超人ロックとは、聖悠紀原作のSF漫画、およびそれを原作としたアニメ作品である。
同人誌から始まり、掲載誌を移動しながら50年以上も続いた長寿漫画である。作者が亡くなった時点でコミックフラッパーとヤングキングアワーズで連載していた。
2022年10月に作者が没した事で絶筆未完結作品となったが、最終連載エピソードの一つであった「憧憬」の最終話がネームとプロットを基に長年のアシスタントであった佐々倉咲良が作画を代筆して完成させた。2023年6月5日に月刊コミックフラッパー7月号に掲載後、年内に憧憬の単行本を発表予定とされている。
概要
近未来の地球から宇宙進出、広範な銀河に広がっていく人類の戦争と統合の歴史を背景に、永遠ともいえる時間を生きる超能力者ロックと彼と直接的・間接的に関わる人々の物語をオムニバス的に描いたSF大河漫画。
超能力を持つ少年、ロックが宇宙を舞台に生まれ変わったり記憶喪失になったりしながらいろいろな事件に巻き込まれたり人々と交流していくロックの人生を描いた作品である。
テレビアニメ化はされていないが、いくつかのエピソードがOVAや映画として制作された。過去にロックの声を担当した声優は、古谷徹(82'ラジオドラマ)、難波圭一(84'劇場版)、飛田展男(89'・91'OVA)、緑川光(96'ラジオドラマ)、鈴村健一(00'OVA)。
なお、超人ロックを連載していた雑誌は必ず廃刊、休刊になるという伝説をもっていた。
・・・だが超人ロックの本当に恐ろしい「超能力」は掲載誌を発行していた出版社が時として
「倒産する」ということにある。しかしこれは連載移転先が小規模な出版社ばかりで
発行部数が元々少ない事が主な理由である。
掲載誌の変遷
- ストーリィ作品集
- SGシリーズ
- GROUP
これらは作画グループ内の回覧同人誌などでありすでに刊行されてない。
問題の、というより超人ロックのある意味「大活躍」はここから始まった・・・。
- 週刊少年キング(少年画報社)→休刊
- 隔週刊少年KING(少年画報社)→休刊
月刊コミックバーガー(スコラ)→休刊、スコラ社倒産
月刊OUT増刊号 ランデヴー(みのり書房)→休刊 - 月刊OUT(みのり書房)→休刊、みのり書房倒産
- 月刊MEGU(青磁ビブロス、後のビブロス)→休刊
- 季刊MAGAZINE ZERO(ビブロス)→休刊
- 超人ロックSpecial(ビブロス)→休刊
これとは別にWeb連載もあったが販売開始と同時に休刊、そしてビブロス社倒産 - 月刊ヤングキングアワーズ(少年画報社)→生存
- 隔月刊ヤングキングアワーズプラス(少年画報社)→休刊
- 月刊コミックフラッパー(メディアファクトリー→KADOKAWA)→生存
- 月刊ヤングキング→月刊ヤングキングアワーズGH(少年画報社)→生存
こちらは前後編程度の短編を不定期に掲載している。
・・・休刊数10、倒産した出版社3という数字は1つの作品として異例である。
またロックが作品内で「エスパー殺し」の異名で呼ばれていた事もあって
「掲載誌殺し」「出版社殺し」とも呼ばれるようになる由縁ともなった。
関連動画
関連項目
- 東原亜希
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