見えざるピンクのユニコーンとは、インターネット上で生まれた、想像上の女神である。
英語原文ではインビジブル・ピンク・ユニコーン(Invisible Pink Unicorn)で、略してIPUとも呼ばれる。
概要
「見えざるピンクのユニコーンは偉大なスピリチュアルパワー的存在である。なぜなら、『不可視であるにもかかわらず同時にピンク色でもある』という、神妙不可思議なことを可能にしているからである。」
「その他の宗教と同じく、見えざるピンクのユニコーンへの我らの信仰も、論理と信心の双方に立脚している。我らは彼女がピンクであると信じている。そして我々が彼女を見ることが出来ないことから、論理的帰結として彼女は不可視である。」
――信仰者の言葉
その特徴は単純明快である。
これらの「教義」を発表した「信者」たちは、「彼女は他の主要な宗教の神と同等に実在性を備えている」と主張しており、疑うような突っ込みに対していちいち反論している。
例:「見えないのに何でピンクだのユニコーンだの分かるん?」「なんでそんなもんがいると分かるん?」 → 「神聖な感覚でわかるんよ」「聖者がそう伝えてる」「聖典にそう書いてある」「インターネットで見た」
……要するに、「信者」と称しているのは実際には無神論者である。彼らから有神論者に向けた、「お前らの信じる神なんて俺らがふざけ半分で考えた女神様と実在性は同レベルじゃんm9(^Д^)プギャー」という皮肉の一種である。
歴史
1990年くらいに無神論について扱うニュースグループでの議論で最初に言及されたらしい。
その後1994年頃にTelnetベースの掲示板で、暇な大学生たちによって具体的な教義がいろいろと設定された。
しかし、空飛ぶスパゲッティ・モンスター教とコンセプトが似ている上にあっちの方が見た目的に面白いので、最近は勢力的に押されており、衰退しがち。
その他の教義
ネット上で信者が好き勝手に付け足していったので割と混乱している。下は一例だが、これらに対する異説もあげられている。
- 洗濯室は見えざるピンクのユニコーンの神殿である。
- 靴下に穴が開いていたら、それは彼女がその角をもって穴を開けたことを示している。
- 洗濯物がピンク色に染まったら、それこそが彼女がピンク色であることの証である。これはあなたの洗濯機の中に選ばれし雄馬を従えて彼女が降臨し、愛を交わしたことの残光なのだ。
- 靴下が片方無くなったとしたら、あなたは特別に祝福された存在である。これぞ彼女の神聖なる御業である。誰かに「なぜ靴下を無くしたのか」と問われたならこう答えるがよい。「わが主が必要とされたからです」と!
- 彼女が靴下を持ち去ってどうするのかは、誰にも分からない。人知を超えた事象である。
- 見えざるピンクのユニコーンはパイナップルとハムのピザを好む。
- 悪名高き者、卑しき者、それは紫の牡蠣(パープル・オイスター Purple Oyster)。パープル・オイスター・オブ・ドゥーム(Purple Oyster of Doom)。
- 紫の牡蠣は彼女のしもべであったが、「パイナップルとハムのピザよりも、ペパロニとマッシュルームのピザの方がより彼女の喜びとなる」という異端を広めた。この大罪によって堕天させられたのである。
- 見えざるピンクのユニコーンの信者にとって重要な数字、それは42である。これは「人生、宇宙、すべての意味とは何か?」という問いへの答えでもあるのだ。ここに知恵が必要である。まず彼女の教義が明らかとなった年、1994年の各桁の数字を足してみよう。1 + 9 + 9 + 4 = 23。これに4(彼女の蹄の数)を足し、2(彼女の耳の数)を足し、2(彼女の目の数)を足し、1を足し(彼女の角の数)、1(彼女の尻尾の数)を足してみてほしい。そこにわずか9を足すと……?おお、なんということか!
関連動画
ピンクのユニコーン
関連項目
- 空飛ぶスパゲッティ・モンスター教
- 無神論
- 宗教
- 神
- 女神
- 赤い糸 … あなたの小指につながってる糸。見えないけど赤い。
- ユニコーン
- 一角獣
- 可能性の獣
- 靴下
- 洗濯機
- 人生、宇宙、すべての答え
- ピンク色の激しい馬
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