概要
東京都八王子市から奥多摩にかけての地域を主なエリアとする一般路線バスを運行するほか、羽田空港・成田空港へのリムジンバスを含む高速バスの運行や貸切バス・特定輸送(送迎バス)事業などを手掛ける。一部の一般路線や高速バス・貸切バスは1999(平成11)年設立の子会社「多摩バス」に移管されていたが、2008(平成20)年に多摩バスから再度直営に戻している。
1928(昭和3)年創業の「奥多摩振興(株)」が直接の母体。戦時中に親会社であった青梅電気鉄道のバス事業を継承し、戦後は独立するも1956(昭和31)年に京王の傘下となった。1963(昭和38)年、社名を「西東京バス」に改称したのち、同じ京王グループの「高尾自動車」「五王自動車」と合併した。
一般路線全線でPASMO、Suicaでの運賃支払いに対応している(バス共通カードの取り扱いは2010年7月末をもって終了)。さらに定期券情報をPASMO、Suicaに記録するIC定期券サービスも行っている。
営業所
- 楢原営業所(A)
- 所在:東京都八王子市楢原町591-1/最寄バス停:楢原町
- 八王子駅(京王八王子駅)などに発着する八王子市北東部~日野市などの路線を所管。
- 楢原営業所中野学園車庫(M)
- 所在:東京都八王子市戸吹町1100
- 特定輸送(中野学園=明大中野八王子中学高校のスクールバス)のみを所管。元々中野学園所有のスクールバスだった車両及び施設であり、独自のカラーリングは当時から引き継ぐもの。
- 五日市営業所(C)
- 所在:東京都あきる野市舘谷台24/最寄バス停:武蔵五日市駅
- 福生駅・秋川駅・武蔵五日市駅などに発着するあきる野市・日の出町・檜原村などの路線を所管。
- 五日市営業所青梅支所(B)
- 所在:東京都青梅市末広町一丁目3-3/最寄バス停:西東京バス青梅支所
- 青梅市や羽村市の路線を所管。2022年に営業所から支所へ組織改編された。
- 五日市営業所氷川支所(E)
- 所在:東京都西多摩郡奥多摩町氷川213/奥多摩駅
- 奥多摩駅などに発着する路線を所管し、一部の便は山梨県に足を延ばしている。旧青梅営業所の支所的な施設だったが、2000年代に五日市営業所所轄に変更。長年「氷川車庫」の名称であったが、2022年に現名称に改称。
- 恩方営業所(D)
- 所在:東京都八王子市下恩方町281-1/最寄バス停:恩方営業所
- 八王子駅(京王八王子駅)~高尾駅に発着する八王子市西部の路線およびほとんどの高速路線を所管。
車両
国内3メーカーとも導入しているが、いすゞと日野がシェアを分け合う一方、三菱ふそうは極端に少ない。1995~2006年の間には京王グループにならって日産ディーゼルが相当数導入された。最近の新車はコミュニティバスを含め、ノンステップ車になっている。2023年から中国BYD製電気バスの3台が走ることになっていたが、諸般の事情により運行開始が無期延期になったと発表された。
路線バスのカラーは京王バスが1974年まで採用していたカラーとほぼ同じである。但し一時期分社していた多摩バスのブルー主体のカラーを纏う車両も未だに残っている。高速バス・貸切バスも京王グループカラーを採用している。
ボンネットバス「夕やけ小やけ号」やトレーラーバス「青春号」など、ユニークで乗りたくなるバスの導入も行ってきたが、いずれも老朽化などを理由に、「夕やけ小やけ号」は2007年限りで引退、「青春号」も2023年3月限りで運行終了が発表された。
余談
- 西東京バスの前身の一つ、五王自動車創業の路線でもある「秋04(京王八王子駅~武蔵五日市駅)」は、かつて狭隘な山道やトンネルを通ることから、当該区間に交通整理・誘導を担当する添乗員を乗務させる「ワンツーマンバス」を運行していた。現在は広いトンネルを含む新道ができたため添乗員の乗務は廃止された。
- 「運賃が高い」とよく言われる。確かに西東京バス単独運行の区間は高い。でもね、ぶっちゃけ西隣の山梨県を走る富士急バスはもっと高いよ。
関連動画
関連リンク
関連項目
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