豊頃町(とよころちょう)とは、北海道の十勝地方にある町(地方公共団体)である。中川郡に属する。
概要
豊頃町(2024年1月1日時点) | |
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面積 | 約536.71km2 |
人口 | 2,886人 |
町の花 | エゾムラサキツツジ |
町の木 | ニレ |
隣接 市町村 |
十勝総合振興局 中川郡:幕別町、池田町 十勝郡:浦幌町 広尾郡:大樹町 |
▲ハルニレの木は豊頃町のシンボルである。 |
十勝川の河口に位置する町である。町名の由来はアイヌ語であるということ以外、はっきりとしたことはわかっていない。
古くは1863年(文久3年)、青森県出身の堺千代吉という人物が十勝に最初に定住した和人として十勝川河口付近の大津地区に居を構え、後に十勝開拓の祖と呼ばれる依田勉三もここで十勝に上陸したとされている。こうした経緯から大津地区は「十勝発祥の地」とされ、同地区には記念碑も建てられている。
1896年(明治29年)には二宮尊親(二宮金次郎こと二宮尊徳の孫)が豊頃の地に住み、その開拓に大いに貢献した。
2024年現在の人口は3千人弱。十勝地方では陸別町に次いで人口が少ない町で、村である中札内村や更別村をも下回る。町内にあった唯一のスーパー「アグリ茂岩店」は2020年に閉店。コンビニもその跡地にできたセイコーマートを含め2軒のみと、典型的な北海道の田舎町である。
ハルニレの木が町のシンボル。十勝川河川敷にある木が有名だが、実は二宮地区にもあったりする。ちなみに「この木なんの木」のアレとは関係ない。
近年は流氷に似た自然現象「ジュエリーアイス」が見られる町として有名になってきている。
町内の主な地名
- 茂岩(もいわ)
- 位置的には町のやや北側。町役場などの公共施設やセイコーマートなどの商店が立地する、豊頃町の中心街的なポジション。
地名の由来はアイヌ語の「mo-iwa(小さい山)」。札幌市の藻岩山などと同語源である。 - 大津(おおつ)
- 位置的には町の南東、十勝川河口に隣接する地区。漁港および集落がある。
十勝開拓に貢献した人物の多くがここ大津地区から十勝に上陸したとされており、それを記念して「十勝発祥の地」碑が建てられている。冬には海岸にジュエリーアイスが流れ着き、にわかに観光客で賑わう。ちなみにコンビニ等はないのでジュエリーアイス目当てで訪れる場合は注意。
いかにも内地由来の地名っぽいが実はアイヌ語由来であり、語源は「oho-utnay(深き枝川)」。 - 二宮(にのみや)
- 位置的には町の中央やや西側の地区。農家などがまばらに点在するだけで集落のようなものはないが、二宮尊親はこの地に住んでいたとされており、それにちなんで二宮という地名になった。廃校になった豊頃町立二宮小学校の跡地にある二宮尊親の記念館や、報徳二宮神社などがある。
交通
鉄道
町の中心駅は豊頃駅だが、微妙な立地のせいか特急列車は停車しない。
十弗駅は弗の字が$に見えることから「10ドル駅」の通称がある。
国道
関連動画
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関連項目
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