53			魅力	52	野望	65	教養	57
覇王伝	采配	65	戦闘	70	智謀	43	政治	41					野望	48
天翔記	戦才	142(B)			智才	90(B)	政才	102(B)			魅力	63	野望	44
将星録	戦闘			-	智謀	-	政治	-
烈風伝	采配	56	戦闘	59	智謀	42	政治	33
嵐世記	采配	44			智謀	36	政治	19					野望	26
蒼天録	統率	49			知略	36	政治	19
天下創世	統率	53			知略	36	政治	18							教養	34
革新	統率	59	武勇	72	知略	41	政治	23
天道	統率	59	武勇	72	知略	41	政治	23
創造	統率	56	武勇	68	知略	46	政治	34
大志	統率	55	武勇	66	知略	49	内政	36	外政	38

関連項目

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• 中川重政
• 塙直政
• 丹羽長秀
• 津田信澄
• 豊臣秀吉