計画運休とは、公共交通機関が事前に計画をして運休することである。
概要
この言葉が広く知られるようになった最初のきっかけは、2014年の台風19号接近である。そのときはJR西日本が計画運休を行った。このときは阪急・阪神・京阪などの私鉄は目立った遅れがなく運行を継続したこともあり、批判の声もあった。[1]一方で、台風19号は愛媛県・鳥取県で死者3人を出し、大阪府で200棟近くの浸水被害を出している[2]ため、事前の早い対応を称賛する声もあった。
2018年の台風21号では、JR西日本に加え、南海電鉄と京阪電鉄が計画運休を実施。JR西日本は運休2日前の9月28日から予告をしており、この台風では大阪府だけで死者8名、負傷者485名、住宅の被害が約4万3000棟に及ぶ大きな被害となった[3]ため、称賛の声が多かった。
同年の台風24号では、JR東日本が計画運休を実施。台風24号は静岡県・愛知県などで大規模な停電を引き起こした。ただし、このときは計画運休当日の正午の発表となったため、情報を手に入れる十分な時間が足りなかったという批判もあった。これを踏まえ、JR東日本は今後は前日に公表すると発言している。[4]
いずれにせよ、我々にできることは「災害の発生が予想されるときには、自分が利用しうる公共交通機関のホームページ・SNSのアカウントをこまめにチェックすること」である。
関連動画
外部リンク
JR
大手私鉄
- 東武鉄道「東武線運行状況」
- 西武鉄道「運行情報詳細」
- 京成電鉄「運行情報(Twitter)」
- 京王電鉄「運行情報」
- 東急電鉄「運行情報」
- 京急電鉄「鉄道運行情報」
- 小田急電鉄「列車運行状況」
- 相模鉄道「電車運行情報」
- 名古屋鉄道「電車運行情報」
- 近畿日本鉄道「列車運行情報」
- 南海電鉄「列車運行状況」
- 京阪電車「列車運行情報」
- 阪神電車「運行情報」
- 阪急電鉄「運行情報」
※東京メトロは公式ホームページ上部や各路線のTwitterアカウントで発表
他の地域の鉄道路線については…
関連項目
脚注
- *産経WEST『JR西の「事前予告」運休に賛否…「見逃し三振より空振り三振」 平日の対応に課題も』
- *内閣府『台風19号の被害状況等について(平成26年)』
- *内閣府『平成30年台風第21号に係る被害状況等について』
- *日本経済新聞『JR東日本、計画運休公表は前日に SNSの活用も』
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