論語とは、儒教の開祖である孔子とその弟子の中でも優れた人物たちの言動をまとめた書物である。
概要
編纂されたのは孔子の死後で、弟子たちによってまとめられている。
儒教が広まり始めた漢の時代から中国で長らく教科書のように広まり、日本には15代応神天皇の時代に、日本が百済に命じて呼びよせた王仁によって伝えられたとされ、江戸時代まで倫理観を教える教科書のように使われていた。
現在の日本でも、道徳教育の一環として論語を使用する教育機関が存在する。
為政
孔子が自分の生涯を語った有名な一節から、年齢の異称となる言葉が生まれている。
子曰く、吾十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順う。七十にして心の欲する所に従えども矩(のり)を踰(こ)えず。
『論語』巻一・為政第二より(書き下し文)
孔子曰く、十五の時に、学問で身を立てると決心した。三十の時に、独り立ちができるようになった。四十の時に、心の迷いがなくなった。五十の時に、天が与えた使命を自覚した。六十の時に、他人の声を素直に受け入れることができるようになった。七十の時に、自分がやりたいことをやっても人の道を踏み外さなくなった。
(日本語訳)
逆に言えば、孔子ほどの人でも14歳まで学問は志さず、29歳まで独立できず、39歳までは迷いっぱなしで49歳まで天命がわからず、59歳まで他人の意見が受け入れられず、69歳までは好き放題やっていたというわけである。
ともあれ、以下の言葉が年齢の異称となっている。
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