計画都市とは・・・ |
計画都市(けいかくとし)は、都市計画に基づいて建設された人工都市である。
英語では「new town」「planned community」「planned city」とも。
概要
一般的な都市は、自然発生的に成立した都市「自然都市」と呼ばれ、人間が定住した場所に家や人が増えていき、結果として町や村を成したものである。これに対して計画都市とは、特定の計画に基づいて建設された、人工の都市である。都市計画の歴史は古く、四大文明のころにはすでにそれがあったといわれている。
自然都市と最も違うのは、根底にあるのが、後から付け足していくのではなく、「増加した人口を新都市に移転させる」「既存の首都では対応できないので新首都を作る」、「敵の襲来に備えた軍事都市を作る」などという、最初から何かしら目的をもって行われていることである。
そのため、入り口となる場所からメインストリートの設定、中心地の拡張性、住民の層ごとに想定された住居区画、インフラシステムや公共機関の配置なども、当初から計画のうちに入っていることが多い。それにより、継ぎ足しで生まれたサービスとは違い、包括的なワンパッケージの行政サービスやインフラ整備、統一された基準などを適用しやすいという面があり、交通面での問題解消や経済流通の円滑化を図れるため、計画都市がその国の主要都市になることもある(というよりそうなるために造っているわけだが)。
日本では京都・江戸などが代表的な計画都市の一つである。古くは唐王朝を参考にした京都の平安京で、堀の長さや形状、家・屋敷やそこに住む住民の配置などを「碁盤の目」とも呼ばれるグリッド形式に配置していた。江戸はこの先の発展を見越した徳川家康によって、五街道の中心地となるよう日本橋をはじめとした大通りが設計され、敵の襲来にも対応できるよう堀を何重にもめぐらせた軍事都市としての要素も入っている。
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