『超力ロボ ガラット』とは、日本サンライズ(現:サンライズ)制作のロボットアニメ作品である。
概要
製作は名古屋テレビで、1984年10月6日から1985年4月6日にかけて全25話が放映された。ちなみにテレビ朝日では1日放映が早い。
『銀河漂流バイファム』のスタッフが制作に携わっており、いわゆるリアルロボット作品の『バイファム』から一転、ギャグを中心とした作品になっている。
そのロボットアクションとギャグを織り交ぜた作風は今一つ人気が出ず、結局テコ入れを余儀なくされてしまう。終盤においてシリアス一辺倒な新勢力が現れ、それまでの明るい雰囲気からシリアス寄りな展開になるも、視聴率回復には至らなかった。
あらすじ
未来の地球では地上から戦争が無くなり、一切の兵器の所有が禁じられていた。 そんな地球に宇宙シンジケートから地上げを目的に宇宙不動産が現れる。宇宙人の操る巨大ロボット・アーモロボイドに警察も全く刃が立たなかった。
そんな中、キウイ博士はマイケル少年を唆し、自身が発明したロボット「ガラット」でこれを撃退させる。博士は兵器の所有にあたるとしてマイケル達の口を封じる一方、政府にガラットの仲介役として自分を売り込むことに成功する。
かくしてガラット、そしてマイケル達による地球と博士の懐を守る戦いが始まったのであった
主な登場人物
地球人
- マイケル・マーシュ (声:中川勝彦)
- 13歳の少年。キウイ博士の口車に乗ってガラットのパイロットとなり、侵略者と戦うことになる。ジャンブーとは小さな頃からの付き合いで、喧嘩することも多いが心の底では強い絆で結ばれている。
- パティ・パンプキン (声:鷹森淑乃)
- 13歳の少女で、マイケルのガールフレンド的存在。ガラットとして活躍するマイケルに感化され、パティーグをキウイ博士に改造させて自身も戦いに参加する。
- カミル・カシミールJr. (声:鈴置洋孝)
- 17歳の青年。かつては大富豪だったが、キウイ博士を信頼したために一文無しになった過去を持つ。顔は良いが言動は完全に三枚目で、何をするにも今一つ決まらない。ガラットの秘密を知り、過去の詫びとして博士にカミーグを改造させた。
- キウイ・グレコビッチ (声:龍田直樹)
- 見た目通りのマッドサイエンティスト。宇宙人操るロボット"ガラット"の仲介役として州知事に取り入り、宇宙人の侵略を退ける引き替えに莫大な仲介料その他諸々を請求している。奇人、変人といった言葉がよく似合うが、旧友の暴挙を止めようとするなどある程度の良識はある。
- 時代院咲子 (声:滝沢久美子)
- 中盤から登場する、ガラットに恋する女性。キウイ博士の研究所に押しかけてきて、そのまま助手として居座っている。人の話をあまり聞かない上に猪突猛進なところがあり、しばしば周囲を引っかき回す。
- 州知事 (声:富田耕生)
- マイケル達が暮らしている町の州知事。宇宙人の侵略に日々頭を悩ませている。
宇宙シンジケート
- グラッシュ (声:笹岡繁蔵)
- 宇宙のマフィアである宇宙シンジケートのボス。
- サラダ-ユ (声:三ツ矢雄二)
- とっちゃん坊やな外見ながら、宇宙シンジゲートのNo.2。中盤で地球を訪れた際、咲子に一目惚れする。
その他
- どすこい姉妹 (声:榊原良子)
- たらこ唇が特徴的な双子の姉妹。唐突に場面を切り換えて登場し、「はぁ~…どすこい~どすこい!」で出番を終える謎の存在。終盤でいきなりストーリーに関わり出す。
- ハッヘラ (声:富山敬)
- 物語終盤に突如登場したドリアル軍の司令官。出る作品を間違えたのかと思えるほどコメディ要素が皆無。
超力ロボ
キウイ博士が発明した膨張超合金により巨大化・変形を持つロボット。作中の地球において、アーモロボイドに唯一対抗できる存在と言っても過言ではない。一般人には、正義の宇宙人が操るロボットだと認識されている。
普段は人間とあまり変わらないサイズだが、頭部のレバーを引くと中間形態の「クルット」へ巨大化する。この形態ではジャンブーらの意識は残ったままで、自律行動も可能。デザインは普段と変わらないのだが、誰もジャンブーらとの関連は疑わない。
クルット形態時に「チェインジング・ガラット」(カミルだけ「チェインジング・ヒーロー」)の掛け声と共にコックピットのレバーを引くことで、ボディの上下がクルッと回って「ガラット」形態へと変形する。 デザインもガラッと変わり、ヒーロー然として格好良くなる。また、同時に搭乗者は専用のコスチュームに身を包まれる。この形態ではジャンブーらの意識は封印され、操縦や会話はマイケル達が行う。装備は個別の変形武器「アームド・バリアンティ」。
ちなみに搭乗者は誰でもいいらしく、ジャンブーにパティーグ、パティーグにジャンブーが乗り込んでガラットとして戦ったこともある。
- ジャンブー (声:緒方賢一)
- マイケルの通学用兼お目付役ロボット。通学用ロボットとしては旧型で、そこまで速くない上に交通ルールを遵守するのでマイケルはよく遅刻している。
- 「気張りポーズ!みなぎる~!!」の掛け声でジャンブー・クルットに巨大化する。武器はバンザイ剣。
- 上下逆転し、手足が入れ替わることでジャンブー・ガラットへと変形する。武器の「ガラット・アームド・バリアンティ」はディバイザー(ビーム剣)、ブラスター(熱線銃)、ジャベリン(槍)に変形する。
- パティーグ (声:原えりこ)
- 元々は経営補助用だったパティの通学用ロボット。パティとの仲は良好で、ジャンブーとも仲が良い。
- 「ほとばしポーズ!(ほとばしりますわ~!!)」の掛け声でパティーグ・クルットに巨大化する。武器はやったねトンカチ。なぜかクルット時は一人称が「わらわ」になる。
- 上下逆転し手足が入れ替わることでパティーグ・ガラットに変形する。専用武器「パティーグ・アームド・バリアンティ」はスライサー(ビーム剣)、ショット(ビーム銃)、ボーガン(ビームボーガン)に変形する。
- カミーグ (声:鈴置洋孝)
- カミルを「大将」と呼ぶ執事用ロボットで、ツッコミ役。乗用でないため、カミルは頭部に無理矢理乗っている。
- 「いきりポーズ!(いきりたつ~!!)」の掛け声でカミーグ・クルットに巨大化する。武器はきりふだスティック。
- 上下逆転し脚部とバックパックが入れ替わることでカミーグ・ガラットへ変形する。武器の「カミーグ・アームド・バリアンティ」は2つのパーツで構成されている。Aパーツがシャフトとチェーン(長刀と鎖分銅)、ライフル(ビームライフル)に変形し、これに弾倉であるBパーツを組み合わせることでバズソーカノン(バズーカ)になる。
音楽
オープニングテーマ
エンディングテーマ
関連動画
関連静画
関連項目
外部リンク
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