概要
1992年に西武池袋線と帝都高速度交通営団(営団地下鉄)有楽町線の相互直通運転用の車両として設計・製造された車両である。この車両が登場するまでは、西武は101系や2000系のような黄色の電車のイメージが強かったのだが、この車両は青色となり、以後20000系などの西武車両の標準を築いた。また、西武としては初の10両固定編成であり、これ以後西武線では10両化が進められていくことになる。
西武有楽町線が複線化し、西武池袋線と相互乗り入れを開始した、1998年までに250両(10両×25本)が製造された。
有楽町線用のCS-ATCが搭載されることになった際に、初期の車両は改造対象から外れたため、配置がころころ変わっていた。
その後、副都心線対応改造工事が行われることになるが、その辺は「バカ殿」を参照。
試作車的な存在となっている6101Fと6102Fは西武新宿線系統でのみ運用に入っている。
なお、車内案内装置は当初はLEDであったが、池袋線運用の23本は2009年からLCD(スマイルビジョン)の取付工事が開始され、2015年には全てLCDとなった。新宿線運用の2本は現在もLEDのままである。
今後、新たな地下鉄直通用車両として、40000系が2016~2019年度にかけて導入される予定であるが、同系列の製造本数が少ないことから、今後も地下鉄直通運用に入ることには変化は無いと見られる(前述のLCD設置の関係もあるし)。
運用
概要で述べた通り、地下鉄直通車両として設計されていたが、中には初期配置が新宿線系統である編成も存在した(6112・6115F)。
1994年に西武有楽町線が練馬まで暫定開業した時に、有楽町線にも乗り入れるようになるが、1998年3月のダイヤ改正時にCS-ATCの搭載対象から外された6101~6107Fは新宿線に転用される。4月に6101~6104Fは地上運用のみで池袋線に戻ってくるが、池袋線をATC搭載車で統一するために、9月に新宿線に配置されていた6115~6117Fと入れ替わる形で、6101~6104Fは新宿線に転属。
その後、副都心線対応のために、新宿線所属のうち6103~6107FをATCなどの装置を搭載した上で、ようやく池袋線に戻されることになった。6101・6102Fはホームドア位置と合わないことなどを理由に改造対象から外され、新宿線で運用に就いている。
現在は地下鉄直通運用のほか、地上の池袋駅発着運用にも就いている。かつては池袋駅~練馬駅間は8両までしか対応していなかったことから、ダイヤ乱れが発生した際に、池袋発着に変更することができなかったが、現在は全駅で10両化が完了しているため、行先変更は容易となっている。
このほか、狭山線にも入線が可能である。なお、池袋線・西武秩父線の飯能駅~西武秩父駅間は、東飯能駅を除いて8両までしか対応していないため、飯能駅~武蔵丘車両検修場間の回送を除いて、入線しない。
新宿線では、高田馬場駅~上石神井駅間の優等種別通過駅が8両までしか対応していないため、西武新宿線~上石神井駅間では各駅停車以外の種別で運用に入ることになる。
このほか、拝島線にも入線している。
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