読書感想文とは、みんなのトラウマである。おそらくは読書嫌いを作る第一要因である。
学校で強制されない、
自由参加型&優勝者に商品のある読書感想文コンクールなどもあるが、割愛する。
概要
夏休みの宿題として主に出てくる。目的としては「読み書きの力を養う」といったところか。大抵は本を読んで原稿用紙数枚にその感想を書くという物。読む本は何でも良いなんてことも無く、漫画はもってのほか、サブカル作品のノベライズも基本的にアウト、ライトノベルも認められないことが多く、推理小説などの娯楽小説はグレーゾーンといったところか。偉人の伝記や名作と呼ばれる明治文学などが一般的。先生がたまに本を指定してくることもある。
読書感想文といっても、正直に「面白かった!」とかいう小学生並みの感想一文だけ書いて先生に提出すると通知表に「もう少し頑張りましょう」がつく可能性がある。かと言って、自己犠牲の尊さを語っている部分を指して「なんでこんな馬鹿な真似したんだか今の僕には理解できない」とか書くと呼び出しを喰らう可能性が高い。先生指定の本の場合はなおさらである。それも立派な感想だと筆者は思うのだが、よって指定枚数分の原稿用紙を、思ってもいないような肯定意見で埋めるハメ書く事になる。
慣れないうちにやらされた場合
また、語彙が少なく文章を書く力が身についていないうちにやらせることも多く、原稿用紙数枚文の文章というのは苦行となり得る。その苦行を通して読書嫌いになり、そして勉強が嫌いになるといういろいろ本末転倒なことになる可能性が存在する。筆者がその良い例である
読書感想文のために読書を強要し、上記の問題にぶつかってしまった読書嫌いを作ってしまっては本末転倒であるように筆者は思える。そもそも、「読む能力」と「書く能力」は全く別のものである。読書自体は好きなのに自分の考えを言語化するのが苦手で読書感想文が書けない「読み専」の子も多いし、逆にオリジナルの物語ならいくらでも書けるのに他人の作品を読み解くのは苦手な「創造者気質」の子も居る。
書き方
以下は3段落に分けて書く場合である。
- 主題をよく表している一文を探し出し、最も印象深い点として最初の段落に書く。
- 第2段落はその部分がなぜ印象深いと思ったかを書く。自分の学校生活などの体験等を絡めて書くとなお良い。小説のあらすじはなるべく書かないように。感想文のほぼすべてをあらすじで埋めた人も多いはず
- まとめとして、私がこの本を読んでどう思ったかを書く。間違っても勧善懲悪物で「悪役がかっこいい」とか書かないように。面倒なことになります。
「~だと思った」を連発すると陳腐に見えるので、多少語彙はあったほうがいいです。
ぶっちゃけ
「金にもならないし、こんな面倒なものさっさと終わらせたい」
綺麗事を除けば、作文を書くのが大好きなんて物好きは一部だけ。
「良い文章を書かなくてはいけない」という思い込みはゴミ箱に捨てておこう。
作文を書くのが嫌いな人や、苦しんでいる人が大勢いるのは事実である。
難しく考えてストレスに感じるだけ大損である。
授業で書かされるなら、座ってるだけでラッキー程度に思ってしまおう。
あなたは将来、世界に名を遺す小説家になりたいだろうか?
国語の成績「5」でなければ気が済まない性格だろうか?
99.9999....%の人は「NO」と答えるだろう。
- なんかそれっぽく書いとけばいい。gdgdも必要。
- 最高の読書感想文を書けなくても犯罪でも法律違反でもない。
- 最高の読書感想文を書いたところで何も貰えない、微妙に褒められて終わり。
- 「俺の夢じゃない」と開き直る、不真面目さも必要。
- 通知表で国語「1」だろうが死にはしない。
どうせ鉛筆と髪を渡されるなら、文字を描くより落書きしたほうが楽しい。
「いい文章を書かなきゃ!」とストレスを感じるだけ損である。
書けないなら書けないで開き直ればいい。だって、あなたの夢ではないのだから。
真面目に取り組み過ぎるのも問題である。不真面目さも必要。
グダグダと引き延ばせ!
慣れればそれっぽく思ったことを感想のように羅列していくだけで
2~3行は埋まっていく…を繰り返せばだいたいなんとかなる。
「。」であっさり終わらず「、」を多用しつつ若干グダグダめに続けていくのもポイント。
ひとつのネタを使い捨てにせず存分に引っ張ってやろう。「肉付けしていく」とも呼ばれる。
(例)「ゾウさんがいました。」「ゾウさんが可愛いかったです。」終わるな。
→「ゾウさんは鼻が長くてまるで腕のように自在に動かせるのがすごいですね。僕の鼻もゾウさんみたいに長かったら便利だと思います。」 …文字数がメチャクチャ増えたよね?
「これってこうですよね、こうじゃないですか、こうだったらいいですよね、こうだと思ってました」
グダグダと言えばこんな感じである。
将来的に使わない
「会社で文章が必要なった時に書けないだろ!」とキレる人もいるが…
将来的に会社で使うのは単純な記録や帳簿、2~3行の日報程度も多い。
そもそも長文を書こうにも、長文を書くスペースがない。むしろ短く簡潔に伝える能力の方が重視されるのである。
と思ったら…いざ書けと言われた時、あっさり書けてしまう場合もある。
「仕事で書く長文」が「嫌々書かされる読書感想文の長文」と異なるのはそこである。
給料も出ないのに「至上最高の作文」なんて書かされるだけコスパ最悪である。
利益(金)があれば人間は動く。簡単な話である。 世の中ゼニですね。
「金よりも大事なものがある!」なんていうのは、
現実を見ない理想論のお花畑か、金に苦労したことない人間やその子供か
利益を不当に搾取する側のブラック企業(項目参照)や老害経営者なので覚えておこう。
※マジレスすれば一定の信用もお金と並んで大事である。強大な権力があれば悪事も許され(ry
先生目線
先生は小説家のような文章を望んでいるわけではない。
最高の文章を望んでいる教師がいれば「子供に何を望んでるんだ」程度に流してやろう。
小説家になりたいわけでもないのに、押しつけがましいその教師がおかしい。
ぶっちゃけ、大抵は単純な課題程度だし
クラス全員、学年全員の読書感想文を一字一句読んで的確な指示を出す事なんて不可能。
大まかに読んで「文章になってるな(なってないな)」程度である。
学校は小説家の育成機関ではない。そういう専門学校であれば話は別だが。
プロの小説家がこっそり代筆したところで、学校の授業では賞金がもらえるわけでもない。
「すごくいい文章だね、将来小説家になれるよ」と褒められるか
「お前こんなすごい文章書けないだろ、誰に書かせた」と怒られて終わりである。
文章力=不要ではない
ぶっちゃけ小説家になりたいわけでもなければ
読書感想文が書けなくても死にはしないし、困ることはない。
とりあえず「伝えたいことが文字でも間違いなく伝わればOK」である。
ただし、用途・仕事によっては一定の文章力が必要になる点は留意。
読書感想文よりも大事なものがこれである。
何が伝えたいのか、何がどうなのか?分かりづらくないか?雰囲気に合っているか?
例えば…
ニコニコやYoutubeその他で動画を投稿する際、ブログをまとめる際など…
最高の動画・作品なのに文章力が幼稚以下では、(そういう動画を除き)雰囲気ぶち壊しである。
ニコニコ動画などでは台詞厨などがこれである。
一行程度のtwitterであっても、センスがあれば見てもらえる可能性は高い。
(パワーワードなど)
致命的な場合
重要書類・契約書類を作る際などは、必要な項目が抜けていたり分かりづらくなっていれば致命的。
後出しで給与金額などをホイホイ書き換えるわけにはいかないし、悪人は誤字脱字で作られた抜け穴を最大限に利用してくるため、大赤字になる場合も。
その他
最近では読書感想文の例文がネットに上がっており、それがそのまま丸写しされて提出されることも多い。
古典的な手段として、本の推薦文やあとがき等を写すという手段もある。
どちらもバレたらロクな目に合わないのでやめておこう。
ただし書き方をちょっと真似てみるとなんかそれっぽくなる。
文章力の勉強には中々良いサンプルになりうるため、好きな人は活用してみよう。
関連リンク
- アンサイクロペディア「読書感想文に書くと親呼び出しにされる図書一覧」……一度参考にしてみてはいかが?
関連動画
関連項目
- 8
- 0pt