赤馬零児とは、アニメ「遊☆戯☆王アーク・ファイブ」の登場人物である。CVは細谷佳正。
概要
大企業「レオ・コーポレーション」の社長にして、史上最年少でプロデュエリストの資格を獲得した天才少年。
本編中での設定年齢は一応16歳だが、見た目以上に歳を重ねているようにも映る。
遊戯王シリーズでは珍しいと思われる、眼鏡をかけた主要キャラ(デュエリスト)という位置づけ。一人称も遊戯王ライバルキャラでは珍しい「私」(アニメでは父親に対して「僕」を使う)。トレードマークは縁の厚い眼鏡と物理法則を無視したツンツン銀髪、そして某しのびポケモンや某仮面ヒーローを彷彿させる赤いマフラー。
初登場は2話。榊遊矢が初めてペンデュラム召喚を成功させた際に、治安維持局レオ・コーポレーションビル内らしきオペレーションルームで姿を見せた。長いマフラーを靡かせながら高貴に登場するさまは、早くも視聴者の間で語り草になった。
続く3話でも、会社が経営しているレオ・スクールの生徒・沢渡シンゴをけしかけその様子を監視。遊矢のペンデュラムカードを物理的に奪い柊柚子たちを人質に遊矢へデュエルを迫るシンゴに対して指示を下し、彼をギミック・パペットの如く操るのだった。
誰も知らなかった技法とされるペンデュラム召喚を、初披露の2話の時点で知っているような素振りを見せたり、母親である赤馬日美香との会話でなにやら世界的な計画を遂行していると、まだまだ底が知れない人物である事を匂わせる。
事実、 13歳の時点でジュニアユース選手権を、翌年の14歳の時点では既にユース選手権を制覇、その後15歳という異例の早さでプロの資格を取得しているという天才ぶりを発揮している。
3年前に父・赤馬零王が会社と家族を放置し、異次元へ旅立った彼を追って融合次元へと辿り着く。
そこでアカデミアの教員から逃げるセレナを助けたものの、赤馬零王とその部下に取り囲まれてしまう。
家族や会社を捨てた事・異次元の存在とそれに対する侵攻・デュエルアカデミアという組織等、理解できない現状を再会した父に色々と問いただすが、当の本人は肝心な部分を語らず、挙句には元の次元に跳ばされた。
この出来事で赤馬零王に対する軽蔑と自分たちの住むスタンダードの為の防衛意識が芽生え、「ランサーズ」の組織に至った。
しかし、この組織編成にあたり、当初リーダーへと打診していた榊遊勝が和平目的とはいえ独断かつ周囲への連絡なしに出奔してしまう。それにしては再会の際「抜け駆けは許さない」と発言している。それ以前の問題だと思われるが。
遊戯王シリーズのライバルキャラにしては珍しく、最初から主人公に一目置き、主人公の父親を貶す発言を一喝する、零王が行なった侵略の話を聞いて憤慨する、心を閉ざした零羅に自我が芽生えることを望む等、人格者の面が比較的目立つ。
一方で、(元々ランサーズ選抜試験が実態だったとはいえ)事情を知らない舞網チャンピオンシップの参加者を異次元勢力の迎撃に利用する、その際に導入したバトルロイヤルの乱入ペナルティ、シンクロ次元における言動全般等、行いの正当性に関して他の登場人物や視聴者に疑問を持たれることもある。
なお、ライバルという割には遊矢との激突では常に彼を圧倒しており、裏方として動いていることもあってかライバルとしての動きを見せることは少ない。
漫画版
2015年より連載が開始された漫画版ARC-Vでも立ち位置は変わらず、レオ・コーポレーションの社長である。
沢渡シンゴ(作中表記:沢渡慎吾)に加え、漫画版ではさらに紫雲院素良と黒咲隼を部下として迎えており、ファントムこと榊遊矢を追っている。
過去はわざと白紙でテストを提出して父・零王の気を引くなど、少年らしさと天性の頭脳を併せ持った人間だった。
遊矢の父と己の父の間にある過去を知っており、その過去から遊矢の存在を『零(ゼロ)』にするために彼に執着している。
本作に於いてはことあるごとにデュエル中『零(ゼロ)』という言い回しに拘っている。
また、特別読み切りにおいてはアニメ版に近い世界観で榊遊矢とデュエルをしており、この時は「DD」以外の悪魔族モンスターも使用している。
使用デッキ
使用モンスターは「DD」又は「DDD」と付くモンスター。「DDD」とは「Different Dimension Daemon(ディファレント・ディメンション・デーモン)」の略称で、異世界すら支配する絶対的な王者の力という意味を持つ。
その専用サポートとして、OCG化されている全てのカードが永続魔法・永続罠カードである「契約書」を用いることが多い。この契約書は共通して、自分スタンバイフェイズに1000ダメージを受けるデメリットが存在し、「DDD」モンスターはそのデメリットを前提とした効果が多い。零児はこのデメリットを完全に使いこなしており、戦略的に必要な時以外は一切このデメリットを受けていない。
遊戯王アニメ史上において「融合」「シンクロ」「エクシーズ」「ペンデュラム」と初めて4つの召喚法を、初デュエルの時点で1つのデッキで実現し、その上で遊矢より先にペンデュラム召喚の可能性について勘付いた。以降もその立ち位置からデュエルは少ないが、いざデュエルをした場合圧倒的な実力を以て対戦相手を打ち砕いている。2016年現在でも行使する召喚法の数は遊矢と並び最多。なお、公式サイトの企画「超熱血!デュエル塾」での台詞から、儀式召喚を使用する気は皆無である。
「零児vsジャン・ミシェル・ロジェ」においては、敗北直後、乱入ペナルティこそあれどすぐに自分だけ仕切り直し、相手はそのままの状態で新たな自分のターンからデュエルを再開する、という、デュエルであることを完全に放棄したロジェの下劣な策も「相手ターンにカード消費ゼロで効果ダメージにより相手ライフを『零(ゼロ)』にする」という戦法で永久に盤面消費『零(ゼロ)』で勝利し続けることで、逆にロジェを詰ませることに成功しているなど、その戦術は極めて理知的なものである。
また、3年前のジュニアユース選手権を制覇した時点では融合・シンクロ・エクシーズは一切なく(大会での使用経歴が無いのはこの為)、融合次元において初めて融合・シンクロ・エクシーズの存在を知る事になる。
余談
ちなみに零児のCVを担当する細谷佳正は過去作にあたる「遊戯王5D's」でディック・ピット(ルドガーに操られ、作中でダークシンクロを初披露した男)役を、「遊戯王ZEXAL」ではⅣの役を演じていた事がある。特に後者に関しては「赤馬社長のファンサービスに期待」「次回作でもファンサービスは終わらないぜ!」など中の人ネタも各所で引用されている一方、逆に零児のネタがⅣに使われることはほぼない。
余談だが、彼は塾対抗戦で“4”人目の対戦相手としてデュエルをしている。
また、「零児vsロジェ」において「トーマス」と名のつくDDDペンデュラムモンスター《DD魔導賢者トーマス》を使用した際には中の人を連想した方もいるかと思われる(実際は命名則から推測すると発明王「トーマス・アルバ・エジソン」が元ネタであり、全く無関係)。
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関連項目
一般項目 |
使用するカード |
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