蟻塚(ありづか)とは、
概要
絵画のような厚塗りのタッチが特徴の絵師。酒好き。大自然を背景に、巨大生物や竜などが描かれたファンタジー調のイラストを投稿することが多い。
イラストには文字やセリフが一切書かれていないものの、何枚かのイラストでは互いに登場人物が共通しており、同一の世界観や共通したストーリーを感じさせるものがある。それら背後のストーリーを想像するのも閲覧者の楽しみの一つである。
これまでに投稿された主なシリーズに、少年少女の帰省の旅(完結済み)、桜の騎士と勇者のシリーズ(2015年~継続中)がある。特に後者は、完結した暁には合計200枚を超える超大作となる予定。
……だったのだが、2022年1月、親族と名乗るツイッターアカウントの報告により、氏の死去が報告された[1]。
これにより、一連のシリーズは未完となった。
なお後述するように、シリーズ名や登場人物はあくまで本記事の執筆者による仮称であることを注記しておく。
桜の騎士と勇者のシリーズ(仮称)
蟻塚氏による、同一のファンタジー世界を舞台とした一連のイラスト群である。2015年から2016年9月現在まで継続している。とある縁を持つ登場人物達が、それぞれの目的のために世界中を旅する様子を描く。
また前述のとおり、作中では文字が登場しない(架空文字は登場するが、日本語や英語のような「我々の言語」では説明されない)うえ、シリーズ名や登場人物名は決められていない。そのため閲覧者は、キャプションに書かれた登場人物達の会話や作中での立ち位置を元に、登場人物を「騎士」や「勇者」のように役職名で呼ぶことになる。その場合も、人により呼び名が変わる場合があるため、考察や感想をコメントするときは注意されたい。
主な登場人物
騎士
元騎士、神様、神様代理とも。かっこいい。淫夢語を話す。治癒魔法とパンケーキには定評がある。
元はとある村で「桜の神様」に仕え、教会の異端審問官として働いていた青年。少年時代につらい経験を桜の神様に癒してもらったことを契機に、やがて狂信的に神様に仕えるようになる。
しかし、ある時を境に神様が力を失い、村人も村からいなくなってしまった。そこで彼は神様から「核」を引き継ぎ、桜の神様を復活させることを目標に信者と旅を続けている。なお、厳密には核を引き継いだ時点で彼も神格を備えており、神の力のようなものも扱えるのだが、彼自身は「代理人として核を預かっているだけであり、自分はまだ桜の神様の信者だ」と主張している。
容姿の元ネタはレガシー・オブ・ケインというゲームに登場するキャラクター。
信者
紅眼白髪の子供。少年、クソザコザリガニとも。かっこいい。そしてかわいい。
元は魔王討伐のために旅をするへなちょこだったが、村の教会跡で神の核を引き継いだ騎士の勧誘を受け、彼の信者第一号となる。剣の腕はからきしだが、悪運は強いほうのようだ。なお、この世界では様々な神様がいるが、いずれも信者がいなければやがて怪物の姿に変貌してしまうらしい。
この世界の基準では魔物に似た容姿らしく、町ではよく入店拒否される。余談だが、桜の神様にも容姿が似ている。現在は騎士の手助けを受けながら、二人で魔王討伐の旅を続けている。
元は少年という設定だったが、蟻塚氏が友人に酒で釣られた結果、性別不詳に設定が変更された。
勇者
失明しているのか片目が白く、また指が欠け、そして全身に古傷を纏った赤髪の少女。
かわいい(確信)。
勇者として女神の祝福を受けた結果、どれだけ戦死しても傷が癒えて蘇る能力を持つ。絶対魔物殺すガール。能力が発動するのはあくまで一度死んでからだったため、一番最初の死に際に受けた傷はそのまま残ることになった。指が欠けているので、戦うときには手に剣を包帯でくくりつけて戦う。普段は剣の代わりに杖を持ち歩くほか、その杖に似た杭のようなものを生み出せると思しき描写がある。
長年、目の前を塞ぐ魔物を斬っては捨てというような旅を送っていたが、あるとき迷いの森と呼ばれる広大な森の中から出られなくなってしまった。そのため、現在では黒髪の少女と森を脱出するための探索を行っている。
少女
一度入ったら出られない迷いの森で生まれ育った少女。迷い込んだまま定住している人々から離れ、一人暮らしをしていた。現在は勇者が森を出る手助けをするため、森の中にある書庫や遺跡などを探索している。
桜の神様
樹木を桜に変える能力を持ち、村にあるほとんどの木は彼の力で桜に変えられている。村に恩義があるため、長年、作物と引き換えに村に豊穣や平和を与えていた。
しかし……(以下ネタバレ)
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勇者にとっては桜の神様も魔物の一種でしかなかった。 村へやってきた彼女は村人も教会の騎士も皆殺しにしたのち、本来の姿を現した桜の神を滅ぼす。
その結果、生き残り二人を残して村は全滅し、廃墟と化した教会は桜の神の亡骸が残るだけとなった。生き残りのうち、一人は亡骸に残る核を引き継ぎ、残る一人は川に投げ捨てられたのち、魚食主義の魔物となる。
その他の登場人物
関連商品
外部リンク
関連項目
脚注
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