西武40000系とは、西武鉄道の地下鉄直通対応の万能一般形車両である。
概要
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西武30000系(スマイルトレイン)に続く、「進化したスマイルトレイン」として2015年8月24日に発表された。コンセプトは「人にやさしい、みんなと共に進む電車」。
西武2000系の廃車に伴う置き換え用に製造されることになった。2016年度に20両(10両×2本)、2017年度に40両(10両×4本)、2019年度に20両(10両×2本)が製造される予定。
車両外観は西武グループのコーポレートカラーである青を基調とし、「山の緑と空の青」をイメージしたカラーリングにした。
車内には西武鉄道初となるシャープの「プラズマクラスター」を導入するほか、LCD(スマイルビジョン)をドア上に設置。また、先頭付近はスペースを大きくした「パートナーゾーン」とし、車椅子・ベビーカーを使用した利用客や大きな荷物を持った利用客に対応するほか、窓を従来より大きくして子ども連れにも対応する。
このほか、西武鉄道の通勤形車両としては初となる半自動ドアの設置、電源コンセントの設置、フリーWi-Fiの設置、トイレの設置[1](2019年度製造車は未設置)がなされる予定。
この車両の一番の特徴は「パートナーゾーン」のほかに、2016年度・2017年度製造車に導入される西武鉄道初の「ロング・クロスシート転換車両」である。これは混雑時はロングシート、閑散時はクロスシートにするもので、既に他の鉄道会社にも導入されている。
わざわざ西武鉄道がこの転換車両を導入することから、東京メトロ副都心線と東急東横線の直通開始前後から話が出ている東急東横線・みなとみらい線直通の有料特急と関係している可能性も考えられた[2]。
その後、2016年6月16日にこの転換車両に関して追加発表がされ、西武40000系を使用した有料の座席指定車両を運行することが発表された(2017年1月10日に列車名を「S-TRAIN」とすることが発表)。平日は西武池袋線~東京メトロ有楽町線の間、土休日は西武秩父線~東京メトロ副都心線~東急東横線~みなとみらい線の間を運行する。
また、2018年3月10日からは新宿線・拝島線に拝島ライナーとして運転されるようになった。
運用
区間は以下の通り。
- 西武池袋線:池袋駅~飯能駅~吾野駅
- 西武秩父線:吾野駅~西武秩父駅
- 西武有楽町線:小竹向原駅~練馬駅
- 西武新宿線:西武新宿~本川越
- 西武拝島線:小平~拝島
- 東京メトロ有楽町線:和光市駅~新木場駅
- 東京メトロ副都心線:和光市駅~渋谷駅
- 東急東横線:渋谷駅~横浜駅
- 横浜高速鉄道みなとみらい線:横浜駅~元町・中華街駅
関連動画
西武40000系に関するニコニコ動画の動画を紹介してください。
関連項目
脚注
- *なお、これに関連して東急の元住吉検車区に汚物抜き取り装置が整備されている。
- *後に西武鉄道は新型特急車両を発表しているが、こちらは車両構造がソーセージ奇抜であり、かつ貫通扉が無いため地下鉄直通は厳しいものと考えられた。
- *おそらくこの試運転が西武40000系のためのデータを取っていたものと思われる。
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