裁きの龍(ジャッジメント・ドラグーン)とは、遊戯王OCGのモンスターである。
概要
2008年2月23日発売のパック「LIGHT OF DESTRUCTION」で登場。レアリティはウルトラレア及びアルティメットレア。テキストは以下の通り。
効果モンスター 星8/光属性/ドラゴン族/攻3000/守2600 このカードは通常召喚できない。 自分の墓地に「ライトロード」と名のついた モンスターが4種類以上存在する場合のみ特殊召喚する事ができる。 1000ライフポイントを払う事で、 このカード以外のフィールド上に存在するカードを全て破壊する。 このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、 自分のエンドフェイズ毎に、自分のデッキの上からカードを4枚墓地へ送る。※遊戯王カードWiki より引用
見ての通り事実上のライトロード関連カード。
「終焉の王デミス」が涙目になりそうなライフ1000での全体除去である。
ライトロードは能動的にデッキを墓地に送るカードが多いので、投入種類数にもよるがライトロード4種類以上の条件もそう難しくないだろう。
素の攻撃力も3000と高く、効果を使用してからこのカードで直接攻撃を決めるだけで大ダメージを与えられる。自分のライフとも相談する必要があるが、毎ターン全体除去を繰り出して直接攻撃をするだけで、単純に自分ターンで3ターンあれば勝利できるのだ。これを防ごうと思った場合、相手は「クリボー」や「速攻のかかし」、「ネクロ・ガードナー」などを使用するか、このカード自体を破壊してしまうしかない。どうにかして破壊したところに手札の2体目を出してやれば相手は絶望することだろう。
たとえ劣勢であろうと1000ポイント超のライフがあれば一気にひっくり返すことが可能。ライトロードを相手にするときは常にこのカードを警戒する必要がある。
少々手間のかかる儀式召喚を用いる「終焉の王デミス」に比べ特殊召喚が容易で、仮に「強制脱出装置」などで手札に戻されてもこのカードの召喚自体に何かコストが必要なわけではないので、条件さえ満たせば即座に特殊召喚しなおすことも出来る。
また、効果は1ターンに何度でも使用できるので、「冥府の使者ゴーズ」などを出されたり、「ダンディライオン」などで相手フィールドを消しきれなかった場合でもそのターン中に対処できる。ただし、1000ポイントのライフは決して軽くは無いので、闇雲に使うと肝心のときに使用できなかったり、隙を突かれて押し切られてしまうので注意。
弱点としては、ライトロードの性質上、このカードが手札に来ずに墓地にいってしまう可能性があること。「創世の預言者」、「光の召集」などで手札に戻せるような対策をとりたい。もっとも、ライトロードはこのカードなしでもある程度戦えてしまうので、このカードを戻す前に勝利できてしまうこともあるだろうが。
他にはやはりライトロード全体の話になるが「マクロコスモス」「次元の裂け目」など。墓地にライトロードがたまらないので苦戦を強いられる。
また、最近は「スターライト・ロード」、「スターダスト・ドラゴン」などの大量破壊カードに対する対策カードも数を増やしているので、登場直後に比べると少し動きにくくなっているかもしれない。
デッキ切れによる自滅にも注意。このカードは1ターンに4枚も墓地に送るのでいくら墓地を増やすのがメリットと言ってもデッキがなくなってしまっては意味が無い。他のライトロードと一緒に並べているとあっという間になくなってしまう。その前に勝負を決められるように心がけたい。
ライトロードのカテゴリ自体が強力で、その切り札であるこのカードは一時期は公式大会などの環境で見ないことは無いほどで、ゲーム版大会でもライトロード同士のミラーマッチが珍しくなかった。
そんな状況を抑制するため、2008年9月1日に準制限カードに指定された。それでもやはり強力であり、更なる制限強化があるのではないかと囁かれた。が、今のところその様子は無い。伏せカード封じをして安全にこのカードを出すために用いられた「大寒波」が禁止になったので、制限強化の可能性も低くなっている。ライトロード自体が全盛期から比べると弱体化しているのもあるかもしれない。
その後、2011年9月1日に制限解除。それだけならまだしも、「カオス・ソルジャー -開闢の使者-」までもが同時に制限復帰(2016年10月からは準制限)することとなっている。闇属性との混合で楽に開闢の使者のコストをそろえられるライトロードは、この制限改訂を追い風に再び環境のトップに返り咲くことができるのだろうか。
「終焉の王デミス」や「ラーの翼神竜」が涙目になるカード。デミスより少ないライフコストで、ラーより強力な破壊効果を持つ。原作版ラーよりも強力になってしまっている(原作は耐性持ちも無視できるので完全下位とは言い切れないが)。
もっとも、こちらはライトロードデッキ専用カードであり、それぞれ活躍しやすいデッキ構成がまったく違うので、一概に比べることは出来ない。
2011年3月19日の優先権に関するルール変更で多少弱体化したカード。このカードが「奈落の落とし穴」などで破壊されるとき、旧ルールであれば全体除去だけは使用できたが、現ルールではそれが出来ない。
その強力な姿は皆の心に深く刻まれたようで、インチキ効果だとか「ラーの翼神竜」の効果の話になるとしばしばこのカードの名前が出る。
公式にも強力であることは認知されているようで、後に強力カードを集めた「GOLD SERIES 2010」にも再録された。こちらではノーマルのこのカードが入手できるほか、運がよければ金色に光り輝くゴールドレアのこのカードが手に入るかもしれない。
「GOLD SERIES 2010」は収録数が少ない上に、ノーマルで入っているので2,3パック買えばこのカードが手にはいる可能性が高い。「LIGHT OF DESTRUCTION」でも、ライトロード収集のために何パックも買っていればそのうちに1枚くらい手に入ってもおかしくない。ここで「オネスト」も手に入れればあなたのライトロードデッキは大幅に強化されるだろう。
ぜひそのときはたっぷりあるであろうアルカナフォースでもデッキを組んでほしい。
カードショップなどを利用する場合でも、前述のノーマル仕様のものなら安価で入手できる。
要するに強力カードが簡単に手に入ってしまうと言うことである。LODTとGS2010が共に絶版になってしまえば話は変わってくるが。
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