謝罪会見とは、マスコミに囲まれて世間に謝ることである。
概要
芸能人や企業など、不祥事を起こした場合は謝罪会見を開かないとマスコミや世の中が納得しないので、
当事者は渋々謝罪会見を開かざるを得ない。
また、問題を起こした当事者はマスコミや世の中に納得してもらう為に説明をしなければいけない立場である為、「どのような服装」「どのような言葉」「どのような態度で」というのが重要で、謝罪会見の出来・不出来はその後の仕事や評価を大きく左右される事となる。
また謝罪会見なので当事者は改めて会見の場で謝罪の為に頭を下げるのだが、芸能人は個人で、企業(学校も含む)の場合は偉い人が数人並んで一斉にに立ち上がって同時に頭を下げるのが一般的で、頭を下げ続ける時間の長さや回数によっても問題を起こした罪の大きさを自覚している事を伝える要素の1つとなっている。
現代ではメディアやネットの発展によって過去の重大問題を起こした人物・企業の謝罪会見の映像を見る事も容易になったが、特に歴史的なもので有名なのが、巨額の不正会計を行った事で自主廃業に追い込まれ、前任の不正責任をそのまま押し付けられた野澤正平社長が「私らが悪いのであって、社員は悪くありません!」と涙の謝罪を行った証券会社の山一證券だろう。
一方で、他人の不幸は蜜の味、という言葉があるが、マスコミにとっては視聴率や新聞・雑誌の購買数に直結するおいしいネタであり、一般市民にとってはちょっとした憂さ晴らしにもなっている。
そんな世間の風潮に乗ってか、2017年6月にはヒップホップ・ミュージシャンのDOTAMAがその名も「謝罪会見」というアルバムを発表している。
2010年代以降では不倫騒動のベッキーや斉藤由紀、生活保護を不正受給した次長課長河本準一、自家用車で当て逃げをしたノンスタイル井上祐介、データ不正の神戸製鋼、無資格検査の日産、仮想通貨紛失のコインチェック、オリンピック選手らしからぬ服装と態度でバッシングを受けた國母和宏、多目的トイレで不倫を行ったアンジャッシュ渡部健などが記憶に新しいところ。
ニコニコ動画内では上述の「ちょっとした憂さ晴らし」の色合いが強く、特に謝罪会見内で強烈な印象を残した場面をネタにされることが多く、一時期はそれを素材にしたMAD動画が一部ユーザーによって投稿されたりしていた。
代表的な物として…
- 賞味(消費)期限や食材産地の表記偽装、経営している料亭での食べ残しの使い回し等の不祥事が問題となり、会見場でマスコミの質問に対して言葉に詰まる長男の姿がいたたまれなくなり、隣にいた女将がささやき、それをマイクががっつり拾った事で話題となった船場吉兆。
- 死者が出るなどの大量食中毒を起こしたにも関わらず会見場で逆ギレし、後日の会見で土下座をしたフーズフォーラスの元社長の勘坂康弘。
- ゴーストライター行為が発覚し、その後あらゆる事が嘘八百であった、全聾作曲家(自称)の佐村河内守。
- 政務活動費の不正支出を行い、会見場で意味不明な言葉を荒げながら突然泣き出す等、もはやコントとしか言いようのない謝罪会見を行った元兵庫県議議会議員の野々村竜太郎。
などである。
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