200件
誘拐とは、人を欺く行為や誘惑などの方法で誘い出し、連れ出すことを意味する犯罪行為である。
概要
本来の意味では相手を無理やりに連れ去る行為は誘拐に含まれない。しかし、現代では力づくで連れ去る行為、いわゆる拉致のことも誘拐と呼ぶようになっている。
誘拐の目的
誘拐には、以下のような目的がある。
身代金狙い
いわゆる営利誘拐である。日本では昭和の時代に身代金狙いの誘拐がセンセーショナルさで大きく報道されたほか、創作の中でも新聞紙を切り抜いて作った脅迫目的の怪文書、犯人からの電話の逆探知などの完成されたテンプレートを使っての作品が多く作られてきた。その一方で、日本における身代金狙いの誘拐事件で、身代金をせしめたうえで逃亡に成功した例は戦後1件もない。
一方海外では、身代金狙いの誘拐がビジネス化している面があり、それ専用の保険なども存在している。この辺りの事情は日本でも『パイナップルARMY』『マスターキートン』などで描かれている。
わいせつ目的
わいせつ行為を目的として未成年や女性を誘拐する事件は日本でも世界でも発生している。
日本の場合、2000年以降では未成年売春に関わるプチエンジェル事件や、誘拐したまま数年以上監禁を続けていた新潟少女監禁事件や朝霞少女監禁事件などが特異な例として取り上げられた。
創作においてもよく取り上げられるが、擦られすぎて陳腐化・ギャグ化している面もあり、「ハイエースする」などのスラングが発生したりしている。
親権狙い
交渉材料
営利誘拐の変形であるが、金銭以外にも自分たちの要求を通すために誘拐が行われることがある。
要求を飲まないと人質となった被害者が害されると脅し、自分たちの要求を飲ませようとするやり方である。
創作においてこれを行った代表的な例として『コマンド―』の｢娘を無事取り戻したければ俺たちに協力しろ、OK？｣がある。
人身売買
どちらかといえば前近代の話であり、現在の先進国ではあまり行われていない。一方で発展途上国などではいまだに盛んに行われている場合もある。
誘拐後の対応として、労働力として売り飛ばす、臓器移植用に殺して内臓を取り出す、などの非人道的な対応がされることが多く、営利目的の誘拐より悲惨な結果が待ち受けている。
誘拐婚
世界では娘を誘拐して、そのまま結婚して妻にするという風習がある地域がいまだに残っている。
- 「切断した自分の小指を持って、女性の実家へ…」誘拐して強引に“妻”とした女性が逃げ出し、呆然。取り乱した青年が取った“衝撃の行動”
- 現代ビジネス - 数人の若い男に突然連れ去られ、結婚が決まる…大正時代まで行われていた「嫁盗み」の“驚きの実態” - 現代ビジネス
- 女性を奪って結婚する キルギス「誘拐婚」に世界の厳しい視線 - 朝日新聞GLOBE+
誘拐をタイトルに含む創作
関連動画
関連静画
関連チャンネル
関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- 0
- 0pt
