言峰璃正とは、小説・TVアニメ『Fate/Zero』の登場人物である。
プロフィール
- 身長:179cm
- 体重:88kg
- 血液型:B型
- 誕生日:12月29日
- イメージカラー:燻し銀
- 特技:説法・中国拳法
- 好きな物:信仰心・克己心
- 苦手な物:快楽主義者
- 天敵:雨生龍之介
- 所属:聖堂教会・第八秘蹟会
概要
言峰綺礼の実父にして冬木教会に滞在する聖堂教会・第八秘蹟会の司祭。“冬木の聖杯戦争”においては聖堂教会が初めて介入した第三次から監督役を務めている。璃正は、普段は教会の司祭として生活しているが、ひとたび聖杯戦争が始まれば冬木教会において聖杯戦争の監督、敗れたマスターの保護を担っている。
超接近戦を得意とする八極拳の達人で、息子である綺礼に精神修養の一環として指導を行った師匠でもある。鍛え上げた肉体はいささかも衰えを見せず、八極拳の腕前は息子の綺礼を凌駕する。
その姿は『マス・オーヤマ体系』、コンセプトは『老いたセガール』の化け物である。
ただし、璃正の拳は自己鍛錬と求道の為に積み上げられた功夫である。「代行者」を務めた息子とは違い殺人術の心得は無く、死徒や色々なモノとの殴り合い経験も少ない。ましてや、魔術による肉体強化を使ったマジカル八極拳も使えない。
しかし、息子の綺礼から見れば、璃正の八極拳は『正調の八極拳』であり拳士としては格上である。
息子、言峰綺礼
言峰綺礼は言峰璃正が50歳を過ぎて、跡継ぎを諦めた時期に授かった子である。求道者として八極拳の技を、そして父親として信頼と情愛を注ぎ込んだ自慢の息子である
『代行者』としての険しい道。妻との別離。そして第四次聖杯戦争。
息子の苦悩に気を病む璃正の元、数多の苦難を乗り越えた愛息子は神父として、そして求道者として見事な成長を遂たのである。
神父として嘘をつかず、師である遠坂時臣との約定を守る姿はまさに敬虔な信仰者そのものである。
さらに『Fate/Zero 最終話』において求めた答えを得ながらも、さらなる求道の道を求める立派な求道者に・・・!
遠坂家との関わり
詳細は明らかにはなっていないが、第三次聖杯戦争の監督役を務めた時から始まっている。
どの様な経緯からかは不明だが、本来ならば敵対関係にある魔術師、しかも名家である遠坂家の先代(遠坂時臣の父)と友誼を結んでおり、第三次聖杯戦争終了後も遠坂家との深い関わりが続いている。
第四次聖杯戦争においては、その旧交に従って遠坂時臣に協力している。綺礼には遠坂時臣は聖杯を託すに足る人物であると紹介しており、聖堂教会と魔術協会の立場を超えて信頼し合う間柄であることが読み取れる。
第四次聖杯戦争における動き
第三次聖杯戦争において聖杯が降臨したのは冬木教会。
60年前から続く遠坂との旧交。
聖堂教会に、第八秘蹟会に所属する者としての思い。
八極拳を極めた求道者しての思い。
様々な思いを抱きながら、この老人は第四次聖杯戦争に臨む。
第四次聖杯戦争の監督役を務める言峰璃正は、息子の言峰綺礼、そして古くからの盟友である遠坂時臣と謀って“無限の願望器”たる聖杯奪取に加担する。
開幕前
第四次聖杯戦争が開幕する3年前、すでに策謀は始まっていた。言峰璃正の息子である、言峰綺礼が聖杯戦争のマスターに選ばれたのである。
言峰璃正は盟友である遠坂時臣の勝利を確実な物とするべく密約を結ぶに至る。息子である綺礼をマスターとして聖杯戦争に参戦させ表向きには敵対、水面下では共闘するのである。
その条件として、綺礼自身に聖杯戦争への参加を承諾させる事と、綺礼を時臣に弟子入りさせ聖杯戦争に耐えうるだけの魔術師とするべく鍛錬を積ませる事が必要となる。
イタリアはトリノの街で密議を行う、言峰親子と遠坂時臣。いまだ聖杯にマスターとして選ばれたことに疑問を持つ綺礼に対して、言峰璃正と遠坂時臣は合体技『環状歩行説得術(2人で対象者の周囲を回りながら説得する事により絶大な説得効果を生み出す!)※』を駆使して聖杯戦争への参加を決意させる。(※そんな技はありません)
時は流れ、遠坂時臣に魔術を学んだ言峰綺礼は“弟子入り後に令呪を得た”として師と決裂した形をとり、表面上の敵対関係を構築し、そして言峰綺礼はアサシンを召喚する。
しかし実際には水面下での協力関係は続いており、迫る第四次聖杯戦争に備えて遠坂時臣と言峰綺礼は、間諜やアサシンを駆使して情報収集を行う。そして監督役である璃正は監督役を務める専任司祭だけが預けられる魔導器『霊器盤』(※聖杯が招いた英霊の属性を表示する機能が備わっており、どこで召喚が行われようと、現界したサーヴァントの数とクラスが判明する)を以ってサーヴァントが現界したことを把握し、それもまた遠坂陣営の情報となるのである。
時は至り、遠坂時臣は最強のサーヴァント ギルガメッシュをアーチャーとして召喚することに成功した。
※アインツベルン陣営が召喚を行うよりも、もう少し早く召喚を行っていれば思惑通りセイバーを召喚出来ただろうに・・・これも遠坂の血のなせる技か。
開幕後
開幕後は、息子の綺礼は予定通り複数に分裂したアサシンのうちの一体をあえてアーチャーに倒させることにより敗退したように見せかけることでアサシンに対する警戒を薄めさせ、綺礼は教会の保護下に置いたように見せかけ自由に動き回れるようにするなど、予定通り監督役以上の役割を果たしている。
倉庫街での戦闘におけるアーチャーの独断専行、アーチボルト陣営のホテル爆破による生死不明、止めることのできないアーチャーの単独行動と言ったイレギュラーはあった物の、言峰&遠坂陣営は優位に戦いを進める。
また、その裏で璃正は聖杯戦争で生じた戦いの隠蔽などに追われることになる。
その中で起こった一際大きなイレギュラー。一晩で15人の子供を誘拐し、騒いだ家族を皆殺しにしたキャスター陣営の動きは、監督者たる璃正が動くには十分な理由であった。
璃正は監督者としての権限を発令。全マスターに招集を掛け、敵に遠坂と言峰の繋がりを覚らせない為に参加させた遠坂時臣のものも含め、脱落したと見せかけた綺礼と討伐対象のキャスター陣営を除く5体の使い魔を前に、追加令呪を報酬としてキャスターの討伐令を発令する。
アインツベルン城での戦い、キャスターの工房で露見するアサシンの生存、アサシンによる“王たちの宴”への強襲。
そして未遠川における巨大怪魔の出現など、聖杯戦争が混迷を極める中、危うく大被害を出す寸前でキャスターは討伐され、言峰璃正は魔術協会の助力を得ながらF-15二機喪失を含む騒動の火消しをする。
そして冬木教会、璃正はキャスター討伐の褒賞を求めてやってきたケイネス・エルメロイ・アーチボルトと対面する。
ランサーの働きに対して、一画の令呪を授ける璃正。
『では引き続き、マスターとして、誇りある戦いを。』
しかし、璃正がそれ以降の戦いを見届けることはなかった。その場を離れようとした璃正は、追加令呪をほかのマスターに渡すまいとするケイネスの放った凶弾に倒れたのである。
だが、璃正の遺志と、監督役と、予備令呪は息子の綺礼に引き継がれ、聖杯戦争は続けられる。そして息子はやりたい放題を始めるのであった。
年齢に関して
正確な年齢は明らかにされていないが、小説版 Fate/Zero Vol.1 「第四次聖杯戦争秘話」のプロローグパート、第四次聖杯戦争の3年前、言峰綺礼が遠坂時臣を見た感想として下記の通りに語っている。
「近々八〇に手が届こうという父の友人にしてはこの遠坂という風変わりな日本人は若すぎた。」
この事から3年前の密議は、言峰璃正がもう少しで80歳の誕生日(12月29日)を迎える時期に行われたと言える。
※「近々」の意味は「ごく近い将来」、「手が届く」の意味は「もうすぐ(もう少しで)ある年齢・時期に達する。」
以上の情報から言峰璃正の年齢は第三次聖杯戦争の監督役を務めた時は22歳、3年前の密議時は79歳、第四次聖杯戦争の監督役を務めた時は82歳と予想される。実際には1,2歳の誤差はあるかもしれないが、何れにせよ、“衰えを知らぬ化け物”である。
第三次聖杯戦争
1930年頃に行われた聖杯戦争で若き日の言峰璃正が監督役に抜擢された。
1929年に始まった世界恐慌が各国を襲い、1939年には第二次世界大戦が始まる混迷の時代である。
日本では軍部の政治的発言力が拡大、1932年の満州国建国や5・15事件、1936年には2・26事件、1937年には盧溝橋事件を経て日中戦争が勃発している。
※5・15事件・・・大日本帝国海軍の青年将校が中心となり起こした反乱事件で犬養毅首相が暗殺された。
※2・26事件・・・尉官クラスの青年将校が中心となり兵を率いて起こしたクーデター未遂事件で、高橋是清蔵相や斎藤實内大臣、渡辺錠太郎教育総監が殺害された。
この様な時代背景を持つ第三次聖杯戦争は帝都を舞台にナチスや帝国陸軍を交えて行われている。
言峰璃正、その肉体。
彼に関しては一つの逸話がある。
Fate/Zero 視聴会における出来事である。
第六話 『謀略の夜』
遠坂時臣、言峰璃正、言峰綺礼が集まる密議。
キャスター陣営の暴走を知った3人は対応を迫られる・・・。
そして、シナリオライターは語る。
東出祐一郎 : 「仕方がない、わしがいこう」って言い出してもおかしくない。
素晴らしい発言である!この記事の筆者として、そしてFate/Zeroの視聴者として願わずには居られない。
オマケを作ってくれても良いのですよ・・・と。
アインツベルン城にやってきたキャスター。
立ち塞がるは、聖杯戦争の監督役にして八極拳の達人、言峰璃正。
今、異端の魔術と極められた武術の激突が始まる・・・
素人絵なのでバランスに問題はありますが、イメージ的にはこんな感じです。
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