裏切られた自由とは、第31代アメリカ合衆国大統領ハーバート・フーヴァーの回顧録である。
概要
英題:Freedom Betrayed: Herbert Hoover's Secret History of the Second World War and Its Aftermath
副題は『フーバー大統領が語る第二次世界大戦の隠された歴史とその後遺症』であり、彼が母校の大学に創設したシンクタンク『フーバー研究所』によって2011年に刊行。その題通りハーバート・フーバー第31代大統領が自分の第二次世界大戦時代の体験を、戦後に長くかけて緻密に検証して作り上げた回顧録である。
本書の内容は世界中で衝撃を呼び、多くの研究者たちに第一級の史料に指定されるほどで、アメリカ本国で刊行されてから6年後、かなり遅れて日本でも翻訳版がようやく刊行されて、戦後に蔓延した自虐史観に囚われていた多くの日本人の歴史認識を覆すものであったために話題となった。
詳細
フーバー大統領は、本書の中において次のような主張を極めて実証的に展開している。その内容は驚くべきことに、戦後日本に蔓延した東京裁判(極東国際軍事裁判)の判決を鵜呑みにした「東京裁判史観」、更には戦後世界で蔓延した「『正義の連合国』対『邪悪な全体主義国』」という従来の構図を真っ向から否定したものであり、当時さまざまな情報にアクセスすることができたアメリカの最高権力者の一人が著者であることもあり、信憑性が非常に高いものでもある。
また、本書においてフーバー大統領は、3年と8か月にも及んだ不毛な日米戦争は「ルーズベルト(大統領)という、たった一人の狂人(マッドマン)が引き起こした」と糾弾しており、なぜルーズベルトはアメリカを戦争に引きずり込んだのか、なぜ彼はそんなことができたのかについても詳しく解説している。
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