話せばわかるとは、話すことで相手に事情を知ってもらうという一言である。
概要を話せばわかる
歴史で最も有名なのは、日本国内の歴史事件「五・一五事件」における、犬養毅と元海軍中尉山岸宏との間で交わされた「話せばわかる」「問答無用、撃て!」というやり取り。
なお、犬養毅の孫である犬養道子は。『撃つのはいつでも撃てる。あっちへ行って話を聞こう。ついて来い』 といって誘導したと言している。なのでこれを解釈すると「話せばわかる」ではなく「話を聞こう」である。
歴史に詳しくない人やこの手が嫌いな人は、ドラマやアニメなどで刑事・犯人もしくは敵対・主人公などのやりとりの会話で見ることがある
少なくとも、会話をすることで争っている、当事者間の溝を埋めて、その争いの場を丸く収めようとするものである。
ただし、現実でこの事態が起こっている場合、一方はすでに優遇を受けており、もう一方は改善されずずっと不遇な扱いを受け続け結果、力の解決しかないと極論に至っている事態が多いほか、 また、「話せばわかるんです」と言った人が、実際に論や証拠を持っていて、かつ、話が上手い相手に対して明らかに「負ける」と解っている場合、仲間を呼んで威圧や脅迫など含め、結局、暴力に至ったりすることなども考慮すると 話して双方が理解を得るのは、かなり微妙な状況になっており、基本わかり得ることは少ない。
大体は、「俺の苦労をわかってくれ」のような話が多いが、それで不遇側か理解できる・・・訳がない。理由として不遇側は「お前の労力以上にこっちはつらいんだ」なので、 例えそれが頭と体の大きな違いであっても話と苦労の方向(ベクトル)が異なるので溝は埋まらない。
また、話したとしてもその分野の知識に理解がない、または教養の度合いが異なると話は平行線どころか相反して広がる一方なので、理解は得られない
溝が埋まる場合(成功例)としては、話の方向性を双方で一度違う方向へ持っていく場合や、互いに同じ土台(武器を持っている場合は、同じ武力の保持もしくは双方持ち合わせない状態)にした上で、優遇側と不遇側の待遇差を埋めるなどの事例である。
残念なことは、仮に成功したとしても優遇側の代表はそれで大きな損失を得ることもあれば、不遇側の代表も「妥協した」と認識され、結果、新たな軋轢や溝が生まれるれた結果、双方の代表がその支持している人々に対して「話せばわかる」となるので、やはりわかり合えることは少ない。
なお、争いが起きる前の、話せばわかるは「討論」「会議」の段階ではあるが、その「討論」や「会議」の場で、やれ口を塞ぎに言ったり、手が出ているのを思うとやはりわかり得ない。人類は愚か。
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